09年01月26日

六角鬼丈展

過日、東京藝術大学美術館で開催されている六角鬼丈教授退任記念
新鬼流八道の建築 六角鬼丈展を見てきました。ここで新鬼流八道
はジキルハイドと読みます。

20090126_01.jpg
正面入り口に置いてあったポスター

この建築展に付いて書いているブログがあるようですので、ここで
詳細にお話はしませんが、他では聞けないような事を1つ。

六角鬼丈氏は六角紫水の孫になりこの芸術大学の初めの時の岡倉天
心との繋がりが有り、この展覧会にも出品されている「伝家の宝塔」
を東大教授の鈴木博之教授が見た時に、この作品がジョサイア・コ
ンドルの師であるウィリアム・バージェスの家具に似ていたので
コンドルの系譜と美術学校の系譜が合体したと思ったそうです。

この話を聞いたのは展覧会を見た後で、再度見に行く時間も取れな
かったので記憶を話を辿り繋ぎ合せる事に成りますが、事前に
知っていればと、少し残念な気持です。

そんな事も有った美術展でしたが、自分が設計した美術館で記念展
が出来るのは何と幸せな建築家でしょう。

20090126_02.jpg
正面入り口とは反対側から撮った美術館全景

六角鬼丈氏に付いての事は石山修武 世田谷村日記のR203 1月
9日を読むと面白い。
http://ishiyama.arch.waseda.ac.jp/www/jp/top.html

ウィリアム・バージェスに付いては下記のアドレスで知る事が出来
ます。
http://en.wikipedia.org/wiki/William_Burges_(architect)
09年01月26日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年01月24日

旗竿敷地

今日の午前中は現在工事の着工準備が進んでいる建物で、工事が始
まる事に先立って、建築主がご近所に挨拶回りをされると言う事で
同行させて頂く為に現地へ・・・

事務所を出る前から何やら怪しい天気でしたが挨拶回りをしている
時には曇り空でしたが、終って帰りの電車に野量とした時にはご覧
のような雪の乱舞。昨日の陽気とは打って変わっての天気でした。

20090124_01.jpg

そんな今日の事とは関係有りませんが、住宅地を歩いていて気が付
いた事が有ったので話をします。家を建てられる敷地の条件として
道路に2m以上接していなければならない事はこのブログを読んで
頂いている皆さんはご存知の通りですが、東京都の場合、接道が
2m有っても建築できない事が有ったりするのでややこしい。

東京都の場合建築基準法とは別に東京都建築安全条例と言う法律が
有り、上記のような条件で旗竿敷地の場合、共同住宅は建築できな
い事になっています。

20090124_02.jpg

他の行政庁でも同じように建築に関する条例が有り、判り難い事が
結構有りますので注意が必要です。

過去記事「接道2m」
http://shima-sekkei.sblo.jp/article/1355934.html

09年01月24日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年01月20日

チャンス

昨日の日経新聞のネット版NIKKEI NETの経済ニュースに不動産取引
額8割減08年10-12月と言う見出しがありました。

このような記事はネット版なのでリンクを張ってもリンク切れし
てしまうのが殆どなので、要約すると。上場企業などによる不動産
取引が低迷していて2008年10-12月の取引額が前年同期に比べて約
8割減少していて年間でも半減している。年明け後もこの傾向が続
き統計に表われない中小・零細企業の取引を含めた実績も、同様な
傾向が有るだろう、と言う内容です。

このようなニュースはタイムラグが付き物で実際には不動産取引は
昨年当初から落ち込んでいる事を実感していたので、私には当然と
思える記事内容です。そしてこの記事から住宅を建て様と考えて土
地を探している人にはチャンスだと言う事です。

これからもっと景気が悪くなるかもしれないという時に何を言って
いるのだ、と思われるかもしれませんが、このような時期だからこ
そ自分が望む土地を落ち着いて選ぶ事が出来るわけです。

このような時に、不動産の取引で、「早く決めないと次の人に決定
してしまいますよ。」と言われる心配は有りませんからね。
そして当然の事として、不動産の投資会社が不動産価格を上げて来
たので、その部分の需要が落ち込んだ分不動産価格が下がる事に繋
がると言えます。

そんな設計とは直接関係無い記事のようですが、不動産か価格が下
がると言う事は、それだけ建築費に予算が回せる訳で、住まうと言
う身体の皮膚の延長線にある住宅がより良い物になる訳なので、
不動産価格は結構設計に影響する訳です。
09年01月20日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年01月19日

山王鳥居

街を歩いていて見ているようで見ていないなぁ、と、思わせる事に
良く出会い、反省す事があるのですが、そんな出来事の1つで赤坂
に行った時に日枝神社を通った時の事。

この神社の位置はホテルニュージャパンが有った近くで、一般の人
にはこのホテルが1982年に火災になった事で知っていると思い
ます。
建築的にはこのホテルの設計は佐藤武夫で、形態がフラクタル構造
をしている事で知られていますが、ホテルが火災に遭った時にプラ
ン的な事が取り上げられた為か、イメージが悪いようで設計者の作
品集などには掲載されていないようです。

そんなホテルの事が気になっていたのか、見ているようで見ていな
かったのがこの日枝神社の鳥居で良く見られる鳥居とは少し違う形
で鳥居に関心を持っている私としては、見落としていたと言う感じ。

20090119_01.jpg

この鳥居は山王鳥居という形で明神系鳥居の一種、良く見る鳥居の
形とは違い笠木の上に屋根が乗っているような形が特徴で別名を
破風鳥居や合掌鳥居と言われているようです。

20090119_02.jpg

そんな鳥居をくぐると社殿に向かう階段が有るのですが、現代的に
階段の横にはエスカレーターが設置され足の悪い人にも便利なよう
に出来ていました。そして本殿から正面の階段を下りたのですが
何と正面よりも脇から上るほうが立派に出来ていたのには驚きで、
そんな驚きの有った日枝神社でした。
09年01月19日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
昨年の5月から始まった鈴木博之教授退職記念連続講義「近代建築
論」も昨夜で最終講義で何とか時間のやりくりを付けて聴きに行き
ました。

20090116_01.jpg

昨夜は早稲田大学教授の石山修武でしたので、定時前に着いたので
すが会場に入りきれない程の人で流石だなぁ、と思ったのです。
講義の内容はと言えば、講義名の”「近代とは何か」総まとめ”と
いう内容とはずらして鈴木博之作家論が展開され、鈴木教授の業績
を保存、様式、地霊、装飾と分類し、その多面性を持ちながら実は
同一性を持っているという結論に結んで行った講義内容は内容が濃
い物で、鈴木教授に「立派」と言うのはのような時に使う言葉では
ないかと、言わせる物でした。

この一連の講義の内容に付いては3月頃に本が出版されるそうなの
で楽しみの1つでは有ります。
09年01月16日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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