07年10月24日

液状化現象

地盤の液状化現象とは砂質の土が水を多く含んだ時、今まで砂の粒子と
粒子がぶつかり合って安定していた状態がぶつかり合っていた摩擦が水
に妨げられて振動する事によって粒子が移動する状態で、その土の上に
建っている建物が土の中に沈んで行ったりする危険な事です。

地震が起きるたびに最近は地盤の液状化現象が報道されますが、この現
象が初めて経験されたのが1964年に起きた「新潟地震」だったと記
憶しています。それ以前は地盤にひびが入るような事は有っても地盤自
体が液体のようになるとは考えられていなかったのです。ですから建物
を支える地中の杭には横から力が掛かり折れるとは考えられていません
でした。この新潟地震の時に4階建ての県営アパートが倒壊したり陸上
競技場が壊れたりして液状化現象が広く認知され、その後の建築の構造
計画の基本の見直しが図られた訳です。過去の経験が1つ1つ生かされ
て今が有る事に、人間は経験で進歩して行くのだなぁと、感じさせられ
ます。
07年10月24日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
窓にも色々と種類が有りますが、その中の1つピクチャーウィンドウと
言われる窓が有ります。外の景色を窓で切り取って絵画のように見せる
役目をしている窓です。写真は世田谷F邸の窓で外の樹木を切り取って
部屋に導いて部屋の構成の一部としました。

07年10月23日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
セキュリティを考える時に、人によって捕らえ方に大きな違いが有りま
す。その違いは経験から来ていて、実際に泥棒に入られた経験を持つ人
は微に入り細に入り検討するのですが、そのような経験が無い人(殆ど
の人がそうだと思いますが)は表面的な事で大丈夫と判断してしまいま
す。実際に被害に遭われた方は窓の位置、窓と下屋の関係、隣地境界線
との塀と部屋との関係など様々な事に話が及びます。その一つ一つが貴
重な意見です。今迄に多くの人の家の設計に携わってきた者にとっては
そのような色々な話を踏まえてセキュリティの話をしていますので、新
たな計画をされている方は私の話を参考にしていただければ良いな?と
思っています。
07年10月22日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年10月20日

太い柱なら安全か

能登半島地震の時の報道でちょっと気になった記事が有りました。

朝日新聞 3月27日朝刊14版第2面の時時刻刻の見出しで
”少なかった住宅全壊「太い柱」伝統工法が守る”と言う記事です。
見出しだけを読むと太い柱であれば倒壊しないように読めますが、実際
には太い柱だけで出来ている建物が倒壊しないとは言えないと感じたか
らです。

勿論太い柱は耐力に有効に働く事は有りますがそれだけで倒壊しない
建物であるかのように印象を持つことは危険だと感じます。
阪神淡路大地震の時に木造在来工法の住宅は危険であると印象付けられ
た事や、瓦屋根の家は倒壊してハウスメーカーの建物は倒壊しなかった、
などの記事を思い出します。
阪神淡路大地震以来、地震動は横揺れだけでなくて上下動を起す事が知
れています。このため、建築基準法が改正されて上下動に効果がある金
物の取り付けが定められています。

やはり能登半島地震で倒壊した家にはこの金物の設置が有効に施されて
いなかったのが原因と思われる物も有ります。

現在色々な研究成果が発表されていますが正しい知識と理解で自分の家
を把握しておく事が大事だと思います。
07年10月20日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年10月19日

少しでも緑を

家に木や草花などの植物が植えられていると、潤いを感ずる事が出来ま
す。少しでも土の部分を造り積極的に植栽を施した例が画像の家です。
如何ですか?このようにすると自分の家だけでなくて街にも潤いが出て
街が豊かになります。最近は土地の細分化が進み緑が少なくなって来て
いて何か硬い感じになる場所が多いですが、このように少しでも植栽を
する事をお勧めします。因みに、こちらの家は屋上に草花を植えて奥様
が楽しんでいらっしゃいます。そしてその草花が断熱効果を与えてくれ
ると言う二重の効果が有るというわけです。



07年10月19日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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