09年08月04日
調査
現在、ある共同住宅の計画があるので、その計画に入る前に何時も
の事ですが、現在競合になるエリアの調査と将来の入居動向を推測
する為に、不動産の調査やら、エリア一体を一軒一軒見て廻って
建物チェックをする調査が始まりました。
まぁ現在の流行言葉で言えば「変数の認識化」でしょうか、その様
な調査を行った後に、将来需要を予測して計画に落とし込んでゆく
事になるのです。共同住宅の場合、戸建ての専用住宅と違い事業と
いう経済要素が絡みますので純粋に街と建物だけの関係とは行かな
い所が、面白くも有り大変な所でもあります。
そんな単純な作業は人に任せれば良いのにと言う意見もよく言われ
ますが、出てきたリポートを見るだけでは見落としてしまう事が結
構あるので、やはり自分でやってしまうと言う事になって仕舞います。
の事ですが、現在競合になるエリアの調査と将来の入居動向を推測
する為に、不動産の調査やら、エリア一体を一軒一軒見て廻って
建物チェックをする調査が始まりました。
まぁ現在の流行言葉で言えば「変数の認識化」でしょうか、その様
な調査を行った後に、将来需要を予測して計画に落とし込んでゆく
事になるのです。共同住宅の場合、戸建ての専用住宅と違い事業と
いう経済要素が絡みますので純粋に街と建物だけの関係とは行かな
い所が、面白くも有り大変な所でもあります。
そんな単純な作業は人に任せれば良いのにと言う意見もよく言われ
ますが、出てきたリポートを見るだけでは見落としてしまう事が結
構あるので、やはり自分でやってしまうと言う事になって仕舞います。
09年08月01日
ボンエルフ
今日から8月で旧暦の月名を充てて「葉月」と呼
ばれているのは皆さんご存知のとおり、葉月の
語源は諸説あるようで定まっていないようですが、
どの説をとっても秋の気配を感ずる説で現在のこ
の月に充てるのには季節感はぴったりしていない
と感じます。
そんな8月の始めの朝に砧公園の脇の道を通る
と蝉の鳴き声の大合唱で、この道を通り過ぎても
頭の中が蝉の声に占領されています。
そんな砧公園の直ぐ近くにNHKの技術研究所が有り、何年か前に
建物が建て替えられたのですがその時に建物脇の道路も整備された
のがこの写真。この道路直線な為に道路にハンプ(出っ張り)を設
けて車のスピードを落とすための効果があるとして、1970年代に
オランダで導入された「ボンエルフ」と言う歩行者と車の共存を考
えた道路の手法です。
日本では建築家の宮脇檀氏が住宅街のコモンとボンエルフと言う事
を早くから紹介していたと、記憶しています。
このNHK技研脇の道路には本来のボンエルフの駐車スペースは無
く道幅も広いので歩車共存には少し距離があるようにも感じますが
それでもこのような道路形態が認められるようになったのは行政対
応の進歩と言えるのかも知れません。
09年07月31日
蟻道
次世代省エネルギー基準として外張り断熱工法が注目されています
が、外張り断熱の基礎部分の断熱の方法は断熱材を基礎の外側に貼
るか内側に貼るのか2種類の方法が有ります。
室内側に貼った断熱材
ある時偶然に出会った基礎工事で外側に断熱材が貼ってあったので
これで大丈夫かなぁ・・・。と思って撮った写真。
私の事務所では断熱材を外側に張ると基礎と断熱材の間がシロアリ
の通る道の「蟻道」を作る可能性が有るとの考えから内側に貼るよ
うにしていますが、建て主の反応はそれ程実感が伴っていないのが
現実です。
そんな折外側に断熱材を貼った基礎の現在の様子が書かれている
ブログが有りました。
西村一朗の地域居住談義
分析住宅から総合住宅、不可視住宅から可視住宅へ
このようなブログの記事はこれから外張り断熱を考えている建て主
にとっては貴重な話なので、参考にして頂きたいと思ったので、
此処に紹介して置きます。
が、外張り断熱の基礎部分の断熱の方法は断熱材を基礎の外側に貼
るか内側に貼るのか2種類の方法が有ります。
室内側に貼った断熱材
ある時偶然に出会った基礎工事で外側に断熱材が貼ってあったので
これで大丈夫かなぁ・・・。と思って撮った写真。
私の事務所では断熱材を外側に張ると基礎と断熱材の間がシロアリ
の通る道の「蟻道」を作る可能性が有るとの考えから内側に貼るよ
うにしていますが、建て主の反応はそれ程実感が伴っていないのが
現実です。
そんな折外側に断熱材を貼った基礎の現在の様子が書かれている
ブログが有りました。
西村一朗の地域居住談義
分析住宅から総合住宅、不可視住宅から可視住宅へ
このようなブログの記事はこれから外張り断熱を考えている建て主
にとっては貴重な話なので、参考にして頂きたいと思ったので、
此処に紹介して置きます。
09年07月30日
耐震等級
住宅の地震に対する安全を考えた時に「耐震等級」という言葉の等
級レベルを聞いて、自分の家は耐震等級3だから安全だと思い、そ
の内容を聞いた事が有りますか?
耐震等級は「住宅の品質確保の促進に関する法律」法律に定められ
た住宅の性能表示の中の1つです。性能表示については私の過去の
記事の「性能保証と性能表示」を読んでいただければ判ります。
その中の耐震等級ですが耐震等級にも2種類有ります。1つは倒壊
等の防止でもう1つは損傷防止です。どちらも等級は1から3まで
あり等級3が最上位です。ではその中の耐震等級1とはどのような
レベルかと言うと法律文では「極めて稀に発生する地震」となって
いて判りづらいので解説文を引用すると数百年に一度発生する地震
(東京では震度6強から震度7程度)と書かれています。法律の内容
はもっと細かいですが、あまり専門的なので、ここでは省略します
が、それでは等級2はと言うと等級1の1.25倍、等級3は等級1
の1.5倍と言う内容です。
しかし、ここで気を付け無ければならないのは耐力壁の内容です。
等級1は建築基準法の内容の耐力壁ですが、等級2、3は窓の上の
壁や窓の下の腰壁の準耐力壁と呼ばれる壁もカウントしてよいので
純粋に耐力壁が増えていると思わない方が良いです。
大事な事は自分の家の内容を良く知っておく事だと言えます。
級レベルを聞いて、自分の家は耐震等級3だから安全だと思い、そ
の内容を聞いた事が有りますか?
耐震等級は「住宅の品質確保の促進に関する法律」法律に定められ
た住宅の性能表示の中の1つです。性能表示については私の過去の
記事の「性能保証と性能表示」を読んでいただければ判ります。
その中の耐震等級ですが耐震等級にも2種類有ります。1つは倒壊
等の防止でもう1つは損傷防止です。どちらも等級は1から3まで
あり等級3が最上位です。ではその中の耐震等級1とはどのような
レベルかと言うと法律文では「極めて稀に発生する地震」となって
いて判りづらいので解説文を引用すると数百年に一度発生する地震
(東京では震度6強から震度7程度)と書かれています。法律の内容
はもっと細かいですが、あまり専門的なので、ここでは省略します
が、それでは等級2はと言うと等級1の1.25倍、等級3は等級1
の1.5倍と言う内容です。
しかし、ここで気を付け無ければならないのは耐力壁の内容です。
等級1は建築基準法の内容の耐力壁ですが、等級2、3は窓の上の
壁や窓の下の腰壁の準耐力壁と呼ばれる壁もカウントしてよいので
純粋に耐力壁が増えていると思わない方が良いです。
大事な事は自分の家の内容を良く知っておく事だと言えます。
09年07月28日
機械換気の誤解
エアコンなどを使用しないで自然の風で室内を快適にするという考
えの時に、誤解されてるな?と感ずる事が有ります。
それは、現在建築基準法で義務付けられている科学物質発散のため
の換気をはからなければならない事の話をする時に、計画換気を行
う為の換気扇を設置しその換気扇は24時間使わなければならない
と話すと、自分が望む家は自然素材を使うので科学物質が出ないし
自然の風を入れて過ごすのでその必要は無いと言われる事です。
この法律で計画換気をする為の換気扇を取り付けなくて良い条件は
C値が15cm2/m2なのですが、現在造られる木造軸組み工法の平均
のC値は5.5cm2/m2と言う調査結果(国土技術政策総合研究所)が出
ています。なので換気扇を取り付けないためにはもっと隙間を開け
て施行する必要が有るのでこれは少し無理な方法でも有ります。
余談ですが「気密住宅」と呼ばれるのはC値が5.0cm2/m2ですから
普通に施行した場合でも気密住宅に近い数字が平均値として出てい
る訳で現在の住宅は結構気密性が高い住宅になっています。
そんな訳で機械換気を行わなくて良い住宅を造るのは、相当下手な
職人を使わなければ出来ない事になってしまいそうです。勿論大き
な穴を開ければ別ですがこの穴は塞いではいけませんから冬は寒い
思いをしないといけなくなります。
何も機械換気は自然換気が否定されている事では無いので、窓を開
けたい時に外気を入れて自然の風を楽しむ生活を送れば良いのです
が、機械換気が有ると窓を閉め切っていなければならないと思われ
ているようです。
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えの時に、誤解されてるな?と感ずる事が有ります。
それは、現在建築基準法で義務付けられている科学物質発散のため
の換気をはからなければならない事の話をする時に、計画換気を行
う為の換気扇を設置しその換気扇は24時間使わなければならない
と話すと、自分が望む家は自然素材を使うので科学物質が出ないし
自然の風を入れて過ごすのでその必要は無いと言われる事です。
この法律で計画換気をする為の換気扇を取り付けなくて良い条件は
C値が15cm2/m2なのですが、現在造られる木造軸組み工法の平均
のC値は5.5cm2/m2と言う調査結果(国土技術政策総合研究所)が出
ています。なので換気扇を取り付けないためにはもっと隙間を開け
て施行する必要が有るのでこれは少し無理な方法でも有ります。
余談ですが「気密住宅」と呼ばれるのはC値が5.0cm2/m2ですから
普通に施行した場合でも気密住宅に近い数字が平均値として出てい
る訳で現在の住宅は結構気密性が高い住宅になっています。
そんな訳で機械換気を行わなくて良い住宅を造るのは、相当下手な
職人を使わなければ出来ない事になってしまいそうです。勿論大き
な穴を開ければ別ですがこの穴は塞いではいけませんから冬は寒い
思いをしないといけなくなります。
何も機械換気は自然換気が否定されている事では無いので、窓を開
けたい時に外気を入れて自然の風を楽しむ生活を送れば良いのです
が、機械換気が有ると窓を閉め切っていなければならないと思われ
ているようです。