Archives

You are currently viewing archive for April 2007
東京都が報道発表した資料に自然塗料からホルムアルデヒドが発生した
と言う物が有ります。近年シックハウスによる化学物質の放散量の制限
がされ、合わせて換気も行わなければならないと定められるように成り
ましたが、自然塗料に付いては制限が無いために安全であると考えられ
ていますが、自然塗料であっても注意が必要である事が判ったと言う事
です。我々設計者だけに限らず、そこに生活する建築主もこの事を知っ
た上でこのような自然塗料を使う必要が有るようです。

いわゆる自然塗料に関する商品テスト結果(概要)

日本塗料工業会の自然塗料についての注意事項
07年04月30日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年04月26日

階段にご注意

家の中の事故で一番多いのが階段での転落事故です。骨折や死亡事故も
報告されています。階段をより安全なものにする為の方法は良く見かけ
ますがなぜ今のような階段になったかを書いているのが無いのでここに
書こうと思います。階段の機能は上下階の移動です。最近の家は居間の
天井高を高くする事をアピールして他と差別化をして、高級感を出して
いるのを目にします。天井高を高くすることは上下階の高さが高くなる
ことであり高さが高くなる事は階段の一段一段の距離が(建築用語で
蹴上げと言います。)大きくなる事です。大きくしないためには階段の
水平距離(踏面(フミズラ)と言います。)を大きくして段数を増やす
必要があります。そうすると他の部分を小さくしないといけなくなり
ます。階段は意外と面積が必要です。U字型階段の場合最低でも畳2帖
の大きさが必要となりますので上下階を高くすると2帖よりも多く
面積が必要です。I型階段の方法で階段面積を少なくする方法も有り
ますがI型の場合階段途中でつまずくと一気に下まで転げ落ちるので
危険視する意見もあります。階段を考える一つの側面です。
安全を最優先するのであれば平屋が安全です。色々な要素を考えてから
バランスを取った設計をします。

07年04月26日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
建築協定と言う制度をご存知ですか?
現在近隣にマンションが建つのでその建物の建設反対運動を起している
人が居るので図面の見方が判らないそうなので話を聞いてくれないかと、
知人から頼まれて、その方達とお会いしました。
図面の見方やその他の疑問点など色々と答えたのですが、反対運動をする
事は結構エネルギーを使いますね。代表の方達とお話しましたが皆さん
の意見調整やら会場の手配やら集会の呼び掛けなど大変だと話されてい
ました。その時もお話しましたがそのエネルギーをもっと前から使って
いたら今のように大変な苦労をしなくても良かったと言うことです。
自分達が住んでいる環境を普段から考えて地域を大事にして住む場所に
関心を持っていただいていたら。
マンション建設などの事で大騒ぎをしなくても済む方法が有ります。
その方法は、自分達が住んでいる地域一体に建築協定を結んでおけば良
いのです。ただそれだけです。そうしておけば大規模建築物の制限をす
る事も出来ます。何よりも現在の住環境を壊されないで済みます。
地方自治体には建築基準法に定められた建築協定を締結する旨の条例を
定める事ができるのでその条例が有るか否か役所で調べると判りますの
で一度調べたら如何でしょう?
07年04月23日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年04月21日

北が2つ有る

設計する時には北が2つ有るので注意が必要です。それは磁北と真北の
2種類です。ご存知の方もいると思いますが、磁北は磁石が示す北の方
位で、真北は北極点を示す方向です。(正確にはその土地の経線の方向)
北極点は固定点ではないので毎年少しづつ動いています。ですから真北
を決める為には太陽の方角を測り計算をして建物が建つ土地の真北を決
定します。私の事務所では専門家に依頼して真北を出してもらいます。
何故真北が必要なのか次回にお話します。

null

07年04月21日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
何処の家でも浴室を設置するのが当たり前の世の中ですが、ちょっと前
まではそうでも無い時代が有ったのをご存知ですか?
今は浴室と言えばユニットバスが多く使われその防水機能も信頼される
ようになってきて2階に設置する事もためらいも無く出来るようになった
のは有り難い事です。タイル貼等の造作する浴室を2階に作るためには
防水をしないといけないのですが防水の信頼性が無い為、部屋を造って
一旦アスファルト防水をした後鉄板などで腰までの床壁を作ってから更に
防水をして床壁の下地を作ってから仕上るというのが以前の工程でした。
今はユニットバスのおかげでそのような工程をしなくても簡単に設置
出来ますが、使用する側が床に衝撃を与えないように気を付けないと
とんでもない事になるので注意が必要です。

07年04月20日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
4/13の建築情報紙を発行しているウェブサイトのKEN-Platzの中に
【能登半島地震】筋交いは入れたのに…。築浅住宅が倒壊した理由
と言う記事が有りました。その記事によると築10年程の住宅が倒壊した
原因が補強金物が使われていない事と筋交いを止めている釘が少なかった
事だそうです。設計をしている者として設計図書でどのように指示されて
いたのか気になるところであり、その問題に加えて、工事監理でも是正を
行わなかった事も不思議でなりません。どのような建物でも設計をしなけ
れば建てられないということを、誰もが知っていると思うのですが、その
設計をして監理をする仕事が正確に理解されていない事もたびたび聞きま
す。このブログでも昨年の8月11日に「ホールダウン金物」について
書きましたが、このような記事を見て設計者はダメだと思われてしまうの
ではないかと危惧するのは私だけでしょうか?






07年04月16日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
null

日本の建物は元々は建具が開く物ではなくて引く物でしたが西洋の
建築様式が取り入れられてから開く建具が普及してきました。この
違いは建築の成り立ちから来ていますが、ドアの開き勝手にはそれ
ぞれの意味が有ります。寝室のドアの開き勝手にも開き方の意味が
有ります。それは個室に共通していますが、ドアを開けた時に部屋
の中が直接見える事が無いようにするのが作法です。皆さんの家の
寝室のドアの開き方はいかがですか?
図面で言うと室内から見て右吊元にするとドアを開けた時に寝室の
中が丸見えになります。
今迄に多くの方と打ち合わせをさせて頂きましたが、殆どの方は部
屋に家具(この場合、箪笥などが多い。)を置く都合でドアの開き
勝手を決定します。大抵廊下側に開いて家具が置けるようしたいと
言う希望です。皆さんはどちらが好きですか?
07年04月13日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年04月12日

家相が気になる時

家相を気にしていますか?
住宅の設計依頼を受ける時、この質問を必ずします。返答で多いのは
「鬼門を避ける程度でお願いします。」と言う答えです。
住む人が気持ち良く住まう為には気になる事を無くさなければいけま
せん。家相が気になる人に家相のウンチクを話しても意味が有りませ
んし迷惑がられるだけです。しかし困るのは、住むまで気にしていな
かった人が、住み始めて新築祝いなどでお客様をお招きした時に招待
したお客様から家相について色々聞かされた為に気にするようになる
ことです。大体このような場合、親戚の人などから指摘されることが
多いようです。(笑)その反動が私の所まで来て「なぜ最初に言って
くれなかったのだ。言ってくれていたら鬼門を避けていたのに。」と
なるわけです。そうならないために最初に質問をしておきます。

07年04月12日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
シックハウス対策の為、建築基準法の改正が平成15年に施工されて3年
経ちました。建築に使用する材料から科学物質の放散量を規制したり
室内換気を計画的に行う事などが改正の内容です。しかしこの内容にを
正確に理解している人は少ないのではないでしょうか?改正前はマスコミ
も挙って報道していましたが現在ではその検証を報道している物を見た
事がありません。本当に効果があったのかの検証結果を知りたい所です。
改正前に科学物質過敏症が言われ建材や工事中に使用される科学物質の
中からホルムアルデヒドとクロルピリホスが規制の対象になりましたが
科学物質の放散はこの物質だけで無い事は皆さんがご存知の通りです。
どのような場合でも完全な物は無いのですが、検証結果が或いは検証の
経過などが判らないままですので、自分が意識を持つ事によって予防で
きるのだと思います。皆さんに知って頂きたいのは科学物質の放散は建築
建材からだけでは無い事です。家具や防虫剤、香水、化粧品、洗剤など
生活の色々な物が影響すると言われているので建物全体を考える事が
必要だと言う事です。あまり神経質になってもいけませんが、情報を
正確に知っておく事が安心に繋がる事だと考えます。
厚生労働省から居住環境中の揮発性有機化合物の全国実態調査も出され
ていますので参考にして下さい。
07年04月11日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
窓にも色々と種類が有りますが、その中の1つピクチャーウィンドウが
有ります。外の景色を窓で切り取って絵画のように見せると言う訳です。
写真の窓は世田谷F邸の窓で外の樹木を切り取って部屋に導いて部屋の
構成の一部としました。

07年04月09日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年04月03日

吹抜の効果

計画で吹抜を設ける事が有りますが、吹抜を考える元は様々な物が有り
ます。

1.1階の天井高を高くしたい。
2.1階と2階を連続したい。
3.高い所から光を取り入れたい。

などが主な理由に挙げられますが、皆さんの場合は如何ですか?
写真の家の場合はインターホンなどを使わなくて家族が何時でも声を掛
けられる様な仕組みにしたいとの要望で、吹抜部2階の手摺側にカウン
ターを付けてそこで勉強や作業などをできる様にしたのと、部屋の吹抜
側に窓を付けています。此処の家の吹抜の効果は、家族がバラバラにな
らないけれど、夫々の事には干渉する事無く過ごせると言う物です。




07年04月03日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei