3月も中旬になり、いよいよ引越しシーズンです。

不動産屋に行って部屋を探す方も多いことでしょう。

また宅建業法の話になりますが、賃貸の部屋を仲介するときも売買を仲介するときも宅地建物取引主任者という有資格者が重要事項を説明しなければいけません。

これは法律上の義務です。違反したら罰則があります。

しかし、実際上は賃貸は不動産屋も軽く見がちで、宅地建物取引主任者という有資格者が重要事項を説明していないのではないかと思われることがあります。

特に繁忙期の今ごろは案内で忙しく、契約する場合は契約書と重要事項説明書を郵送でやってしまう。

宅地建物取引主任者の資格の無い人が重要事項を説明する。

宅地建物取引主任者の資格を持っていてもその証明である主任者証を契約者に見せなければいけないことになっています。

私も何度も引越しをしていますが、主任者証を見せられて重要事項を説明されたことは1度くらいしかなかったです。
※私は学生時代に宅建に合格していましたので、契約のたびに『宅建業法違反なのにな・・・。』と思いながら重要事項を聞いていました。

そう、主任者証を見せなければ違法です。

もし、あなたが賃貸の契約をするときに不動産屋が違法なことをしていたら、契約が終わった時に指摘しましょう。

『主任者証見せてもらっていませんが・・・。』

不動産屋はドキっとします。

『この契約者は知っている・・・。トラブルになったら面倒だ。』

こう思ってもらえれば、その後部屋の不備があったときや、退去する時に現状回復のときに、カモ扱い(大家さんの味方ばかりする不動産屋に賃借人が損するように誘導・説得される)されないですみます。


土地にしても、中古戸建・マンションにしても、場合によっては新築マンションにしても購入する時は不動産業者が間に入ります。

それは、宅建業法で定められています。

宅建業法には色々規程はありますが、次のような規程はありません。

「消費者は購入物件を最初に案内したもしくは紹介した宅建業者(不動産業者)に仲介手数料を払わなければならない。」

くれぐれもこんな規程はありません。勘違いしないでください。

しかし、不動産業界では、暗黙のルールとして存在しています。

例えば、購入者が最初にA社に言って、甲という中古マンションを案内してもらった。他にも色々見て回ったが、決断できなかった。A社の対応も何となく横柄で好きではなかった。

後日B社に行って、また甲という中古マンションを紹介された、B社では周りの環境のことや住宅ローンの相談からライフプランの相談まで親身になって考えてくれたため、甲の中古マンションを購入することにして、B社に仲介をお願いして契約をした。

契約してからしばらくしてA社から「中古マンション決めましたか?いい物件が出ましたけど。」と電話があった。

「もう、甲マンションを購入しました。」と伝えたところ、
A社は
「それはうちが最初に案内したところでしょ!そしたらうちで契約しなきゃダメですよ。どこの不動産屋で契約したんですか!!」

と言われ、B社のことを伝えると、どうやらA社がB社に乗り込み、手数料をよこせとトラブルになったらしい。

自動車を買うとき、例えばカローラを買うと決めていた時
に最初に行ったAというディーラーの対応が悪かったから親切でサービスの良かったBというディーラーで買うのは消費者として当たり前のことですよね。

B社は親切丁寧な対応が評価されて、仲介手数料をもらったのに、それを最初に(いいかげんに)案内したA社がそれをよこせというのは、おかしな感じがしますよね。

お客さまはB社に100万円仲介料を払うのはいいけど、A社には払いたくないと思います。

でも、最初に案内したところがいくらかの仲介料を受け取る。それが不動産業界の暗黙のルールです。

不動産を買うつもりなら、くれぐれも最初に相談するところを間違えないでください。

最初に横柄な不動産業者に物件を紹介・案内されるとのちのちトラブルになります。

ファイナンシャルプランナーの仕事とはいったい何でしょう。

はっきりした定義があるわけではありませんが、私は
「相談者・お客さまの人生の夢の実現に向けて、全力でサポートすること」と思っています。

さきほどの「ギャンブルで家を買うところだった方」についても、本来は、住宅ローンとライフプランの相談の範囲外です。

「800万円の隠れ預金」を見つけたことも、不動産の運用についての相談の範囲外です。

他のFPや専門家やお客さまにこんな話をすると、

「なんで、そんなことするの?そこまでやる必要ないじゃない。」

「住宅ローンの相談ならそこまでにしておけばいいでしょ。家を建てる契約のことは関係ないでしょ。本人たちの自己責任でしょ。」

「100%見つかる保証も無いのに、そんな預金を探すの?」

と不思議がられます。

でも、私の仕事はお客様の夢の実現のサポート。
その障害になるかもしれないこと、夢の「実現に力を与えてくれる資金を見つけることは必要だと思っています。

なぜか、私のところにはこういった普通の人から見るとやっかいな事件が集まります。相談者は自覚して相談には来ていません。相談の過程で私が気づくのです。

本当は一般的な専門家のところに依頼している方もこういったギャンブル性の買い物や、隠れた資産を持っているのではないでしょうか。

ただ、その専門家が気づかないか、または気づいても自分の仕事の範囲外であるとして指摘しないのか・・・・。

本物のファイナンシャルプランナーとは、いったいどんな職業なのか、謎は深まります。



多くの方の夢であるマイホーム。

マンション派の方はいくつもマンションを回ります。

戸建派の方は、土地を納得いくまで探し、家を建てる工務店やハウスメーカーを吟味します。

多くの方は、契約をしてから、住宅ローンをどこにしたらいいかの相談にみえます。

なにごともなければ、低金利でライフプランにあった住宅ローンを選びます。

ここまでは、普通のFPの仕事です。

しかし、くらしとお金のセカンドオピニオンはその先まで、その裏の裏までアドバイスします。

実は工務店が計画倒産を狙っているのではないかと思われる事例がありました。

計画倒産とまで言わなくとも、経営内容は倒産寸前で資金は自転車操業。

新しい契約者(銀行)からもらったお金を前のお客さんの材料費や大工さんへの支払にあてているとしか
思えない経営状態。

なんとか資金が回っていれば、ちゃんとした家が建つかもしれませんがいつ倒産してもおかしくない状態。

当然材料費や大工費を削るため欠陥住宅にもなりやすい状態。

近々倒産するから、せっかく建ったマイホームが5年後に欠陥が見つかってもだれも責任はとってくれない。

そこまで考えて家を建てる契約をしていますか?

こんな工務店と契約したら、ババ抜きやギャンブルで家を建てるようなものです。

こんな工務店を紹介する団体(第三者的な立場で安心だと思わせる団体)もいるようですので、注意してください。

本当に信頼できるところを見極めることが大切です。



07年03月09日 | Category: 住宅ローンのセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
3月3日に山形で団塊世代向けのセカンドライフの講座を行ってきました。

ひさしぶりの一日ががりの講座でしたが、参加者のやる気も高く。うまくいきました。

お昼明けの時間帯がみなさん眠くなる時間で、ここをいかに楽しく過ごしていただくかが、講師の腕に掛かっています。

ゲームや関連話を織り交ぜながら、眠くなる時間を過ごしました。

終始笑い声や活発な発言も出てくるいい講座でした。

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