少し前の話になりますが、福岡にある某工業会の方々向けに講演を行い、深夜までの懇親会(約20社参加)でじっくり話を聞く機会がありました。

その某工業会の傘下企業は、いわゆる職人肌の方が多く、会社も3人~数人という規模で経営を行っています。

特筆すべきは、以下の2点です。
1)傘下企業同士が仲がよく、好況期には仕事を融通しあい、不況期には横のつながりが 
あるので価格の下落を防ぐ、という仕組みが出来上がっています。
2)家内工場的なので、父親の後姿を見てきた子供が多く、比較的事業を継ぐ子供が多く 
います。ただ、職人は仕事柄数学が得意でそのため子息が関東等の理科系の大学に進み帰って来ないケースがあります。そのため、この会全体で、昔の村のイメージで後継者を育てています。現に、講演会には来ないけど、懇親会で場を仕切る若手後継者が居たりして、事業承継もキッチリ行える仕組みを作っているのがよく判りました。

少子化、景気悪化等で親族への事業承継がままならない会社が多い中で、こういう事業承継の方法もあり、また、「組織」でこの不況を乗り越えようとするのがよく判り、大変感銘を受けましたので、ブログの場を借りて紹介させて頂きました。

文責:事業承継部

にほんブログ村 士業ブログへ
↑↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

Pronet Group HP
↑↑弊社ホームページもぜひご覧下さい。




なかのひと