土曜の夜は国士舘大学のホールで槇文彦講演会「グローバリゼーション
のなかで建築を考える」が開催されたので聴いて来ました。

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槇文彦氏はモダニズム建築の正統派を貫いている建築家で、私が好きな
建築家の一人でも有り、聴くのを楽しみにしていたのですが、期待に違
わず貴重な話しの数々が有り充分に楽しめて良かった、良かった。
そんな訳で現場でしか聴く事が出来ない話の一部のご紹介。

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その中の1つが名古屋大学の豊田講堂の話で、この大学は今年ノーベル
賞で話題になっていますが、その講堂はコンクリートの打ち放し(うち
はなし)で出来ているのですがその建物の増築改修工事で、このコンク
リートの打ち放しを残すため表面を3センチ削って5センチ打ち増した
事や、設計図をインドで、ル・コルビュジェに批評(講演ではクリティ
してもらったと話していた。)して貰い、随分と気に入って貰ったが柱
だけが気に入らなかったと言う事です。

因みにコンクリートうちはなし、と言う表現は私がこのブログの始めの
頃「仕上げのこと」で書いていますが、20年程前に槇文彦さんから聞
いたのがきっかけです。現在でも建築家の口から「うちっぱなし」と言
われるのは気になる表現では有ります。