小売業や飲食店であれば、店舗のレジで登録され、入金された金額が販売実績であり売上高になります。「粗利益高」とはその売上高から「売上原価」を引いて算出します。
売上原価のことを、製造業では製造するのにかかった費用と考え「製造原価」と呼んでいます。小売業やサービス業では、販売する商品の仕入れ原価の合計として考え「仕入れ原価」と呼んでいます。

売上高=売上原価-粗利益高

売れていても、原価や経費が増加してくれば利益が減ってしまいます。これは当たり前の事ですが重要なポイントです。この関係から、「売上原価」と「販売費及び一般管理費」等の経費をうまくコントロールする必要があるということがわかります。単純に考えると、粗利益高とは、売上高からこの売上原価(仕入原価、または製造原価)を引いたものです。営業利益は、さらに粗利益高から「販売費」「一般管理費」を引いたものだとわります。

営業利益=粗利益高-(販売費+一般管理費)

ひとくくりに「経費」といっても「固定費」と「変動費」というような呼び方をする場合もあります。
固定費・・・固定された経費。売上の増減に関係なく固定的、定額的に発生するもの。店舗の賃借料、人件費、保険料等
変動費・・・売上の変動にともなって増減する費用。売上原価、広告宣伝費、販売手数料等。

「限界利益」という言葉があります。これは売上高から変動費を引いた残りの利益のことです。この限界利益の中から固定費を支払います。限界利益が固定費よりも少なくならないようしなければなりません。

①利益がトントンの場合(損益分岐点の状態)には、限界利益と固定費は同じ
②黒字なら限界利益は固定費に純利益を加えたものと同じ
③赤字なら限界利益と純損失と加えたものと固定費が等しい。

商売を続けていく以上、最低限この限界利益が作れるような売上高をあげる必要があるのです。

文責:経理サポート
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