1974年(昭和49年)に枠組壁工法、俗に言う2x4(ツーバイフォー)
工法が制定され、1974年に旧建設省の肝いりで財団法人・日本ツーバイ
フォー建築協会が設立されて日本に枠組壁工法が普及してきたのですが
工法が普及したのと同時に工事における考え方もそれまでの物とは変化
して来ました。

日本が長年に渡って培ってきた技術とは違う物なので、優劣は付け難い
と思っていましたが、以前ある現場で、応援の大工が作業していて、彼
の担当した所の出来があまりにも悪いので、現場担当者に是正指示を出
した事が有ったのですが、その時の現場担当者の言い訳が、その大工は
2x4専門の大工なので。指摘されたよう事になってしまった。と言った
のには少し驚かされた記憶が有ります。

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技術の個人差だろうと思っていましたが、在来軸組工法を専門にしてい
る大工の話を聞くと、自分たちは2x4の住宅の施行は出来るけど彼らは
軸組みは出来ないだろうと言います。その言葉が現実となった訳ですが

最近では軸組工法の大工でも大壁仕上げが多くなったために、真壁和室
を設計した時など、注意が必要な時代に成っていることも事実で、同じ
に大工と呼ばれていても、その見極めは難しいくなってしまいました。