この頃、政治の世界で世襲論議が、かまびすしいと言った状況です
が、それとて、何やら自分達の地位確保の為の論議のような気がす
るのですが、皆さんは如何ですか?

そんな世襲論議を聞いて、自分が身を置く建築界を見てみると、結
構世襲と言えるかどうか判りませんが、2代目3代目の人は居ます
ね。九州大学大学院教授の土居義岳教授のブログでは昔のフランス
の建築家は世襲が普通の事だと書かれていますが、現代では単独の
建築主で建築家として成り立つ職業では無いために、世襲をしたと
しても、必ずしも安定した地位を確保できるとは限らないのが現代
の姿。その中で世襲をして一線で活躍している建築家は凄いなぁ。
とは感じます。

世襲の話で、建築界で驚いた事が有りましたっけ。一昨年に世界的
な建築家の黒川紀章氏が亡くなられて、さて、あの事務所は今後誰
が運営してゆくのだろうと思っていた時に、
建築雑誌に写真家の息子が社長に就任したと言うインタビュー記事
が載っていた事が有りました。
30、40はヒヨッコで、60からが一人前と言われるこの世界で
いきなり社長に就任とは、これぞまさしく世襲の見本のような出来
事では有りました。