09年07月20日
太陽光発電に思う
景気浮揚の方策としてアメリカはグリーンニューディール政策を打
ち出し実行に移しているようですが、日本ではどうなっているのか
際立ったニュースは聞こえてきません。政治家たちがこれからは
クリーンエネルギーとして日本が世界に誇る太陽光発電の事を話し
ていますが、具体的な事は何も示されてはいません。
太陽光発電は助成金を出して普及を図ろうとしていますが、我々の
現場サイドから言えば、新築時に太陽光発電を設置したいという要
望はあまり多くは有りません。
元東大総長の小宮山宏(現在、三菱総研理事長)氏のアイデアは国
が太陽電池を買ってそれを家や学校などに設置させて貰うことによ
りその電気を売って買った電池代が償還される事と買う事により量
産が出来て電池代が下がり一般家庭にも普及すると言う物です。
この様な考えは早晩何処かで受け入れると考えられますが、その時
にクリーンエネルギー源の分散化をコントロールするシステムとし
てアメリカではスマートグリッドといわれるシステムの導入を考え
られていますが、日本では送電線網の老朽化が問題になっていない
為にこの研究が一部の産学協同でしか行われていないと言う現実を
知ると、先行きはそんなに楽観出来ないと感じるのは私だけ?
ち出し実行に移しているようですが、日本ではどうなっているのか
際立ったニュースは聞こえてきません。政治家たちがこれからは
クリーンエネルギーとして日本が世界に誇る太陽光発電の事を話し
ていますが、具体的な事は何も示されてはいません。
太陽光発電は助成金を出して普及を図ろうとしていますが、我々の
現場サイドから言えば、新築時に太陽光発電を設置したいという要
望はあまり多くは有りません。
元東大総長の小宮山宏(現在、三菱総研理事長)氏のアイデアは国
が太陽電池を買ってそれを家や学校などに設置させて貰うことによ
りその電気を売って買った電池代が償還される事と買う事により量
産が出来て電池代が下がり一般家庭にも普及すると言う物です。
この様な考えは早晩何処かで受け入れると考えられますが、その時
にクリーンエネルギー源の分散化をコントロールするシステムとし
てアメリカではスマートグリッドといわれるシステムの導入を考え
られていますが、日本では送電線網の老朽化が問題になっていない
為にこの研究が一部の産学協同でしか行われていないと言う現実を
知ると、先行きはそんなに楽観出来ないと感じるのは私だけ?
09年07月18日
ベタ基礎の防湿フィルム
床下の湿気対策は木材の腐朽やシロアリ被害の予防上も必要な事で
様々な方法が考え出されています。
私の事務所の場合基礎はベタ基礎を採用する事が多いので必然的に
基礎の下に防湿用のポリエチレンフィルムを敷くように成ります。
このシートもただ敷いてあればよいと言うのではダメで重ね合わせ
をシッカリと取ってその部分から湿気が上がらないように粘着テープ
で止めて置けば完璧です。
しかし、この方法は住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の仕様書
によれば、ベタ基礎の下の防湿フィルムは必要無いし、フィルムの
重ね部分に粘着テープの必要も無いので、オーバースペックと言わ
れそうですが、施工精度などを考慮して今までの経験から判断した
仕様を我が事務所の仕様としています。今日はちょっと宣伝を兼ね
たお話です。
様々な方法が考え出されています。
私の事務所の場合基礎はベタ基礎を採用する事が多いので必然的に
基礎の下に防湿用のポリエチレンフィルムを敷くように成ります。
このシートもただ敷いてあればよいと言うのではダメで重ね合わせ
をシッカリと取ってその部分から湿気が上がらないように粘着テープ
で止めて置けば完璧です。
しかし、この方法は住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の仕様書
によれば、ベタ基礎の下の防湿フィルムは必要無いし、フィルムの
重ね部分に粘着テープの必要も無いので、オーバースペックと言わ
れそうですが、施工精度などを考慮して今までの経験から判断した
仕様を我が事務所の仕様としています。今日はちょっと宣伝を兼ね
たお話です。
09年07月17日
ニッチ
ニッチ(niche)と言うと隙間産業を思い浮かべる人も居ると思います
が、元来は西洋建築で壁龕(へきがん)と言い壁に造られた窪みで
上部がアーチ状になっていて飾り棚として利用するスペースを言い
ます。
現代住宅では玄関ホールなどに見られる事がよく有りますが、家の
中に少しでも遊び心を持ちましょうと成りまして、回り階段の内側
の壁は手摺の高さで止める事が多いですが、この写真の計画では壁
を天井まで伸ばして、正方形の穴を開けてニッチとしての利用を考
えました。
このようにすると玄関ホールなどに設けたニッチとは一味違う物が
出来ます。ニッチの設け場所はホールや廊下ばかりでは無いと言う
実例です。
が、元来は西洋建築で壁龕(へきがん)と言い壁に造られた窪みで
上部がアーチ状になっていて飾り棚として利用するスペースを言い
ます。
現代住宅では玄関ホールなどに見られる事がよく有りますが、家の
中に少しでも遊び心を持ちましょうと成りまして、回り階段の内側
の壁は手摺の高さで止める事が多いですが、この写真の計画では壁
を天井まで伸ばして、正方形の穴を開けてニッチとしての利用を考
えました。
このようにすると玄関ホールなどに設けたニッチとは一味違う物が
出来ます。ニッチの設け場所はホールや廊下ばかりでは無いと言う
実例です。
09年07月16日
地方分権
日本の政治の世界が大変な様子を連日報道されていますが、少なく
とも今回の衆議院選挙の争点に上がるだろうと目されるのが地方分
権の問題です。
地方分権と一口に言っても中身は色々な事が有り一括りにされた地
方分権にはいささかの不安を持つのは私だけでしょうか?
このブログで行政とのやり取りを幾つか書いて来ましたが、本来全
国一律の法律である建築確認業務でさえ、現状は統一された物では
無くて、下手に「他の行政では問題ありませんでしたよ。」などと
言っても「うちはうちのやり方ですから。」と言われて、睨まれた
事も一度や二度では有りません。
建築の事だけを言えば地方独自の慣習などは別として、生活の基本
レベルは何処でも変らないように住まい手が不利益にならない行政
であって欲しいと、報道を聞きながら思うのでした。
とも今回の衆議院選挙の争点に上がるだろうと目されるのが地方分
権の問題です。
地方分権と一口に言っても中身は色々な事が有り一括りにされた地
方分権にはいささかの不安を持つのは私だけでしょうか?
このブログで行政とのやり取りを幾つか書いて来ましたが、本来全
国一律の法律である建築確認業務でさえ、現状は統一された物では
無くて、下手に「他の行政では問題ありませんでしたよ。」などと
言っても「うちはうちのやり方ですから。」と言われて、睨まれた
事も一度や二度では有りません。
建築の事だけを言えば地方独自の慣習などは別として、生活の基本
レベルは何処でも変らないように住まい手が不利益にならない行政
であって欲しいと、報道を聞きながら思うのでした。
09年07月15日
成城観察
昨日、関東甲信越地方は梅雨明け宣言
が出されて、いよいよ夏本番に突入と言
う事で、ここ世田谷も随分と熱いです。
そんな昨日の陽気の中で成城に所用が
有って出かけた帰り道、そう言えばあの
建物どうしたのかな・・・?
と思って寄って見ました。
その建物とは、我々建築界では知られ
た妹島和世氏でその妹島氏設計の
「ガーデンコート成城UNITEDCUBS」
と言う分譲集合住宅で、この5月頃の
報道で残っている棟を当初販売価格の
半分近くに値段を下げていると有ったの
でちょっと気になっていたのです。
ある意味野次馬的感覚では有りますが、
この建物はコンペ形式で計画されて私
の事務所にも参加の呼び掛けが有った
のですが、その時には参加を見送った
経緯がある建物なので建物を見る眼も
少し違ってはいます。
果たして、入り口脇には現在でも販売の
パンフレットが置かれていてまだ完売と
は行っていないようです。
この建物自体は現在の販売会社は当初の
事業主とは違っている所を見ると、残棟
分を一括処理して現在の販売となってい
るのではないかと、勝手な予想をしてい
ますが、そうだとすれば、建築家を起用
してよい建物を造ってゆこうとした結果
が、この様になったのは残念な事だとは
感じます。