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急に秋の気配が感じられる、ここ世田谷地方ですが皆さんのお住ま
い所は如何ですか?
この数日間はPCの通信状況が悪く、ブログの更新が出来ないでい
たのですが、今日は久しぶりに更新が出来ました。
(メール等は他の通信システムにて対応出来ていますので、問い合
わせなどの影響は有りませんので遠慮なく問い合わせ下さい。)

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今日はと言えば日本の政治が大きく変換する日で歴史の1ページに
成る事は明らかです。
ここ何年か1個人の建築士が自分の欲望の為に起こした不正を、勇
気ある決断で告発した人間が社会的に不利益を強いられたばかりで
なく、急場凌ぎの建築基準法改正が行わて、その結果、多くの建築
主が余計な負担を負わされて、景気の足を引っ張ったのにも拘わら
ず、当時の国土交通省の大臣は、このような混乱を国民が暖かく見
守って欲しいなどと、呑気な事を言い出す始末には、開いた口が塞
がらない。唖然とした状態が続いていたので、今度の政権には建築
主が不利益を受けず、社会全体として健全な建築が出来るような法
改正がされる事を望んでいるのが、今日の心境です。
09年09月16日 | Category: 日記
Posted by: shimasekkei
09年09月02日

東京の国宝

東京郊外の東村山市に東京都の建造物としては唯一の国宝である、
金剛山 正福寺というお寺が有ります。私は偶々このお寺の近所に
行った時に、建築物を見るのが好きなので寄った所、初めて知った
事なのですが・・・。

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と、言う訳でこのお寺の見所をご紹介。
国宝は本堂ではなくて、正門から入った所の正面にある地蔵堂です。
この地蔵堂の建立は室町時代の1407年だそうです。屋根は元の
材料に復元されて柿葺(こけらふき)です。以前の記事の桧皮葺
対称となる葺き方です。

建築的な見所としてはこの屋根の形状の先端の反り(そり)が1つ
でこのように屋根の形を自由に付けられるようになったのは平安時
代以降なので屋根形状を見て時代を推測する見方も有りますね。

そしてこの大きい屋根の下に庇のように付いている屋根を裳層(も
こし)と言い此処の屋根は一重なので「一重裳層付き」と言ったり、
この庇状の事を裳階(しょうかい)とも言い「裳階造り」と言った
りもするようです。
又、中世・近世ではこの部分を"ゆた"(雨打、雪打)と言う別称も
あり、それに準じて「雨打造り」と呼ばれる事も有ったりします。
同じ造りでも名称が色々と有るようですが、この作りは寺院で禅宗
に見られる造りである事は共通しています。

この建物には他にも見所が有りますが、ちょっと専門的になるので
紹介はこの位にしておきますが、建築の屋根1つにも夫々の歴史が
宿っているのが判ります。


09年09月02日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年09月01日

耐震力

今日は防災の日で・・・と、このブログで書き始めて今年で4回目
となりました。毎年防災の日に因んで耐震補強の補助制度などの役
に立つ情報をと思ってきましたが今年は少し趣を変えて。

20090901_01.jpg

この日を制定したのはご存知関東大震災がこの日に起きた事から定
められたと言うのはご存知の通りです。その後戦争を経て現在の建
築基準法が出来て都市の不燃化が図られてきた訳ですが、その当時
は不燃化がメインで木造住宅の耐震化に付いては、木造軸組み工法
の伝統を重んじてと言うか、木材が他の材料と比較して材料のバラ
ツキが有る為に計算に乗らないと言う事で簡易的な扱いでの筋交い
計算で家の耐震力を表していたのです。

この方式だとX軸、Y軸の壁量で計算されるために筋交いの偏りは
無視されていたのが現状で、1995年(平成7年)に起きた兵庫
県南部地震(阪神淡路大震災)で木造住宅の被害が大きく、それも
この筋交いの偏りが原因となっている例が多く見られたために、こ
の地震を教訓として現在の耐震基準ができて来たと言う歴史が有り
ます。

この所の地震被害は土砂崩れを伴っているためにこの耐震について
の注目度が下がっているように感じられますが、是非一度耐震診断
をして、家の耐震力を知っておく事をお勧めいたします。
被害に有ってからでは遅すぎます。自分の身は時分で守らないと後
悔しても取り返しの付かない事になって仕舞います。
09年09月01日 | Category: 雑感
Posted by: shimasekkei