昨年のオリンピック開催は、北京の街を大きく変化させ、中国らしさを残しながら近代都市への変貌しているとのことであります。


(交通ラッシュとスモック)

 道路が混むのは土日とのこと。何故なら、ウイークデイは市内への乗り入れ制限があり、ナンバープレート番号の末尾で一週間で一回乗れない日を設けている、土日だけは制限がないから渋滞とのことであります。行き交う車は新車だらけ、急激に経済発展している中国らしい光景でした。交通渋滞の影響か、市内はスモックと黄砂で空はドンヨリしていました。その黄砂の程度は日本国内と余り変わらないことを帰国後、自分の車のホコリを見て感じました。


(接客のレベル)

 宿泊したホテルは北京では新しく、ブッシュ米国大統領も泊まった高級ホテルでしたので、ウェスティンらしい接客レベルが維持されていました。市中のレストランは今一つで、ガイド曰く「中国は発展途上ですので、日本のお客さんには御不満でしょうが、勘弁してください」との事でした。冷えていないビールを平気で出すにはおどろきました。


(進む都市化)

 今回の宿泊ホテルは北京の金融街にあり、再開発途上の地域らしく、近くには中国式民家の胡同(フートン)が残っていましたが、順次取り壊し高層ビル建設が進むようでありました。散歩中に、フートンの密集した路地の狭い町並みに立ち入ることは出来ませんでしたが、富裕層の数少ない許された新しい中国式民家(胡同)への入居希望は多くて、かなり高価で売買されているとの事でした。


(政治は一党独裁、経済は自由)

 国債発行を徹夜で並んで購入する程、経済発展をもたらした政府への信頼感は強い。経済発展とオリンピック開催は中国国民に大きな自信を与えた。従い、軍事・外交・租税を中央政府が司り、経済は地方政府が管理し大幅な権限委譲されているとのこと、経済発展は地方政府間で競い合い、物流も若干の制限があり、地方政府が認めた地元生産優先で、北京のタクシーは韓国フュンダイ、上海はドイツワーゲン、広州は日本トヨタであることは一例だと、確かに北京ではヒュンダイが多かったことは確かでした。


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