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伝統工法」は地震にも強い!!ということを今まであまり考えたことはありませんでした。

ある記事を読んで本当にそうだ、と納得したのですが、現在の工法は多岐にわたってはいても、いわゆる「在来軸組工法」と呼ばれる工法が一般的です。つまり土台と柱と梁と筋違と火打ち材で構成される建物です。
私の年代ではこの工法による設計が一般的ですが、地震に対する強さは筋違に多くを頼っています。加えてたくさんの金物で固定しています。

戦後の住宅難を早急に解決すべく「住宅金融公庫」を創設して庶民が安い金利で建設資金を借りられるようにしたところまでは良いのですが、実はその時に、建築施工(設計)基準を定めてしまいました。それが現在の「在来軸組み工法」というわけです。

お金を借りるためにはこの「施工(設計)基準」を守らなければなりませんから当然「伝統工法」は廃れて「軸組み工法」が取って代わってしまいました。

この工法はそれまでの「伝統工法」という棟梁が長年培ってきたすばらしい仕事とは全くといってよいほど関係のない工法だったようです。

つまり、金物よりも複雑な木組みによって地震時の変形に柔軟に耐える、ホゾのめり込み等で加わる力が吸収されるということです。
筋違ではなくて、例えば貫であったり、太い柱であったりするわけです。

公庫の施工(設計)基準はこうした「伝統工法」を土台に進歩させた施工(設計)基準を作るべきだったのです。

現在の耐震補強は金物を使う、筋違あるいは構造用合板の耐力壁を新たに設置する、などですが、果たしてどうなのだろう?と考えてしまいます。
07年05月07日 | Category: General
Posted by: takuryu
「応急危険度判定士」講習会が長野県庁で行われました。これを機に私も判定士となるわけですが、あくまでもボランティア活動ということです。
もし要請があり出かけるとなると、多分テントに寝袋といったいでたちでないと参加できないと思いました。それに仕事をたくさん抱えている状態で、しかもボランティアとなると本当に参加できるだろうか、それだけではなく、家事やその他諸々に事情が重なってしまうのではないだろうか、という不安が沸いてきます。

建物がどの程度危険かを応急的に判断してその建物が使用可能かどうか、を判断する仕事ですが、最近では中越地震で述べ3000人ほどの方が参加されたそうで、本当に諸事情がおありだったでしょうに、万難を排して参加されたのだろうと思うと頭が下がる思いです。
本当にご苦労なことだったと思いました。

何はともあれ、今から不安に思っていても仕方ないことですから、万が一災害があって要請があった時には何をおいても参加できるような気持ちを持っていたいと思いました。
07年05月07日 | Category: General
Posted by: takuryu
07年05月07日

自然

5月4日5日の連休を利用して木曽路旅行をしました。

30年前に友人と旅行して以来もう1度行きたいとずっと思っていた、
その願いがかなえられました。

赤沢自然休養林は30年前と変わらず大部分がヒノキとヒバの木々の
かぐわしいにおいに癒されました。

この森林で、ここにいる限り、「あぁ、日本は自然が豊かなんだなぁ」と
錯覚に落ちいり、感じることができます。

本当は木曽のヒノキも伐採されるばかりで植樹しないので、建築材料としては
ほとんど手に入らなくなりつつあるようです。
「伐ったら植える」という簡単な行為が、費用の面でできないとは・・・
せめてこの赤沢美林はいつまでもいつまでも残してほしいと思いました。
07年05月07日 | Category: General
Posted by: takuryu