09年03月11日

ワークショップ

昨日の夜は、東大の福武ホールで開催された建築系トークイベント
「建築の際」の第4回目の「振舞の際」を聞きました。

昨日のゲストは山本理顕(建築家) × 野田秀樹 (演出家)×
山内祐平(東大准教授)の3氏で進められて、面白かったのです
が、このイベントは大学院生が主体となって企画運営して新建築
社が後援しているイベントなので撮影は禁止なので生身の写真は
有りませんが、この写真は始まる前に撮った物。

20090311_01.jpg

そして、話の内容に付いては学生が雑誌「新建築」にレポートす
る事に成っているので細かい事は書けませんが、因みに過去開催
された物は2009/01と2009/02に掲載されているので要約を知る事
は出来ます。

あぁ、そう言えば1回目の安藤忠雄氏の時にも私、参加したので
新建築誌の1月号を見ると自分の姿が写っていました。(これは
自分でなければ判りませんけどもね)

そんな昨日の話のメインはワークショップで、山本氏は邑楽町の
例を取り上げて公共建築でワーク ショップを行う事の意義を唱え
野田氏は演劇におけるワークショップの目的であり、 山内氏は教
育現場におけるワークショップが持つ力で、3者が体験した中で
感じている生きたワーク ショップの話されたのです。

私の経験では20年程前に「街づくりことばとかたち研究会」 と
言うグループを立ち上げワークショップを行う事によって専門家
と非専門家との共通言語の形成を試みて来たので、より興味を持
つ内容なのでした。
09年03月11日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
今年の10月から住宅瑕疵担保履行法と言う法律が施行されますが
その法律の説明会を行うと言う案内が国土交通省から来ました。

20090307_01.jpg

この法律は、あの耐震偽装事件で住宅販売会社が構造に瑕疵があり
ながらも建物を引き渡し、会社に資力が無いために補修が出来ない
事を受けて立法化された法律ですが、それ以前から住宅品質確保促
進法と言う法律があり、そこで瑕疵の責任履行が定められていまし
たが事件時にうまく機能しなかったと言う事で定められた経緯の物
です。

どのような法律でも完璧な物は存在しないと思いますので、今回の
法律の制定によって今後、又法律が変わらないように願う所ですが

この法律は住宅販売会社(不動産業者等)や工事施工業者等に科せ
られる法律で、直接設計者が取り扱う物では有りませんが、保険を
掛けるに当って、雨漏りを起すような設計(陸屋根などが該当する
ようです。)は加入出来ない等の事が考えられるために、案内のよ
うな講習会が開かれるようです。

以前では、このような案内は各事務所に送られてくる事は無くて、
各建築士会の広報誌上で知るだけでしたので、国土交通省の対応も
変われば変わったと言う事です。
09年03月07日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年02月26日

元の木阿弥

この所、確認申請の対応に忙殺されて、このブログの更新が儘なら
ない状態でしたが、少し落ち着きました。

そんな訳でしたが、確認申請の流れが昨年の中頃は少し落ち着いた
かな? という感じでしたが、今年に提出したら少し雰囲気が違い
何だか余計な要求が増えた感じです。

一例を上げると、民間確認指定機関に確認申請を提出した場合、建
築概要書と言われる書類が役所に送られるのですが、以前は建築概
要書だけでよかったのですが、今回要求されたのはその他に確認申
請書類の一部も追加しろという要求。

えっ、それ法律に明文化されていましたっけ?

法律には定められていないけれど、役所が求めるのでそうして下さ
い。

あらあら、何のための民間確認指定機関なのか判らなくなって来ま
したね。

本来、行政コストを下げるための施策として、民間に確認申請を行
わせるようにしたはずなのに、こんな事では何のために行政改革を
行ったのか判らなくなって来た今回の確認作業でした。
09年02月26日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年02月19日

消え行く建築3

昨日に続いて消え行く建築。東京の丸の内はそれ程遠くない所にこ
の中銀カプセルタワーは有り、新橋駅とは目と鼻の先です。設計は
黒川紀章で自身のメタボリズムの理論通りの建築です。

20090219_01.jpg

20090219_02.jpg

20090219_03.jpg

この建物は現在では外観も汚れが目立ち、窓には新聞紙が貼られて
いる部屋や、明らかに倉庫として使用している部屋などが目に付き
ます。そしてユニットの下部は剥がれ落ちて漏水している所も有る
など老朽化が目立ちますが、本来のこの理論通りであれば、カプセ
ルユニットを交換する事により新陳代謝を図り、最適な状態が保た
れる筈なのですが、所有者にはこの理論は受け入れられなかったよ
うで(或いは、実質的な経済論理が作用したのかも知れませんが)
建物の建替えが決定したと言う事です。

20090219_04.jpg

そんな訳で建物が有る内に写真に納めて置こうと言う訳です。
09年02月19日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年02月18日

消え行く建築2

先日、そう言えば消え行く建築で丸の内にある東京中央郵便局はど
うなっているのだろうと思い、見に行きました。

20090218_01.jpg

すでに仮囲いがされて解体が始まっていたのですが、保存されると
言うか、今度の計画でも使われるファサードは囲われていなくて、
未だその姿を見る事が出来ました。

20090218_02.jpg
裏手に廻るともう解体が始まっている様子

この建物は当時の逓信省経理局営繕課の吉田鉄郎の設計と言われて
いますが、『日本建築家山脈』(村松貞次郎著 鹿島出版会 1965年
(復刻版)2005年)によれば吉田鉄郎の上席者 武富英一がこの
東京中央郵便局のために渡欧してウィーンのセセッションの作品を
見学してエスキースをし、それを図面化したのが山口文象だそうで
す。
その時のデザインはプロポーションはウィーン・セセッション、軒
にはオーナメントが付いていたと言うことで、村松貞次郎は
オットー・ワーグナー設計のウィーン郵便貯金局と何処となく共通
するものがあると書いています。
その後関東大震災で工事が一時中止になり、武富は忙しくなり、更
に大正14年に大倉土木(現在の大成建設)に行ってしまった。
東京中央郵便局は基礎工事のだけで放置された状態だったのを吉田
鉄郎が後始末をして完成させたと言う事で、デザインではオーナメ
ントは無くして、そのプロポーションは生かしたのが完成への流れ
だそうです。

そんな事が有りながら完成されたこの建物ですが、今度は皮を残し
て身を削がれる事になり。今後この街にどのような空気を作り出す
のでしょうか。


「東京中央郵便局の再整備計画について」このレポートに完成後の
姿を見ることが出来ます。
http://www.japanpost.jp/pressrelease/2008/document/1001_00_05_2008062504.pdf


ウィーン郵便貯金局の動画


09年02月18日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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