07年07月07日

地盤

最近の住宅の計画では地盤調査が普通に行われるようになってきました。
欠陥住宅の問題などが認知されるようになって建築主の意識が地盤にも
払われるようになった結果だと思います。

昔は市役所などでその地域の地盤の地耐力を教えてもらいその数値に基
づいて行っていたのです。
しかし地盤は表面では判らない事が多くあり実際に建てた後に家が傾い
たなどの問題も発生して段々と社会問題化してきて現在に至っています。

都市部や郊外地の宅地開発された土地など昔から有る土地形態を変えて
平坦に或いは雛壇上にしているので本来有った土地の形を知ることが
困難になってより問題を大きくしてきたのです。家を建てようとして地
盤調査をするのは本人のリスクですが土地を探している時などは一々と
調査していたのではお金が掛かりすぎて大変です。

そこで誰でも簡単にその土地がどのような土地であったかを推測する方
法が有ります。
それは、その土地の地名を頼りに推測が出来ます。何々谷とか何々丘な
ど地名には高かった所や水田だった所、川だったところなどを表す地名
が付いたりするのである程度予測が出来ます。

何千年と掛かって出来た地盤を変える事は後何千年掛かると言う事です
から。それを知った上で計画を進めると言う事が安心して生活するため
にも大事な事です。
07年07月07日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年07月05日

接道2m

この通路の奥には2軒の家が有ります。
そしてこの通路の幅は2m強です。さぁどうしましょう。

建築基準法では敷地は道路に2m以上接していなければならないと定め
られています。しかし此処は2軒分で2m強で道路に接しているのです。
東京都内とその近郊にはこのようなところが結構有ります。
そして家を建て替えようと思い相談をすると、敷地が道路に2m以上接
していないのでこの土地には家は建てられませんよと言われるのが一般
的です。

困り果てた建築主は建てるのを諦めるしかないのかと諦めかけたのですが、
最後に意見を聞いてみようと言う事で相談に来ました。
私が敷地を見た所、役所との交渉次第では何とか成るかも知れないと感じ、
その旨を告げて別れました。

それからが大変な毎日でしたが、やっと役所と話が出来る様になり、
何回か交渉をして図面も何回か描き直してどうにか目処が付いて、建築
確認も済み、工事も終わって、今では建築主ご家族が暮らしています。
もちろん、建築の完了検査も受けて、検査済証も受領しています。


07年07月05日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年07月02日

神棚の場所

秋田に所用が有って行った時の事、空き時間が出来たので市内散策を
していて、旧金子家住宅と言う建物を見学しました。

住宅と言っても呉服商を営んでいた町屋なのですが、私が興味を持った
のは仏間でした。
この仏間は仏壇置場の上に神棚が据えてあります。今迄私が設計をして
きた中で神棚を設置するところは高い所、神棚の下を通り抜けられない
事、向きは東又は南に向ける事、等が条件として出され、
仏壇置場も向きは東か南に向ける事仏壇の上には何も作らない事(2階
を作る事を制限する事も有りました。)等の条件で行ったのですが。

この住宅は今まで私が聞いた物とは違っていたので、その疑問を此処の
管理の方に伺ったら「こちらではどの家も仏壇の上に神棚が有りますよ。」
と言う返事でした。そして不祝儀の時は神棚は覆いをして置くのだそう
です。住まいは地域性が強く表われて作られていて面白く、又、勉強に
なります。





07年07月02日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年07月01日

階段の効能

先日TVを見ていて老化防止のウォーキングというのをデューク更家氏
がレクチャーしていた。それによると内腰筋を鍛える事が老化の防止に
なるのだそうだ。

内腰筋は通常の歩行では鍛える事が出来なくて、腿を高く上げる事で鍛
える事が出来て家庭内で効果があるのは階段の上り下りが良いと言う事
であった。

今はバリアフリーが進められ段差を無くし老人を2階に住まわせる事に
気を使う傾向に有るが、階段にも結構な効能が有ると言う事になる。
私が知っているの高齢者(90歳)の方で寝室は2階にしている方がい
ますが2階にあるおかげで元気なのかもしれないと思ってしまう程です.

バリアをなくす事で健常者は意識して筋肉を鍛えないといけないのかも
知れません。
07年07月01日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月30日

洗面化粧台の高さ

洗面化粧台の洗面する高さを気にした事が有りますか?
ある時、小さいお子さんがいらっしゃるお母様から、子供に手を洗わせ
る時腕まくりをして洗わせるのだけれどいつも洋服を濡らすのよねとい
うお話がありました。

一緒に調べてみると化粧台の高さは75?程なので子供にとっては肘か
ら手先までの角度が水平より上になっていました。

そのため顔を洗い終わると手についた水が腕を伝って洋服を濡らす事に
なっているのだという事が判ったのです。対応策として子供用に台を作
りそれに乗って顔を洗ったら服を濡らす事は無くなりました。

今では洗面台の高さを75?と80?と選べるメーカーも出てきました
ので化粧台の高さを腰に負担を掛けない為に高くする方も居ますが、
今度は大人が服を濡らす事になるかもしれません。
07年06月30日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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