11年03月31日

保険会社への提言

震災間もない頃に保険会社への提言としてある方に送ったメールより転載

今回の災害で感じている保険会社の対応大きく3点お送りします。

その1
私が契約しているA社(外資系生保)

震災わずか3日後3月14日の夕方に電話がありました。
安否確認の電話かと思いきや「住所変更についての連絡です。」
※震災直前に住所変更手続きのトラブルで連絡していました。
「今どんな状況かわかっていますか!?そんなの今することじゃないでしょ。」
と怒るも、そのまま住所変更についての手続きを進めようとしたので、急いで電話を切りました。

震災3日後に電話回線を使うこと、特に被災地の電話回線を使うことがどんなことかわかっていない。
救える命が救えないかもしれない。

普通の職業ならともかく命に関する生命保険会社としては許せない愚行。


その2
T社のラジオ広告(被災地だけ?)
地震の被害についてのお見舞いや保険請求に関する連絡先を流すのはいいですが、同時に「当社代理店・研修生の安否情報もお寄せください。」と。

賛否両論あると思いますが、聞いている被災者の心情としてはいかがなものかと。
「お客様の安否情報はいらないわけ?自分の代理店と研修生の安否の方がお客様より大事なの?」

その3
生保・共済の保険金・共済金請求の広告の無さ

損保会社数社は地震保険について震災間もない頃からラジオ広告で保険金請求の仕方を案内していました。

ところが生保(共済も)については、ほとんどラジオ広告を聞きません。
なぜ?
遺族の心境に配慮しているので生保=死ということだからなのか?しかし地震のケガで入院している方もいるわけですし。

被災地だけやっていないのか?

もしかしたらテレビではやっているのか?(最近は見るようになりましたがほとんどACばかりな気がしますが)

しかし、被災者はテレビよりもラジオです。避難所にずっといる方はテレビを見るかもしれませんが何かをしながら聞く(いつ地震速報や津波警報がでるかわからないので)のはラジオなので。

私も日中はほとんどラジオです。

ラジオもテレビも普通のCMが自粛していますのでいくらでも生保系のCM(保険金支払いについて)は流せると思いますが。。
制作費もほとんどかからないでしょうし。

もしかしたら少しは流しているのかもしれませんが、ほとんど見ません聞きません。

こんなときだからこそ保険が役にたつのですからもっと広告すべき。
それをしないので「保険会社は入れるときは熱心だけど払うのは渋る」という印象になる。
下手に広告して請求を忘れている遺族が請求するのを恐れているのでは??
と思ってしまいます。

もちろん保険商品によって、今回の件で保険金が出るものと出ないものとあると思います。それが広告をしにくい原因かもしれません。
※私の今の状況では調べれられませんが、藤田様の方で各社で現在販売している商品(医療・死亡)にもし加入していた場合に保険金が出るのかどうかを調べてみると特集としてはいいかもしれませんね。

といっても生保についてはある避難所には保険会社の一覧表がありました。

しかし、それを見たのも1箇所だけです。数多く避難所を回りましたがその貼り紙もしてなかったです。

共済については、その紙も一度も見ません。
まあ、損保についてもケガの保障があるわけですから損保も無いとおかしいのですけど。

※たまたま私が回ったところだけなかったのかもしれませんけど・・・・。

個々の保険会社では無理でも生保協会でせめてやって欲しいと思うのですが。
子育てママの家計塾参加者へのメールから転載

皆様

色々とご支援ありがとうございます。

29日はひさびさに自分のことをしました。
津波で流された父の車探し(父は無事です)。
車の発見情報が入ったので行ってみたのですがどこかに撤去されたのか発見できずガソリンのムダでした。
よほどのことが無い限り車を流された方は探索しない方が無難でしょう。

避難所生活の親戚のところに行きましたが別の親戚のところへ疎開していました。
※結局毎日のように避難所に行ってますね。

毎週水曜日のラジオ(14時くらいから10分くらい)に復帰です。(TBCラジオ。山形でも一部で視聴できます)

震災・復興関係の話をしていきます。どのあたりまでの話ができるかわかりませんが、ラジオを聴いている被災者が希望を持てるようなものにできればと思います。

11年03月29日

避難所の現状

その日のメールから転載しております。
※宮城で被災者とNPOをつなぐ活動をしている方へのメール


お疲れ様です。

余計なことかもしれませんが、参考になれば。

昨日、水のいらないシャンプー支援やってきました。

事前打ち合わせをしていた災害対策本部の方も急遽、別のところへ支援とか、休みとかで当日はいないということも出て、基本支援の運営は支援側で全部やらないといけないなど、支援側での段取りが大事ですね。

ある避難所では、家庭科室が2階で水がまだ来ていないので、炊き出しはできるがその時間になると避難者の方たちが1階からバケツリレーで水を上げるようなことも見ました。(食料で場所をとっているので水を置くところが無い)

支援に行く際には、避難所の方にどのような協力をしてもらう必要があるかも確認しておかないといざ支援に入ったときに、避難所の方に迷惑をかける可能性がありますので、その視点でも現地調査を。

最後に回った避難所では終了時に拍手が沸き起こるという形で、支援した側も励まされました。

最後に回った避難所だけで拍手というのは、避難所に日中は活動できる方たち(片付け・復興・仕事・病院通い・今後は学校も)はいないため人が少ないのです。
事前に案内していればその支援を受けるために残ってくれていたり、その時間に戻ってきてくれたりしていました。

日中については、被災者から本当のニーズは聞き取りにくいということです。
本部も本当に忙しいところは、人が残っていません。
参考に。

あとは、被災者の心情も毎日変わっています。
先週は家族を探していたが、今週は亡くなっていたことが確認された。など。
先週欲しがっていた物資が今週は受け取る気にもならないなんてこともあるかと。

あと、高齢者だと痴呆気味な方(まだらボケ。あるときはしっかりしているので普通に会話できるが、ふとボケてしまう)もいらっしゃるので。

支援は本部(避難所の長、被災者のリアルタイムな心情を理解している)に対してとして、被災者の変わる心情に配慮をと思います。

私のような個人では、点在する小さな避難所を何回も回るなんてことはできませんので、若い力と団体の力でそういったところをフォローしていただければ。

私としては、広報とか何か問題が起こったときの奇抜な解決策アイデアなどの後方にはなりますが、必要なことがあれば相談してください。

くれぐれも身体を壊すことの無い様に。

本日の東松島・多賀城の避難所で「水のいらないシャンプー支援」を行いました。(私はコーディネートしただけですが)

無事、事故等なく終了いたしました。

1日で計400名超の方がシャンプー・マッサージを受けてスッキリし、ひと時の安らぎを得られたと思います。
まだ先が長い避難所生活の中で少しでも役に立つ支援となっていれば幸いです。

高齢の方・腕をケガして使えない方・赤ちゃん連れのお母さん・赤ちゃん・小学生・目の不自由な方・車椅子の方もいらっしゃいました。
普通には銭湯や自衛隊のお風呂に入るのが難しい方には特によかった支援だと思います。

被災時に海水をかぶったままだった方もいらしました。

震災後から避難所を数多く回っていくと、あるところでは普通に会話で「家ないでしょ。」「家ないよ。」というような状況。
あるところでは、聞こえてくる会話から「〇〇はグランディで寝ている」が「〇〇は亡くなっている」という意味ということで使われていること(一部の方だとは思いますが)を察することができてしまう。

探し人の掲示板に書かれている名前をグーグルで検索すると、安否確認できている人も多くいますが、亡くなっていることが確認されている方も多数いらっしゃいました。それでもそのメモを掲示板から外すことができないという複雑な気持ち。

今回のシャンプーボランティアのコーディネートがどこまで役に立ったかはわかりません。
ただの親切の押し売りだったのかもしれません。

それでも、シャンプーを受けたみなさんが笑顔になった。支援を終えて帰るときには最後の避難所から拍手が沸き起こったことからやって良かったと思えます。

これができたのも、被災直後から多くの子育てママの家計塾参加者・子育て家庭支援者との情報交換ができたからこそだと思います。
被災直後に支援に動いていたこと・支援していたことが、避難所の信用を得ることにつながっています。
ありがとうございました。

本当に電気も水も物資も無かったときに皆様からいただいた支援は被災者に希望を与えたと思います。
支援に時間が経ってしまい、避難所に服も食料も水もある程度たくわえが見られた今ではそこまででは無かったでしょう。

まだまだ復興にはつらい道のりが続きますが、一歩一歩前に進むことができれば。そのための小さな後押しになれば幸いです。

西村和敏
被災地支援のためにNPOとかNGOとか色々被災地入りしてきています。

震災からもう16日。

震災直後は自衛隊や消防などブロではないとなかなか被災地入りできないところが、いわゆる民間人に近い立場の方たちがやっと入れるようになってきました。

それからすでに1週間。あちこちで活動しているような気はするのですがなんか会議ばかりしている気も。

毎日毎日被災地の要望は変わっています。宮城県については仙台に情報が集中するのは確かなので仙台で会議をするのはいいと思いますが、本当に現場を見ているのか疑問になることが多数。

私なんかの個人と違い、セスナとかヘリとか色々使えるようですのでどんどんやってほしい。
そんなに困っていない避難所にいってちょっとだけやっていくだけ?と思うことも。

せっかくの支援はそのまま避難所にいる方たちで継続できるように。そしてほかの避難所に広がるようなものにしないと本当に役に立つ支援とはいえないのではないかと思います。

みんなが様子を見ていた・会議をしていた震災まもない4日目から私は支援に動きっぱなし。

本当、震災直後に私の予測したことが次々本当になっている(メールとかで記録のこしてあります)。私にもっと力があればもっと救えた命があったのではと悔やまれます。

まだ携帯電話が通じない地域はありますが、車で30分も走れば携帯通じます。

某映画ではありませんが、事件は現場で起きています。会議ばかりしていないでいち早く被災地の復興、被災者の通常生活への復帰を促して欲しい。

この震災を自分のアピールのチャンスと勘違いしていないか?と思うことも。

テレビで色々言っている方たちも現場実際に見たのかと言いたい。(数日前に1回見たくらいではもう古い情報です。1日おきとか見ないと本当のリアルな情報じゃない。テレビ見てみて不信感がでます。現状を知らないでえらそうなこと言っている。)

最近は私がツイッターでつぶやいていることが数日遅れとはいえどんどん実現してくれているのでうれしいです。(ガソリンスタンド整理券・臨時ガソリンスタンド・ハガキなど)

明日も現地行ってきます。





ページ移動 前へ 1,2, ... ,36,37,38, ... ,175,176 次へ Page 37 of 176