一宮で愛知県社会保険労務士会尾張支部研修が有り、出席しました。

介護保険と後期高齢者医療制度創設という内容でした。
どちらも従来、社会保険労務士が積極的に取り扱っていない分野です。
そして、講師を担当していただく方は、地元市役所の担当部署の方でした。
ですから、より実務に沿った内容でお話し頂き、大変勉強になりました。

介護保険はちょうど9月に施設のオープンに関わり、
新規指定申請の手続きを担当したのですが、
オープン前後には、介護保険制度の利用者側の知識が必要とされる場面が多く有りました。
従業員が利用者と接するにあたり、基本となる介護保険のシステムを質問される事が増えたのです。
そういった経緯も踏まえ、今回の研修は、とても参考になりました。

後期高齢者医療制度は、もう来年の4月に始まります。
あっという間にその時期が訪れると思います。
新しい制度の創設という大変革ですが、現時点で固まっていない内容があったり、
圧倒的に周知不足の面が有り、とても心配しています。

この制度が始まって大きく変わる事は、
・保険料負担が全員の方にかかる
・窓口負担1割の人が2割負担になる
といったところです。しかし、これらは負担軽減が図られ、突然の大変化は無い模様です。

が、一つびっくりした点が有ります。
それは、健康保険(社会保険)の被扶養者になっている人のことです。
まず、被扶養者が75歳以上の場合、後期高齢者の被保険者に移行し保険料がかかります。
次に、被保険者が後期高齢者の被保険者になるとその被扶養者は、国民健康保険に加入しなければなりません。

75歳以上の人は、後期高齢者医療制度に強制加入となります。
この点が大きな影響を及ぼします。