能登半島地震の時の報道でちょっと気になった記事が有りました。

朝日新聞 3月27日朝刊14版第2面の時時刻刻の見出しで
”少なかった住宅全壊「太い柱」伝統工法が守る”と言う記事です。
見出しだけを読むと太い柱であれば倒壊しないように読めますが、実際
には太い柱だけで出来ている建物が倒壊しないとは言えないと感じたか
らです。

勿論太い柱は耐力に有効に働く事は有りますがそれだけで倒壊しない
建物であるかのように印象を持つことは危険だと感じます。
阪神淡路大地震の時に木造在来工法の住宅は危険であると印象付けられ
た事や、瓦屋根の家は倒壊してハウスメーカーの建物は倒壊しなかった、
などの記事を思い出します。
阪神淡路大地震以来、地震動は横揺れだけでなくて上下動を起す事が知
れています。このため、建築基準法が改正されて上下動に効果がある金
物の取り付けが定められています。

やはり能登半島地震で倒壊した家にはこの金物の設置が有効に施されて
いなかったのが原因と思われる物も有ります。

現在色々な研究成果が発表されていますが正しい知識と理解で自分の家
を把握しておく事が大事だと思います。