09年07月27日

木造7階建?

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7/23のWIRED VISION日本版に”日本にある「世界最大の耐震実験施設」
で、木造7階建の試験(動画)”と言うタイトルの記事が有り、何、
木造7階建て!?と興味が湧いたので覗いてみました。

記事の内容は以前私がE-ディフェンス
の事を書きましたが、その実験装置を使用して全米科学財団(NSF)
と米Simpson Strong-Tie社との共同プロジェクトの実験だと言う事
でした。日本では現在木造の4階建て(2x4住宅)までは認められ
ていますが、それ以上は未だ認められていません。それにしても
アメリカは7階建てですか。

その記事の内容で少し気になったのが「ソフトストーリー」と言う
言葉、この意味はある階の剛性が他の階より低い時にその階が崩壊
すると言うもの。1階が柱だけで駐車場などのピロティ形式が良い
例です。その記事を読んで、E−ディフェンスのプレスリリースを
読むと1階が鉄骨造で駐車場を想定とあり、あれこのソフトストーリー
の事を実験するの?と思わせるような記事。

しかし実験概要を読むとその鉄骨部分は同じ駐車場でも地下の駐車
場を想定とあり、木造の部分では6階建て、記事もよく読みこまな
いととんだ勘違いをしてしまう事になるのでした。


09年07月27日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年07月24日

玄関の演出

家の玄関は訪れた人が最初に出会う家の場所です。玄関のしつらい
がその家の雰囲気を決定付けると言っても良いかもしれません。

そんな玄関ですから気持ちよく入って頂きたいと考える訳で、演出
も考えます。広さを感じて欲しいという事から一部にミラーを付け
るのは良くある手法です。このミラーは家人にとっては日常の使い
が身だしなみのチェックに使える効果も有ります。

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もう1つの方法は下足入れを土間から上げて土間面積を広く見せる
と言う方法ですが、そこにもう一捻り加えて照明を付けると演出効
果抜群です。玄関で立った姿勢で下足入れ下を見た時の仄かな照明
光が奥行きを倍加させるのです。

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このような演出1つで家の豊かさを感じさせる事が出来るのです。
09年07月24日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年07月23日

電気買取りの行方

7月1日に参議院で「エネルギー供給構造高度化法」が可決された
と言う報道が有り、これで太陽光発電の促進に繋がると期待されま
すが、さてどうなのでしょう。

この法律を簡単に言えば電気事業者が各家庭で太陽光発電した余剰
電力を買い取る義務を課す事です。そしてこの法律では現行の買取
り価格の2倍で買い取ると言う日本版のフィードインタリフ制度を
考えている様なので、太陽光発電を考えてる人にとっては朗報です。

この制度を利用した予測では、設置費用の償却が現行では20年程
掛かるのが10年程になるとされているのですが、我々は冷静に判
断しなければならないと考えています。

現在設置している人も含めて太陽光発電装置の故障を考えている人
が少ないようですが、実際の設置する際には次の事を考えて置く必
要が有ると思います。
1)10年以内にパネルを交換する確率は約13%と報道されている事。
2)この電気の買取は太陽光発電に限られていて現在ガスで発電する
  方式の燃料電池との併用は含まれていない事。

政府は年度内にも実施の方向で考えているようですが、今回の衆議
院解散でどのようなるのか推移を注目しています。
09年07月23日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
床下の湿気対策は木材の腐朽やシロアリ被害の予防上も必要な事で
様々な方法が考え出されています。

私の事務所の場合基礎はベタ基礎を採用する事が多いので必然的に
基礎の下に防湿用のポリエチレンフィルムを敷くように成ります。
このシートもただ敷いてあればよいと言うのではダメで重ね合わせ
をシッカリと取ってその部分から湿気が上がらないように粘着テープ
で止めて置けば完璧です。

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しかし、この方法は住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の仕様書
によれば、ベタ基礎の下の防湿フィルムは必要無いし、フィルムの
重ね部分に粘着テープの必要も無いので、オーバースペックと言わ
れそうですが、施工精度などを考慮して今までの経験から判断した
仕様を我が事務所の仕様としています。今日はちょっと宣伝を兼ね
たお話です。
09年07月18日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年07月17日

ニッチ

ニッチ(niche)と言うと隙間産業を思い浮かべる人も居ると思います
が、元来は西洋建築で壁龕(へきがん)と言い壁に造られた窪みで
上部がアーチ状になっていて飾り棚として利用するスペースを言い
ます。

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現代住宅では玄関ホールなどに見られる事がよく有りますが、家の
中に少しでも遊び心を持ちましょうと成りまして、回り階段の内側
の壁は手摺の高さで止める事が多いですが、この写真の計画では壁
を天井まで伸ばして、正方形の穴を開けてニッチとしての利用を考
えました。

このようにすると玄関ホールなどに設けたニッチとは一味違う物が
出来ます。ニッチの設け場所はホールや廊下ばかりでは無いと言う
実例です。
09年07月17日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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