現在はクリニックも競合医院の増加により集患を行うのに苦労しています。
開業当初は知名度の低さから来院患者に不安を抱く先生方も多く、開業後数年経過したクリニックでも競合医院の出現により患者様が減少することもあります。各クリニックではどのような工夫をして患者様を集めているのか、またどのようにして患者様を定着させているのか、今回はその工夫内容を書いていきます。

一つめの工夫は「診療日・診療時間の設定」です。
これは、例えば企業が数多くある地域で開業されているクリニックであれば、サラリーマンのニーズを考えて、朝8時からの診療や午後8時までの診療、企業のお昼時間に合わせた診療時間の設定、土曜日の午後診療など診療日・診療時間により他院と差別化を図って来院患者を呼び込むという考え方です。毎日の診療時間を変更するのではなく、週の一日でも診療時間を変更して来院患者の動向を見ながら行えば、診療時間設定の変更もそれほど苦労することなくできると思います。

二つめの工夫は「スタッフとの連携による患者満足」です。
クリニックの受付や看護師は患者様と接する機会が多いため、対応次第で定着につながるのか離れていくのかが分かれます。接遇は特に気をつけなければいけません。スタッフが職場環境に慣れてきた場合や、患者様が増えてきた場合は一人一人への対応がおろそかになってしまう可能性があるため、定期的にスタッフとコミュニケーションを取りながら接遇の改善に努めていかなければなりません。その他にスタッフが行う工夫内容としては、待ち時間が長くなっている患者様への声かけや診療後のアフターフォローの対応(検査結果の通知)などスタッフが患者様に行うことはいろいろとありますが、注意点として、これらの対応は、場合によっては患者様にとって迷惑になる可能性もあるためドクターとの連携を必ず行いながらすすめていく必要があります。

三つめの工夫は「待ち時間の対応」です。
患者様がクリニックに対して抱えている不満で待ち時間の長さというのはよく言われることですが、最近一般的になってきているのが予約システムの導入です。
定期的に来院される患者様に対して予約対応をすることは往々にしてあると思いますが、ネットから予約をできるシステムを導入すればより待ち時間の長さを解消することができます。その他にマッサージチェアなどを置くのも待ち時間を緩和する方法の一つです。


他にもいろいろと増患対策はありますが今回は三つの項目をもとに書かせていただきました。クリニックによってできることとできないことがありますが、患者様の目線に立ったときにどのようなことが求められているのかを考えることが重要なのではないでしょうか。

文責 医業部
にほんブログ村 士業ブログへ
↑↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

Pronet Group HP
↑↑弊社ホームページもぜひご覧下さい。




なかのひと