現在の建物に当たり前のように付いている軒樋(のきどい)ですが、
この樋が軒先に何時ごろから付くようになったのか、ハッキリし
た事は判っていません。

現在屋根の先端の意味で使われている「軒」の文字も昔はこの字で
はなくて「檐」(シフトJISコード 5C79)の文字が使われている事が
知られていますが、この文字の変遷もハッキリした事は分かってい
ないようです。

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そんな軒先に付いている樋(とい)ですが、その起源を伺わせるよう
な物がこの写真の民家に有ります。このような建て方を「2棟造り
型」とか「分棟型」とか呼ばれていて2棟に建てられた家の軒が接
した所に「樋(ひ)」と呼ばれる木に溝を掘った物が有り、
雨が降った時に屋根から流れてきた雨水をこの樋で受けて屋外に流
す仕組みになっています。

表には甕を置いてあり、雨水を溜めるようになっていて、水の確保
もできるようになっているのは、樋が先か甕が先かの思いも出て来
そうです。