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07年10月13日

長押の原点

和の意匠は種類が多く、様々な空間演出が出来て結構面白いです。最近
はアジアンテイストが好まれる例が出て来てモダン和風なインテリアに
人気が有ります。そのようなインテリアの和室には用いる事が無いよう
ですが和室を造る時に長押(なげし)をつけるか否かを聞かれる事があ
ると思います。この長押は元々は構造材で有った事を知っている人は少
ないかも知れません。長押とは古代建築において柱と柱を両側から挟む
水平の構造材の事を言いました。これは和様建築の大きな特徴と言われ
ています。そして時代が下り鎌倉時代に宋から新様式が入って来て柱に
穴を開けて水平材を通す「貫(ぬき)」といわれる構造方式が伝来して、
「貫」で柱を固定する方式に変わったのです。その新様式が伝わると今
迄の長押は構造的役割から意匠的役割に変わって行き、書院造りと言わ
れる建築様式で多く採用されて現在に繋がっています。数奇屋造りには
長押を付ける事は有りませんがこの事は別の機会に致します。

画像で曲がった梁の上の柱を挟んでいる水平材が古代建築様の長押です。

07年10月13日 | Category: General
Posted by: shimasekkei
07年10月04日

家のメンテナンス

通勤途中で見た有るお宅の軒裏の画像です。このままにして置くと雨水
が壁に入って家の耐久性が落ちるのですがどうするのでしょう?
その事を教えてあげようかと思ったのですが、悪質リフォーム業者と勘
違いされてもいけないので、そのまま通り過ぎましたが。結構難しいで
すようね。路上に倒れている自転車を起していたら持ち主が現れて怒ら
れたりする事も有ったり。ある時狭い道を歩いていたら横の道から私の
直前に出てきたお嬢さんが私の前を歩くかたちになって、後ろを気にし
ながら走って行きました。それなら最初から人の前に出るなって言うの!
そんなご時世なのでそのお宅には未だ言わず仕舞いです。それにしても
軒天の材料が耐水材になっていなのは首を傾げる施工法では有ります。

07年10月04日 | Category: General
Posted by: shimasekkei