09年10月23日
住宅街散歩
休みの日などに散歩していると、職業柄彼方此方の住宅につい目が
行ってしまうのですが、そんな折気になる事が有ったりしますね。
この間も写真のコンクリート打ち放しの住宅を見ていて、
パラペット部分の経年変化と言うか汚れが何となく気になりました。
屋根が外壁より出ている納まりではその様な事は有りませんが、壁
が垂直のまま切り取られた格好のパラペットでは、その天端が内側
に傾斜していないと、雨が降った時に、天端の汚れと雨水の汚れが
一緒になって外壁にその汚れが伝わって残ってしまい、結果外壁が
汚れてしまうと言う訳です。
コンクリート打ち放しの場合、構造体がそのまま仕上がりですから
余程気を付けないと汚れが目立つ事になり折角の意匠が損なわれて
仕舞う訳です。そんな事が気になった住宅ですが、この住宅パラ
ペット部分の目地を境に汚れているので、そこまで計算した設計な
のだろうか・・・? そんな事も気になりますね。
行ってしまうのですが、そんな折気になる事が有ったりしますね。
この間も写真のコンクリート打ち放しの住宅を見ていて、
パラペット部分の経年変化と言うか汚れが何となく気になりました。
屋根が外壁より出ている納まりではその様な事は有りませんが、壁
が垂直のまま切り取られた格好のパラペットでは、その天端が内側
に傾斜していないと、雨が降った時に、天端の汚れと雨水の汚れが
一緒になって外壁にその汚れが伝わって残ってしまい、結果外壁が
汚れてしまうと言う訳です。
コンクリート打ち放しの場合、構造体がそのまま仕上がりですから
余程気を付けないと汚れが目立つ事になり折角の意匠が損なわれて
仕舞う訳です。そんな事が気になった住宅ですが、この住宅パラ
ペット部分の目地を境に汚れているので、そこまで計算した設計な
のだろうか・・・? そんな事も気になりますね。
09年10月19日
換気不足
3日前(10/16)のニュースで、茨城県北茨城市の陶芸小屋で一人死
亡2人重体と言っていたのが、今日は2人死亡となってしまった事
故が有ったのをご存知でしょうか?
警察署の実況検分で部屋の換気を行わずに陶芸窯を使った為に一酸
化炭素中毒になってしまったようです。このブログの以前の記事の
「機械換気の誤解」にも触れていますが、現在の住宅は特別な施行
をしなくても気密性が高いので、余程気を付けて換気を行わないと
燃焼の為の空気量が足りなくなるのは必須です。
最近の住宅造りは専門家にお任せすると言う感じの意識の為か、
出来上がりの事には神経を使われますが、実際の製作過程に関心を
持たれる事が希薄になっているように感じます。
今回の事故の家に換気給気口が設けられていたのか否かは判りませ
んが、設計段階から適切な打合せが出来ていたら、このような事故
は防げたのかもしれません。
いずれにしても、火を使う場所には空気が必要なのは当たり前で、
私が子供だった頃は火を使う時には定期的に窓を開けるように親か
らよく言われた物ですが、このような基本的な教えは何時までも続
けて行って欲しいと思うのです。
亡2人重体と言っていたのが、今日は2人死亡となってしまった事
故が有ったのをご存知でしょうか?
警察署の実況検分で部屋の換気を行わずに陶芸窯を使った為に一酸
化炭素中毒になってしまったようです。このブログの以前の記事の
「機械換気の誤解」にも触れていますが、現在の住宅は特別な施行
をしなくても気密性が高いので、余程気を付けて換気を行わないと
燃焼の為の空気量が足りなくなるのは必須です。
最近の住宅造りは専門家にお任せすると言う感じの意識の為か、
出来上がりの事には神経を使われますが、実際の製作過程に関心を
持たれる事が希薄になっているように感じます。
今回の事故の家に換気給気口が設けられていたのか否かは判りませ
んが、設計段階から適切な打合せが出来ていたら、このような事故
は防げたのかもしれません。
いずれにしても、火を使う場所には空気が必要なのは当たり前で、
私が子供だった頃は火を使う時には定期的に窓を開けるように親か
らよく言われた物ですが、このような基本的な教えは何時までも続
けて行って欲しいと思うのです。
09年10月15日
出会い
昨日の事、あるゼネコンの営業担当者がわが事務所を尋ねて来まし
た。まぁ、その事自体は特段珍しい事では無いのですが、今回は
現在計画中の共同住宅の建築主からの紹介で、初顔合わせとなった
訳です。
現在、世の中は不況で仕事が絞られてきているのは、皆さんご存知
の通りですが、建築業界では、今回の政権交代の影響が早くも出て
いて、大手ゼネコンが公共事業削減の為に、今迄手を出さないよう
な規模の仕事にも営業攻勢を掛けて来ているとの事で、建築の営業
の方は大変なようです。
我が事務所では規模が大きい建物はそれ程無いので、大手ゼネコン
とのお付き合いは有りませんが、それでもある程度の規模の会社に
お願いしたりしていて、その中の1社の営業マンで熱心に仕事をし
てくれている人が居たのですが、1昨年他界され、何となく穴が開
いた状態だったのですが、今回の出会いでその穴が埋まってくれる
と良いな・・・? という思いでした。
た。まぁ、その事自体は特段珍しい事では無いのですが、今回は
現在計画中の共同住宅の建築主からの紹介で、初顔合わせとなった
訳です。
現在、世の中は不況で仕事が絞られてきているのは、皆さんご存知
の通りですが、建築業界では、今回の政権交代の影響が早くも出て
いて、大手ゼネコンが公共事業削減の為に、今迄手を出さないよう
な規模の仕事にも営業攻勢を掛けて来ているとの事で、建築の営業
の方は大変なようです。
我が事務所では規模が大きい建物はそれ程無いので、大手ゼネコン
とのお付き合いは有りませんが、それでもある程度の規模の会社に
お願いしたりしていて、その中の1社の営業マンで熱心に仕事をし
てくれている人が居たのですが、1昨年他界され、何となく穴が開
いた状態だったのですが、今回の出会いでその穴が埋まってくれる
と良いな・・・? という思いでした。
09年10月13日
インフォームド・コンセント
最近医者の検査を受ける機会が有り、担当医の説明を聞いていて
インフォームドコンセント(informed consent)と言う言葉が頭を
過ぎりました。
我々の業界にこの言葉を充てると「説明責任」という言葉になるの
でしょうが、英語の本来の意味ではあらゆる法的契約に適用される
概念と言う事なので、我々が使っても間違いではないですね。
普段から、建築主に建築に関する言葉が正確に理解されているのか
注意して話しているつもりですが、何かの拍子に受ける質問で、
理解されていない事が発見できたりして、説明の内容を以前とは違
う切り口で話して、理解されるようにしていますが、どれほど理解
され、納得されたのかは本人しか判らない事では有ります。
しかし、お医者さんの言葉を聞いていると理解出来やすい医者と、
理解でき難い医者がいる事は事実で、反面教師となった一場面では
ありました。
インフォームドコンセント(informed consent)と言う言葉が頭を
過ぎりました。
我々の業界にこの言葉を充てると「説明責任」という言葉になるの
でしょうが、英語の本来の意味ではあらゆる法的契約に適用される
概念と言う事なので、我々が使っても間違いではないですね。
普段から、建築主に建築に関する言葉が正確に理解されているのか
注意して話しているつもりですが、何かの拍子に受ける質問で、
理解されていない事が発見できたりして、説明の内容を以前とは違
う切り口で話して、理解されるようにしていますが、どれほど理解
され、納得されたのかは本人しか判らない事では有ります。
しかし、お医者さんの言葉を聞いていると理解出来やすい医者と、
理解でき難い医者がいる事は事実で、反面教師となった一場面では
ありました。
09年10月03日
あるハウスコンペ
先月からあまり更新できずにいて、このブログを読んで頂いている
皆さんに心配かけているのでは?と思っているのですが、コメント
への書き込みもほとんどないので、まぁ、こちらで思うほどには期
待されている存在ではないのかなぁ、と言うような感じのこの頃で
すが皆さんご機嫌如何ですか?
そんな事を言いながら、つい最近ある建築家のブログを読んでいて、
あれ? と思う事がありました。そのブログには仕事の受注を受け
て現地を見に行った事が書かれていたのですが、その物件が他のハ
ウスコンペに出されていた物と同じ物ではないかと思わせる内容な
のです。
もし同じ物件であっても特段どうだという事は無いのですが、それ
でも何となく、すっきりしない気持ちでは有ります。
ハウスコンペに対して色々な意見が出されていますが、実際の仕事
に付けない若い建築家には良い機会であるとは言えます。しかし
実施設計に選ばれる事の不透明さやコンペ主催会社の担当者におけ
る恣意性と言うか誘導性と言ったものが働く事の不平等さ等、結構
偏向的決定がなされているのではと言う疑問が付き纏っているのも
現実です。
そんな中での今回のような建築主側のコンペへの出展の仕方が建築
家の才能を必要としているのではなく、ただ建築家に無駄な労力を
消費をさせているような感じに写ったのでした。
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皆さんに心配かけているのでは?と思っているのですが、コメント
への書き込みもほとんどないので、まぁ、こちらで思うほどには期
待されている存在ではないのかなぁ、と言うような感じのこの頃で
すが皆さんご機嫌如何ですか?
そんな事を言いながら、つい最近ある建築家のブログを読んでいて、
あれ? と思う事がありました。そのブログには仕事の受注を受け
て現地を見に行った事が書かれていたのですが、その物件が他のハ
ウスコンペに出されていた物と同じ物ではないかと思わせる内容な
のです。
もし同じ物件であっても特段どうだという事は無いのですが、それ
でも何となく、すっきりしない気持ちでは有ります。
ハウスコンペに対して色々な意見が出されていますが、実際の仕事
に付けない若い建築家には良い機会であるとは言えます。しかし
実施設計に選ばれる事の不透明さやコンペ主催会社の担当者におけ
る恣意性と言うか誘導性と言ったものが働く事の不平等さ等、結構
偏向的決定がなされているのではと言う疑問が付き纏っているのも
現実です。
そんな中での今回のような建築主側のコンペへの出展の仕方が建築
家の才能を必要としているのではなく、ただ建築家に無駄な労力を
消費をさせているような感じに写ったのでした。