09年11月04日
空間の文法
以前このブログに何回か登場したINAX REPORTの企業情報誌は前回か
ら「建築家の往復書簡」と題された記事が始まっていて最初の書簡
は原広司と磯崎新、両氏の物で、その今回の書簡は少し興味深い物
でした。
それは,原氏の書簡では自身の建築の構想の原点として「数学」に
置いていると書かれていて、この考えは昨年の福武ホールで行われ
た「建築の際」と言うトークイベントで原氏がゲストの時には
「空間の際」と言うタイトルでしたがこの時の他のゲストの一人に
数学者の松本幸夫氏に5次元空間の事について細かく質問をしてい
たのを思い出したのです。
原 広司氏のテキストは難解なので、このような角度が違った所か
ら考えを窺い知れる事は、私にとって有り難い事では有ります。
ら「建築家の往復書簡」と題された記事が始まっていて最初の書簡
は原広司と磯崎新、両氏の物で、その今回の書簡は少し興味深い物
でした。
それは,原氏の書簡では自身の建築の構想の原点として「数学」に
置いていると書かれていて、この考えは昨年の福武ホールで行われ
た「建築の際」と言うトークイベントで原氏がゲストの時には
「空間の際」と言うタイトルでしたがこの時の他のゲストの一人に
数学者の松本幸夫氏に5次元空間の事について細かく質問をしてい
たのを思い出したのです。
原 広司氏のテキストは難解なので、このような角度が違った所か
ら考えを窺い知れる事は、私にとって有り難い事では有ります。
09年10月26日
レンタブル比
賃貸共同住宅や賃貸オフィスなど建築物を事業として考える時に
レンタブル比と言う言葉が出てきますがこれは、建物を貸す時に、
住居では、その住居占有部分、オフィスでは事務所専有部分を建物
の総面積で除した数字の事を言います。
このレンタブル比の数字が高い程、事業収支が良くなると考えられ
ている訳なので設計に際して重要視される項目なのですが、この分
母となる総面積の定義がクライアントによって違うのでA社では7
0%B社では75%と言う具合になったりしているのが現状です。
これはクライアントがこの建物を販売しようと考える時にはレンタ
ブル比を高い数字で出そうとする傾向に有るのは皆さんでも想像で
きる事ですね。
現代は何でも数字に置き換えて判断される事が多いために、この数
字が全体を支配し、感性に訴えかける部分の評価は下がり、結果と
して無味乾燥な建築物になっていると思う訳です。ヨーロッパに較
べて日本の高層建築物は薄っぺらい物だと言われているのはこんな
所に原因が有るのだと思っていますが、あなたはどのように思いま
すか?
レンタブル比と言う言葉が出てきますがこれは、建物を貸す時に、
住居では、その住居占有部分、オフィスでは事務所専有部分を建物
の総面積で除した数字の事を言います。
このレンタブル比の数字が高い程、事業収支が良くなると考えられ
ている訳なので設計に際して重要視される項目なのですが、この分
母となる総面積の定義がクライアントによって違うのでA社では7
0%B社では75%と言う具合になったりしているのが現状です。
これはクライアントがこの建物を販売しようと考える時にはレンタ
ブル比を高い数字で出そうとする傾向に有るのは皆さんでも想像で
きる事ですね。
現代は何でも数字に置き換えて判断される事が多いために、この数
字が全体を支配し、感性に訴えかける部分の評価は下がり、結果と
して無味乾燥な建築物になっていると思う訳です。ヨーロッパに較
べて日本の高層建築物は薄っぺらい物だと言われているのはこんな
所に原因が有るのだと思っていますが、あなたはどのように思いま
すか?
09年10月23日
住宅街散歩
休みの日などに散歩していると、職業柄彼方此方の住宅につい目が
行ってしまうのですが、そんな折気になる事が有ったりしますね。
この間も写真のコンクリート打ち放しの住宅を見ていて、
パラペット部分の経年変化と言うか汚れが何となく気になりました。
屋根が外壁より出ている納まりではその様な事は有りませんが、壁
が垂直のまま切り取られた格好のパラペットでは、その天端が内側
に傾斜していないと、雨が降った時に、天端の汚れと雨水の汚れが
一緒になって外壁にその汚れが伝わって残ってしまい、結果外壁が
汚れてしまうと言う訳です。
コンクリート打ち放しの場合、構造体がそのまま仕上がりですから
余程気を付けないと汚れが目立つ事になり折角の意匠が損なわれて
仕舞う訳です。そんな事が気になった住宅ですが、この住宅パラ
ペット部分の目地を境に汚れているので、そこまで計算した設計な
のだろうか・・・? そんな事も気になりますね。
行ってしまうのですが、そんな折気になる事が有ったりしますね。
この間も写真のコンクリート打ち放しの住宅を見ていて、
パラペット部分の経年変化と言うか汚れが何となく気になりました。
屋根が外壁より出ている納まりではその様な事は有りませんが、壁
が垂直のまま切り取られた格好のパラペットでは、その天端が内側
に傾斜していないと、雨が降った時に、天端の汚れと雨水の汚れが
一緒になって外壁にその汚れが伝わって残ってしまい、結果外壁が
汚れてしまうと言う訳です。
コンクリート打ち放しの場合、構造体がそのまま仕上がりですから
余程気を付けないと汚れが目立つ事になり折角の意匠が損なわれて
仕舞う訳です。そんな事が気になった住宅ですが、この住宅パラ
ペット部分の目地を境に汚れているので、そこまで計算した設計な
のだろうか・・・? そんな事も気になりますね。
09年10月22日
法改正意見
建築専門ウェブのケンプラッツの昨日の記事に政府が建築基準法の
改正論議をスタートさせたと言う記事が有り、いよいよ始まったと
いう感じです。
しかし、よく読むと今回の改正は(1)建築確認日数の短縮
(2)提出資料の簡素化(3)違反があった場合の厳罰化 がメイン
と言う事なので以前言われていたような単体規定に対する改正とは
ちょっと違うように思うのですが、こちらから意見を発信する機会
が一般社団法人 新・建築士制度普及協会を通して与えられている
ので、この機会ですから意見を述べるつもりではいます。
皆さんも何か意見があれば言っていた方が良いですよ。
一般社団法人 新・建築士制度普及協会ウェブサイト
http://www.icas.or.jp/index.php
改正論議をスタートさせたと言う記事が有り、いよいよ始まったと
いう感じです。
しかし、よく読むと今回の改正は(1)建築確認日数の短縮
(2)提出資料の簡素化(3)違反があった場合の厳罰化 がメイン
と言う事なので以前言われていたような単体規定に対する改正とは
ちょっと違うように思うのですが、こちらから意見を発信する機会
が一般社団法人 新・建築士制度普及協会を通して与えられている
ので、この機会ですから意見を述べるつもりではいます。
皆さんも何か意見があれば言っていた方が良いですよ。
一般社団法人 新・建築士制度普及協会ウェブサイト
http://www.icas.or.jp/index.php
09年10月21日
あかりの日
1年365日の夫々に何の日と命名されています。
そう言う訳で今日は建築に関係ある日で「あかりの日」です。
この日は照明学会と照明関係4団体(社団法人日本電球工業会、
社団法人日本照明器具工業会、社団法人日本電気協会)が1879年
10月21日、エジソンによって開発された実用的な白熱電球が40時間
点灯した日である事に因み、10月21日に決めたそうです。
我々は白熱電球を発明したのはエジソンと習いましたが、改めて調
べてみると、白熱電球を発明したのはイングランドのサー・ジョゼ
フ・ウィルスン・スワン(Sir Joseph Wilson Swan)と言う人で、
エジソンは日本の京都男山八幡付近の竹の繊維を炭化して作った
フィラメントを使用して長時間(1200時間)の点灯に成功したと言
うのが事実のようです。
まぁ、調べていると白熱電球が40時間(この時間は伝説になって
いるらしい)点灯したのは1879年10月22日でその時のフィラメント
は炭化した紙とかで10月21日に制定した根拠か何だか怪しく感
じられて来たので、それ以上は不問としましたが、その様な先人の
努力のお陰で現在が有り、その電球も低炭素社会を目指すために
LEDに取って代わられようとしている現在です。
ページ移動
前へ
1,2,3, ... ,81,82
次へ
Page 2 of 82
そう言う訳で今日は建築に関係ある日で「あかりの日」です。
この日は照明学会と照明関係4団体(社団法人日本電球工業会、
社団法人日本照明器具工業会、社団法人日本電気協会)が1879年
10月21日、エジソンによって開発された実用的な白熱電球が40時間
点灯した日である事に因み、10月21日に決めたそうです。
我々は白熱電球を発明したのはエジソンと習いましたが、改めて調
べてみると、白熱電球を発明したのはイングランドのサー・ジョゼ
フ・ウィルスン・スワン(Sir Joseph Wilson Swan)と言う人で、
エジソンは日本の京都男山八幡付近の竹の繊維を炭化して作った
フィラメントを使用して長時間(1200時間)の点灯に成功したと言
うのが事実のようです。
まぁ、調べていると白熱電球が40時間(この時間は伝説になって
いるらしい)点灯したのは1879年10月22日でその時のフィラメント
は炭化した紙とかで10月21日に制定した根拠か何だか怪しく感
じられて来たので、それ以上は不問としましたが、その様な先人の
努力のお陰で現在が有り、その電球も低炭素社会を目指すために
LEDに取って代わられようとしている現在です。