会社経営を行っていく上で様々な課題は日々でてきます。ある一つの課題を解決するために4段階のステップがあるとします。最初の段階で、5つの選択肢が想定されています。次の段階では、その選択肢のひとつひとつに対して、さらに5つの選択肢が考えられています。つまりその課題の内容に入ろうとすると、第一段階で5となり、さらに25の選択肢が提示される。さらに3段階目で125となり、最終段階の4段階では何と625という膨大な選択肢にふくれ上がってしまいます。これらを一つ一つ検証することは事実上、無理です。にもかかわらず、幹部としての資質に欠ける人は「間違った選択をしたらどうしよう」という恐怖心から、最初の一歩を踏み出す事ができないのです。
 こんな幹部が率いるチームの仕事は、遅々として進みません。
 課題という大きな川があるとします。「まずは川に飛び込んでみるのです。」橋を探したり、船で渡ったり、筏を作ったりそのような事を考えているうちに時間は刻々と過ぎ、日が暮れてしまいます。そのような事をいちいち考える前にまずは思い切って飛び込んでみるのです。飛び込んでみると、意外と川が浅く、水も冷たくない。それならそのまま渡ってしまえばいい。思った以上に急流で、もし渡るのが困難なら、その時に考えればいいだけの事。
 仕事も同様、最初の一歩も踏み出さず、ただ考えあぐねている人がどうして仕事の成果を上げる事ができるであろうか?考えあぐねている間に時間は刻々とすぎ、有能な幹部に次々に追い抜かれてしまいます。

 「仕事にはスピード感と勢いが必要」だということなのです。計画段階であれこれと悩み時間を浪費するよりも、実行そのものに時間をかけるのが正解なのです。ただ、この仕事の進め方は様々な局面で多用されますが、万能ではありません。将来を左右するような課題が発生した時などは、当然綿密な準備を重ねて慎重に行う必要があります。
 しかし、そのような事は頻繁に起こりうることではありません。基本的には実績や成果をあげていく上ではスピード重視の考え方は欠かせないのです。普段の仕事は60%をメドにスピード優先で行い、大事な案件は、完成度を100%に近づける事が必要です。
 悩めば悩むほど時間を浪費してしまいますし、前に進む事はできません。まずは、動いてみる。確かに不安はあります。しかし、その一歩を踏み出さない事にはその課題をクリアすることはできません。また、自分自身を高めていくためには幾度の失敗を繰り返し、それを乗り越えてこそが自分自身の成長への繋がっていくのではないかと思います。
 「スピード感と勢い」この思い切った行動こそが幹部の資質には必要なのです。そういった幹部には自ずと部下はついてくるものです。


文責:ワンストップソリューション部


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