家の中でもパブリック(公的)とプライベート(私的)な場所があると
思っている人はいますか?多くの人たちと話をして来た経験から感ずる
事はこの認識が殆ど無いと言えます。

この考えは欧米の人たちとは違い日本独特の考えと言えるかも知れませ
ん。自分の家にそんな区別がある訳が無い。家族間で隠し事など有って
はいけないなどの声が聞こえて来ます。
と、以前ですとこの様な事を言っていたのですが最近の社会情勢を反映
した社会学者の論評などですと家の中での個室化が進んでいて私的空間
が拡大している事で家族間の結び付きが希薄になっているという事です。

家族間の関係が希薄になった上に、夫々の家が近隣社会との関係も希薄
になっているとすれば。家と言う無機的な箱が並んで街を形成しつつあ
る事になります。
その様な現実を突き付けられて、設計している人間としてどのような回
答が出せるのか考える日々が続きます。
07年09月16日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月15日

琉球畳

部屋に畳を敷く事で打ち合わせをしている時に、琉球畳をお願いします
と言われる事が結構多くあります。

いきなり畳表の材料の事を言われるので戸惑ってしまいますが、よく話
を聞いてみると、縁なしの畳の事を指している様です。色々な雑誌など
を見て縁なしの畳を琉球畳と表示している事が多いようで、この様な事
から本来の意味から段々と違った物に変わって行くのではないかと心配
させられます。

そこで、琉球畳ですが、本来は琉球藺草(リュウキュウイグサ)を2つ
に裂いた畳表を使った畳を言います。

この畳は藺が強いので畳縁を使わないので、縁なし畳の事を琉球畳と言
われるようになったようです。しかしこの畳表の琉球藺草の産地は沖縄
地方ではなくて九州、四国、静岡などで生産されているのが現状です。
現在では藺草は中国からも輸入されていますからどれが本当の琉球畳を
指すのか普段接していない我々では目利きは難しいのが現状です。

当然のように国内産は中国産より値段が高いし、工業製品の均一さに慣
れた感覚からすると見栄えも悪いです。そのような事も有りますので実
際の畳を見て貰ってから材料の決定をお願いしています。

こんな事を書いていますが、その内、畳表を返して使うなんて事を知る
人が殆どいなくなって仕舞うのではないかと、ふと思ってしまいました。
07年09月15日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月13日

対応の違い

昔、確認申請の建築面積の算出について役所と議論になった事が有った
のを思い出しました。
設計をする時はミリ単位で設計します。そうすると面積を計算すると
1/1000メートルまで計算されますが申請書類の記載は小数点
第3位を切り捨てて計算したのですがこれがダメだと言うのです。

第3位を切り上げて計算しなさいとの指導が出ました。その根拠は何で
すかと尋ねたら、内部規定です、との答えでしたのでこちらも簡単には
納得できません。そこで何故小数点以下第3位を切り捨てるかと言うと、
建築基準法関係に規定が無い為に不動産登記法施工令の第8条を準用し
ている事を主張しましたが明確な規定が無い為に処分権限者に従わなけ
ればなりません。

今、小さな政府とか地方に権限を委譲して独自性を持たせるなどと言わ
れていますが、変な独自性にならない事を願うばかりです。
07年09月13日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月12日

ロフトの安全性

住宅の不動産案内などでよく見かける文字にロフト付きという物が有り
ます。このロフトですが法律で認められているのは収納などに使う事を
目的とした物に限られています。

ですから天井高も1400?以下と言う制限が有ります。
(成人が真っ直ぐに立っていられない高さ。)しかし一般的には此処を
普通の部屋として利用できるような考えが有るように思われます。
耐震偽装事件を通して建物の安全性に付いて広く社会に知れ渡っている
現在でも、この小屋裏(ロフト)が有る事により強度の検討する事に付
いて認識されているとは言えないのではないでしょうか?

そこに住む人が空間の有効利用だけの考えでいると、自分の命を自分が
軽んじる結果となるので良く考えて利用する事が大事であると思います。

07年09月12日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年09月11日

屋内配管

建築費全体を考える時、建築本体、空調設備、給排水外部接続、照明器
具、外構工事その他諸々の費用が掛かります。頭の中では判っているよ
うでもいざ計算をすると結構建築本体以外の金額が掛かるのが判ります
その時に予算から外される事が多いのが空調工事ですが、実際には付け
るのですが家電量販店などで買い求めて予算を圧縮する積もりになった
りします。しかしその場合外壁に穴を開けてそこに管を通して室外機と
接続する方法を取り、外壁にその管が露出するためそれをカバーしてい
るのを見かける事が有りますがあまり格好が良いとは言えません。
やはり、空調計画をちゃんとして屋内に配管をしたほうが良いと考えて
お話しますが、予算が有っての事なので全体のバランスを取りながら丁
寧に話を進めて行くと理解していただく事が多いです。予算の事は設計
する人と良く話を進める事が肝心です。


07年09月11日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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