会社の現状を把握することは非常に重要で、個々が今何をやるべきかが明確になり、取り組みやすくなると思います。その個々の小さな積み重ねこそが業績改善の第一歩だと思います。
では、会社の現状を把握させるにはどのようにすればよいのでしょうか?
会社の現状は「損益計算書の構造」が理解できればある程度はわかります。その損益計算書にでてくる「営業利益」は少なくとも全ての社員に責任があると思います。しかし、この損益計算書を公開している企業は少ないのではないでしょうか。経営者の方々は「公開しても理解できないだろう」と思われている方が多いからです。しかし、会社の現状も理解せずに目標管理や経費削減と言われてもなかなか個々の社員は理解しづらいのではないでしょうか?
であれば、解りやすく説明しなければなりません。自分が会社からもらう給与として考えてみると多少身近に感じ、関心がもてるのではないでしょうか。自分自信の給与の使い道であれば真剣に考えると思います。

売上   = 給与
原価   = 控除額(税金等)
総利益  = 手取り額
販売管理費= 生活費
営業利益 = 残ったお金(貯金?)

例えば「手取り額」が15万で「生活費」に20万かかっていれば誰しもおかしいと気づくはずです。会社も同様、会社の「手取り額(総利益)」が1億円しかないのに「生活費(販売管理費)」が2億かかり赤字を出しているのはやはりおかしいです。自分の家庭や生活の中で起こればおかしいと思う事も会社になったとたん無関心になってしまいます。
この個々の無関心さこそが業績を悪化させる一つの要因です。
会社の業績に関してもっと関心を持ってもらうことが同じ方向にオールを漕ぐ事につながるのではないでしょうか。
損益計算書の構造をしっかり理解させ業績を公開することによって、社員が一丸となって目標に取り組めることができると思います。そうすることで業績に対する関心が高まり、目標に対する執着心が生まれ、目標管理、経費削減も成功すると思います。
どんなに経営者が一人頑張ったところで、そんな簡単にこの不況期から抜け出せるとは思えません。会社で働く一人一人が同じ意識、同じ目標に向かって進む事がこの不況期を打破する大きな要因ではないでしょうか。

文責:法人ソリューション3部


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