エネルギーの話の最終回は使える発電装置

自然エネルギーをそのまま利用するパッシブソーラー、循環型エネ
ルギーから2つのエネルギーを作り出すコジェネレーション、自然
エネルギーや循環型エネルギーから新たなエネルギーを作る電池各
種と見てきた訳ですが、それぞれに一長一短が有るので、選択に迷
わないように問題点を考えます。

太陽光発電
国の補助制度も有って、一番利用しやすい物ですが、太陽光発電で
問題になるのはその電池の故障や寿命の事。理論的には半永久とさ
れていますが、実際は15年程で発電量が相当落ちるようです。
又、物の影の影響(最近は影の影響を補う装置が発売されてはいま
すが)や、埃の付着などを考えて置く必要が有ります。

風力発電
太陽光よりも自然条件の影響が多く、安定して電気が出来ない。

燃料電池
今年(平成21年)の5月から補助金制度が始まったので、太陽光
発電と条件では同じです。
都市ガスやLPガスから水素を作り、水素を燃料として電気を発生
させる装置で、電気生成時に高熱を出すのでその熱を利用して貯湯
して利用する装置ですが、発電スタート時に電気が必要な事や毎年
或いは5000kwh発電のどちらかに達すると定期点検が必要で保証期間
が最長で10年で保証期間が終了して使用しても20年目には自動
で機械が停止するようになっている。
又、ガスから水素を作るために、その時に二酸化炭素を出すと言う
事も考えて置く必要が有ります。

蓄電池
鉛蓄電池やリチウムイオン電池は寿命が問題でレドックス電池はコ
ストの問題がある事、ナトリウム電池は溶液が危険物になる為に
家庭用として利用できる段階にはなっていない。

最近は太陽光発電と燃料電池の組み合わせをした提案もされている
のを見ますが、上記のような事を念頭に置いて機種選択する事をお
勧めします。