07年08月01日

都市計画区域外

現在計画が進められている別荘で、建築の地域は別荘で都市計画区域外
ですので、過去の経験から確認申請は無くて届だけだろうと思っていた
ら、そんな事は無くてしっかりと確認申請が必要でした。
そんな訳で確認申請を提出しました。そこで法的根拠を調べて見ると、
建築基準法第6条1項4号の又はの処の知事が市町村長の意見を聞いて
指定する区域という事になります。今回の建築地のような別荘地である
種の規制を掛けておかないと道路と建築の関係など後で問題が発生して
来る事があるので、このように確認申請適用地になる事は良い事だと思
いながら、他の協議もして、これから実施の設計です。と今までならこ
のように確認申請と並行して実施設計という作業に掛かるのが殆どでし
たが、今回の法改正からはそうのようなことは出来ません。
建築主と細部まで決めて実施設計を終了し工事業者から見積を取り金額
の問題もクリアしてから確認申請を出さないと、後での変更は余計なお
金と時間が掛かってきます。そして以前よりも確認申請に要する期間も
長くなって来ましたので。
建築主は設計が済んだと思ってから工事の着工までが非常に長く感ずる
ことになるので、理解して頂かなくてはならない事を説明しなと、いけ
ないと思っています。
07年08月01日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年07月31日

断熱性能

住宅の断熱について近頃では外断熱を採用する事が内断熱よりも優位で
有るように思っている人がいますが何を基準にそのように思っているの
か判りません。
数値で見れば外断熱も内断熱も変わりません。断熱材の熱伝導率が同じ
であれば断熱性能も同じです。

では、なぜ外断熱が良いと思われるようになったのでしょうか?ひとつ
はNHKのニュースでマンション(RC造)の内断熱と外断熱の結露の
状態を放送された事で外断熱の認知がされた事、又新聞の全国紙で外断
熱の優位性がアピールされた事等が考えられます。

その機会を逃す事無くパワービルダーが外断熱を売り込んで行った事が
広がっているのだろうと思います。私の経験で言うと内断熱の施工の時、
断熱材を柱間に入れるのですが防湿層を室内側にしなければならないの
ですが、ただ断熱材が入っていれば良いと考えて方向を無視した施工を
行われていた現場が有りました。又、外断熱を行う場合断熱材と断熱材
の接点の部分が隙間が開いている現場も有りました。
気を付けなければならないのはどのような工法を選ぼうとも施工がちゃん
としていないと性能は確保できないと言う事です。どのような建築でも、
自動車のように工場で完成する物ではなく、現場で職人さんが1つ1つ
作り上げる物である事を忘れないで欲しいと思います。
単に性能の比較を見てどちらが優位であると勘違いしないようにしっか
りと確認して選んでください。家は買う物ではなく作る物だと言う事です。
07年07月31日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
共同住宅では安全である事を言うためにオートロックが有ると宣伝して
いますが、果たしてこのオートロックは安全なのでしょうか?
よく言われる事でこのオートロックでも入る事が出来る方法は

 1. オートロックドアの処で入居者と一緒に入る。
 2. 新聞屋さんと一緒に入る。
 3. 出前の人と一緒に入る。
 4. 来訪者と一緒に入る。

などが有ります。そして意外に多いのがこのようなオートロックされて
いる建物では玄関ドアをロックしない事が結構有るようです。国民性と
言って良いのか判りませんがオートロックだから安全と思い込んで、
気を抜いてしまって鍵をかけないでいるようです。このような事がある
ので、玄関ドアをホテル錠にしようと提案した事が有りますが、管理人
が常駐している共同住宅では良いのですが非常駐の場合は鍵を持たない
で入居者が出た時の対応が出来なくなるため、それも適いません。いく
ら前面で防御しても入居する方一人一人の安全への認識が違うと、結果
として建物全体の安全性は低くなると言う事です。1つの建物に一緒に
住む為の作法が未だ普及していないのかもしれません。安全を確保する
為には一人一人の意識が共通する物で無ければならない事を考えさせら
れます。
07年07月30日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年07月26日

設計変更は慎重に

昨日は「小淵沢の家」の役所の完了検査の立会いで小淵沢へ行きました。
たいした事も無く、検査は無事終了となり、あとは施主の検査を行って
引渡しと成るわけです。
丁度良い機会でしたので検査官に疑問点を聞く事が出来て、今回の法改
正に伴う色々な事が見えてきた検査でも有りました。

多くの建築主は図面上では判断できないとか模型では細かい所まで理解
できないとの理由で工事が進んできて現場に来た時にここをこうしたい、
ああしたいなどと設計の変更を要求される事は良くあることでした。
従来は工事を進めた後、検査申請時に変更箇所を記述して検査を受けた
時に軽微な変更なのか計画変更申請を行わなければならないのかの判断
をして申請等を行う事が出来たのですが、今後はそのような事は処罰の
対象になるので行う事ができません。

変更の要望が出た時点で、役所に届け出て軽微な変更か計画変更かを判
断してもらった上で、届出や申請を行いそれらの事の済証が発行されて
からでないと工事に掛かる事が出来なくなるのです。
当然工事期間は延びることになりその分金額も上がる事になるので、余
程の事が無い限り変更はしないほうがよいと言えます。ですから、判ら
ない事ははっきりと判らないと設計者に告げて理解できるまで話をする
ようにしないと、後で余計な時間とお金が掛かってきますので気を付け
て下さい。
07年07月26日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年07月24日

トップライト

光を取り入れるのには開口を設ける事になりますが壁を開けるより屋根
を空ける方が多くの光を取り入れる事が出来ます。

壁で取り入れるよりも3倍の量が入ります。
ですからあまり大きく開けなくても充分な明るさが確保できますが、
光が入るということは熱もそれだけ入る事に成るので遮熱対策も取って
置かないと部屋の温度が上がって大変です。

そこでブラインド機能が付いた物を採用しますが予算が許せば電動式に
したかったのですが、少し厳しかったので手動式に落ち着いた所です。
写真の輪を引っ張るとブラインドが動くシステムです。これで光を調整
して自分好みに出来ます。以外にも皆さん気が付いていないのが光が外
に漏れている事です。

外から光が入るということは中から外に光が出ている事でも有ります。
現在では高層の建物も多くなり上から覗かれる事も有りますので注意が
必要です。


07年07月24日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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