直接聞くわけにはいかないけれど、とっても気になる【他人のお財布事情】。

『○○さんのお宅は、相続税がかかったみたいね~。土地売却されたもの。で、噂に聞いたんだけど、ご兄弟でもめられて、大変だったらしいのよ』

 2時間ドラマでは、近所のおば様たちの大好物の話題として、必ずといっていいほど出てくる話題ですよね。

 相続対策、本で読んだり、税理士から提案されたりで様々行っていらっしゃることと思います。資産構成・家族構成など、その方に応じて異なります。

 『しかし、本当にみんな相続対策って行っているのかしら?』

根本のお話です。

先月末、国税庁が『平成23年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況等について』という報道発表を行いました。

その中に贈与税の申告状況が記載されているのですが、

=贈与税の申告人員・納税人員・申告納税額はいずれも増加=
=暦年課税の申告人員・納税人員・申告納税額はいずれも増加=
=相続時精算課税の申告人員・納税人員・申告納税額はいずれも減少=

暦年課税の申告人員・納税人員・申告納税額はいずれも増加 とありますが、私はこれを【相続税を納付することが見込まれる方々が、近い将来実現されてしまうであろう相続税の大増税~基礎控除額の大幅減少~に備えて対策を行いはじめた】と思いました。

平成22年と平成23年の贈与税申告を行った方の増加率は約10%です。景気も停滞しているからでしょうか、お一人あたりの納税額は約2%減少しています。平成23年の贈与税一人当たりの納税額は平成23年は45万円。逆算すると贈与額は460万円。実行税率は約10%ということになります。

贈与で財産をもらうよりも相続で財産をもらったほうが税金は安いことがほとんどです。そこで私はこれを【自分の相続税の実行税率を考えたうえでそれよりも低い贈与税の実効税率で財産を移転すると節税になると考えている人が多い】と思うわけです。

『110万円までは税金がかからないのだからその範囲内で贈与すればいい』と思われるでしょうが、1億円を贈与するのに90年かかります。毎年460万円贈与するなら22年で終了します。90年もかかるのならば、世界最高齢の長生きを目指さなければなりません。私には無理です(笑)

私の担当させていただいている方々も年々贈与税の申告を行う方が増えているのも現実です。

しかし、比較的気軽に贈与できる金融財産をお持ちのかたは、コツコツできますが、
所有財産が不動産の場合だったら・・・。そんなときこそ、私どもにご相談下さい。

参考:国税庁ホームページ 平成23年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況等についてhttp://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2011/kakutei_jokyo/index.htm

文責:資産税部
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