07年09月27日

保水力

地球温暖化の影響で夏は水不足や豪雨冬は暖冬と言われていて、雪が少
ないという現象が起きています。
雪が少ないと山に水の保水が無くて川の水も少なくなります、そうする
と夏の水不足になり、川の水が海に流れ込むのが少ないので魚の成育に
も影響する事になると言う訳です。

そしてこの温暖化の原因の1つに揚げられているのが材木の伐採が有り
ます。山に木が無くなり、二酸化炭素を消費する光合成が行われる量が
少なくなる事です。
山の木が無くなれば地面が現れ水分が蒸発して土が乾き、余計に保水力
が無くなり水を含まない山は崩れて行くと言う連鎖が起こって来るのは
予想できる事です。

我々が住む場所についても同様の事が言われていて。都市等下水道が整
備された所にに家を建てる場合、家の周りをコンクリート等の浸透性の
無い物で土を覆ってしまうと、降った雨が地中に廻らずに下水に流れて
行きます。そして土は水を含まない土となってしまうのです。土に含ま
れるべき水までも下水道に流れるために、一時に雨が多く降ると下水道
の許容量を超えるために道路に水が溢れ家にまで浸水する騒ぎになる事
はよく報道されています。それを少しでも改善する方法として、外構工
事やカーポートなどコンクリートなどを使おうとしている場所に浸透性
の有る材料を提案するのですがあまり採用されません。地球温暖化の防
止が身近な事からできる事を社会的にもっと認識が変わらないと無理な
ようです。
07年09月27日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月26日

石灯籠

石灯篭は元々仏寺の献灯用の物であったのが、後に神社にも用いられる
ようになり。仏寺、神社いずれも仏殿、社殿の正面に一基建てるのが
古式であり、室町末期以後に二対にする事が行われ始め、石灯籠は庭と
は関係が無かったのが、桃山時代に千利休が日本庭園の中に茶庭(露地)
を発生させてこの中に灯篭を置き、夜の茶会の露地の照明に用いたと
作庭家の中根金作が述べています。

千利休が庭に用いてから茶人が夫々の好みに応じて色々な灯篭が表われ
てきたと言うのが石灯籠の歴史の様です。
現在の都会での住宅は敷地にゆとりが無いために日本庭園を作庭する事
は少なくなり、石灯籠の種類を知る機会も無くなりましたが、日本の庭
の基本アイテムである事には変わり有りません







07年09月26日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月25日

簡単な省エネ法

地球の温暖化が言われ今年のように冬が暖かく竜巻などの被害が出たり
するとその温暖化の影響を身近に感ずる人も多いのではないでしょうか
温暖化の防止対策として二酸化炭素(CO2)の排出量の削減が言われ
ています。住宅建築でも外断熱、高気密住宅、パッシブソーラーや
バウビオロギーなど色々な省エネの方法が行われています。

国からはエネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)が昭和54
年に制定され徐々に改定されいて、法律に基づいた判断基準が示された
上で国土交通省から設計と施工の指針が出されてる状況です。新築住宅
や家をリフォームする時などはその方針に添った物にすれば良いですが
現状の住宅は何ら変わりが無いので長期間における削減計画となります

そこで、簡単に出来る省エネの方法を1つ提案します。部屋の温度を保
つ為に冬は暖房を夏は冷房を使うのが一般的です。では部屋の温度はど
のようにして変化するのでしょうか?建物が外部との温度差によって変
化します。

断熱をするのは有効な手段ですがリフォーム代金が高額になるので他の
方法として窓の上に庇を付ける事は有効な方法です。家がある場所に
よって太陽の位置が違いますので庇の出の長さは一様では有りませんが
庇を付けると夏の光を遮り冬の光を入れる事に役立ちます。

そんな簡単な事でも役に立つ事が有りますので夫々に工夫をする事で省
エネになると言う提案です。
07年09月25日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月24日

検査済証

建物の工事が完了すると、確認申請を提出した所(役所に出せば役所
民間検査機関に出せばその会社です)で完了検査を受ける事になります。
そして、検査をしましたと言う証明に検査済証が交付されます。しかし
この検査済証を貰わない話を結構聞きます。貰わない理由として、完了
検査を受けた時に是正支指示が出たけれど直したくないので放って置い
たとか、小屋裏収納の天井を高くしたので完了検査を受けられない等で
す。その事自体立派な法令違反ですが皆さん罪の意識が無いようです。
自分の家なんだから好きにして何が悪いとも言われる。と言うです。
昔、大手ゼネコンの監督の家の建替えをお手伝いする事になった時の事
自分で設計して構造計算も自分で行った建物でガレージ部分を鉄筋コン
クリートで作ってあったのですが、その建物は完了検査を受けずに住み
始めてしまったのです。そして今回の計画ですがガレージはまだ使える
からガレージを生かした家にしたいと計画が進み、いよいよ確認申請と
なったのですが、検査済証が無いためにガレージ部分の撤去を求められ
た事が有りました。いくら自分で作った物だから安全であると主張して
も聞き入れて貰えません。泣く泣く壊して新たに作る事になったのです。
検査済証さえ交付されていればこの様な事は無かったのですが、後の祭
りとなってしまいました。但し検査済証さえ受理できればいいや。など
と邪心を起して交付後に改造する事は止めた方が良いですよ。建築基準
法は安全を守るためにも有るのですから、それを犯すのは自分の安全を
放棄する事にもなるのですから。(^_^)
07年09月24日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月23日

N値

設計相談をしている時の事、地盤の話で、「ハウスメーカーに依頼して
地盤調査をした説明を受けて、N値(エヌチ)が5有りますので地盤は
5トン有ります。と聞いたので地盤は大丈夫です。」と答えられた事が
有りました。随分と乱暴な説明をするメーカーですね。とお話したので
すが。そもそも地耐力(地盤が5トン)とN値とは同じでは無い事の説
明が出来ていません。そして現在では単位が国際標準になったために
トン表示にする時は気を付けないといけないのです。まずはN値ですが
世界標準の試験方法の標準貫入試験という方法で、「ロッド(棒)」と
「おもり」と「ノッキングヘッド(おもりで叩かれる円筒状の物)」と
「スプリットサンプラー(土を採取する部分が有る先が尖った円筒状の
長い物)」の基本構成で、スプリットサンプラーが30cm入って行くのに
おもりを何回落下させたかをNで表してそれをその土のN値としている
のです。ですから土の種類によってN値の評価が変わってきます。とい
う事ですから単純にN値で地耐力を考えると大変な事になりますしN値
と地耐力は同数では有りません。住宅などの建物に採用している地盤調
査の方法はこのN値を算出する為のもっと簡単な方法のスウェーデン式
サウンディング調査で行っているのが殆どですから注意が必要です。
必ず専門家に試験結果のデータを見てもらう事をお勧めします。


07年09月23日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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