09年08月26日

重要事項説明書

先日、現在の建物が二世帯住宅で出来ていて個室が多いので、知的
障害者支援施設のゲループホームにする依頼を受けて、現地を訪問
したのですが、一見して今回の計画は不可能と言うお話をしなけれ
ばならない結果となって仕舞いました。

グループホームに用途変更する場合には建築基準法上で共同住宅か
寄宿舎にするのですが、東京都の場合、敷地の形態による制限が有
りますので、訪問した家の敷地では改築では条件を満たす事が出来
ない為に、建て直さなくてはいけなくなるのでした。

依頼主は当然ビックリして、だってグループホームに使うと言う条
件でこの家を購入したのにそれが出来ないなんて、不動産業者に騙
されたと言う話になったので、建物を売買された契約書の一部であ
る重要事項説明書を拝見させていただく事に成りました。

この重要事項説明書とは宅地建物取引業法で、宅地・建物の売買契
約を行う場合、物件と取引についての重要事項の説明をしなければ
ならないので、その説明の内容が書かれた書類です。

説明書には、やっぱりと言うか当然と言うか、特記事項に「東京都
安全条例による制限が有ります。」と書かれていたのです。要する
にこの建物は共同住宅にする場合は建て直さなければならない事が
書かれていた訳です。依頼主はあれほど不動産業者に言ったのに、
と繰り返すばかりでしたが、このように書かれていてはどうしよう
も有りません。

不動産業は土地建物を売買する業者ですから建物を造るという視点
では考えていないのが一般的ですので、これから土地の購入を考え
ている方は、このようなことにならない為にも、土地探しの時から
建築家に相談する事をお勧め致します。
09年08月26日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年08月25日

緑化基準

東京都では平成12年より建築をする時に緑化を推進するために、
建築物の屋上も緑化するようになっていますが、いつの間にやらそ
の対象となる敷地面積が変更になっています。

正確には平成21年10月1日からですが、現在の基準では敷地面
積が1000m2の建築に対して地上部の緑化面積が敷地面積から建
築面積を差し引いた面積の30%と屋上面積の30%ですが、この10
月からは対象面積が5000m2になると言うことです。面積引き上
げに対して緑化面積も30%→35%と引き上げられますが、対象面積
が引き上げられるのは何だか時代に逆行しているような感じがして
しまいます。

20090825_01.jpg
この写真は二子玉川の玉川高島屋ショッピングセンターの屋上緑化の様子です。

建築物の屋上緑化は都心部での緑の喪失によるヒートアイランド現
象の緩和になる、都市的な部分と、屋上緑化による断熱効果が有る
と言う個別部分の両面での効果が見込まれると言う事で導入された
と思っていたのですが、面積が引き上げられる理由が良く判りませ
ん。このような事は報道されなければ、普段から関心を持っている
人で無い限り知ることは無いのが原状です。

私も調べていたら偶々判った事なので、此処に書きますが、報道機
関はもっとシッカリとして欲しいなぁ・・・ と思うわけです。
09年08月25日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年08月24日

周期運動の反応

昔、良く行く地下の店舗への道路からの階段でいつも最後の一段で
躓きそうになった事が有りました。

20090824_01.jpg

その階段は降りて行く時の最後の一段が他の階段の蹴上げよりも低
いのが原因だったのです。

人間は繰り返される運動に対して体が同じように反応すると言う事
で、そこに今までと違う物に出会った時の反応がどうかが問題にな
り、反応できなければ転んでしまう結果になると言えます。
人間はほんの少しの違いも感知できる能力が備わっているのだなぁ、
と、その時に実感したのでした。

階段を見ながらそんな事を思い出しました。
09年08月24日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年08月22日

ポイントはCM

この前、建設業者と話している時に面白い見方をしている話が有り
ました。

此処何年か景気は悪く倒産する企業件数も多い中で、不動産業や建
設業者も結構多いのが現状です。ハウスビルダーと契約したら家が
完成しない内に倒産した例などが報道されたりしていますね。

建設業者の仲間内だと噂が流れて、その企業の倒産の予測が出来た
りもしますが、一般の人にはその様な事は無理な話です。
そこで、一般の人でも予測できるような方法がCMだと言うのです。

CMを流すのにはそれなりの金が掛かりますが、建設業はそれ程利
益が上がる企業ではないので、CMを流す為には建設数を多くする
か1棟当たりの利益率を多くするしか方法は有りません。工場で製
作出来るようなものでない限り、利益率を上げるには職人の人件費
を削減する方向に向かうのが今のやり方に成ります。そうすると、
現場にしわ寄せが行き完成度が低くなると言う循環になって仕舞い
ます。

そんな事から、今迄CMを流していないハウスビルダー等がCMを
流すようになったら、危険信号が点ったと考えたほうが良いという
意見でした。
09年08月22日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年08月21日

ちょっとした事

我々設計者でドイツ、ステッドラー社製の芯ホルダーを使っている
人は結構多いのですが、その芯キャップが芯削りになっている事を
知らないと言う人がいたので、あぁ、そんな事もあるんだ・・・
と思って此処に書いておきます。

20090821_01.jpg

20090821_02.jpg

そんな訳で、この芯ホルダーの芯を挿入する部分の金属製のキャッ
プは、芯が入るようになっていて、差し込んで回すと芯が削れるよ
うになっています。

何の事は無い筆記具の部分ですが、表で芯削りに不自由した時に、
ちょっと便利な機能です。
09年08月21日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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