いきなりですが質問です。
「1億円・良い評判・権力」この中でいちばん「ものを言う」のはどれでしょう。
 ある大学で、学生たちに一人の教授の力量を評価してもらう実験が行われました。
 学生を2つのグループに分け、Aグループには教授の授業風景を2秒見ただけで評価してもらい、Bグループは1学期の間ずっと教授の授業を受け、それから評価してもらいました。果たしてその結果は、グループAとBで評価がほとんど変わらなかったそうです。状況や人物を瞬時に判断した場合も、半年以上の時間をかけて判断した場合も、そのもの自体への評価はほとんど変わらないとしたら、評価の正確さは時間に比例しないことになります。
 もう1つ、カリフォルニア工科大学での実験です。手の込んだ方法で同じワインを異なる値段で飲ませたところ、被験者は「高い方が美味しい」と判断したそうです。しかもその際、脳の価値判断にかかわる眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ)という部分がより活性化する傾向にあったのだとか。これはワインに限った話ではないでしょう。高いから美味しい。高いから効果がある。高いから優越感に浸る。なんとも単純な発想ですが、良いラベルが貼ってあれば良く見えるし、ラベルがお粗末なら中身もお粗末に思われるというによくある話です。また、一度下された評価は時間が経ってもほぼそのままで、しかもその評価は「中身」より「ラベル」の方がものを言うのです。
 この指摘は商売においてかなり重要なことです。要するに、「できるだけ良い評価をもらえるようなラベルを自分自身に貼っておきましょう」ということで、裏を返せば、多くの人は悲しいかなその程度の評価力しか持ち合わせていないともいえます。だからこそブランディングは大事で、ブランド商売は強固なのでしょう。お金より権力より良い評判。商売の成功を願うなら、くれぐれも評判を落としてはなりませんね。
12年02月22日 | Category: General
Posted by: inova
 発明王のエジソンは、「私が成功した秘訣はたった一つしかない。それは、成功するまでやり続けたからである」と言ったそうです。松下幸之助も似たような名言を遺しています。今はできないことも、できるまでやればできるようになります。しかし、やり続けて成功する人はほんの一握りです。
 多くの人が途中で挫折していくのは「努力」と「成果」の相関関係を誤解しているからではないでしょうか。努力した分だけ成果が出るのは確かでも、努力と成果は正比例しません。新しいことを始めたとき、スタートからしばらくはなかなか成果が出ないのが普通です。この「なかなか成果が出ない期間」は想像以上に長く、ところがある段階を超えると急激に成果が現れて、その後は少しの努力で一気に成果が上がっていくというのが脳のシステムだそうです。
 これを「量質転化」と言いますが、このシステムを知らない人は「こんなに努力しているのにちっとも成果が出ない」と嘆いて、成果が出るのを待てずにやめてしまうのです。パフォーマンスは基本的に努力量と比例しないものです。ですから「使えない」段階のほうがはるかに長いわけで、量質転化が起こって無意識にできるようになったとき、はじめて「使える」段階になることをちゃんと覚えておきたいものです。
 商売をしていれば「なかなか成果が出ない期間」もあります。そこを乗り越えるには根性論よりも「スモールステップ」という工夫の方が実践的でしょう。確実な一歩を刻んでいくこと。これがスモールステップであり、その第一歩は「今できることをする」です。先を急ぐあまり2段飛ばしで一気に階段を駆け上がってみても、20段目あたりで足腰にガタがきてへたりこんでしまっては本末転倒というものです。上手くいかない時期はじっと我慢して、スモールステップで目先の小さな目標をこなし、「できること」を増やしながら100段の階段を確実に上ったとき、101段目で「商売の量質転化」が訪れるのです。
12年02月19日 | Category: General
Posted by: inova
12年02月15日

トレンドを斬る!

都市の発展を体感できる立体地図パズル『4D CITY SCAPE TIME PUZZLE』が売れています。ニューヨークやロンドンなど世界の主要都市のうち人気はやはり東京。まず昭和33年の下層と現代の上層の平面図2層を組み立て、その上に代表的な91の建築物の立体模型を東京タワーからスカイツリーまで建設年表に従い年代順に立てて完成させます。古き良き昭和へのノスタルジーと大都市への移り変わりを手元で感じ取れるアナログさが大人たちの心を捉えているようです。
12年02月15日 | Category: General
Posted by: inova
12年02月12日

LCC

 LCC(ロー・コスト・キャリア)とは、効率化した運営により低価格で運航する格安航空会社の総称です。機内サービスの簡略・有料化、機種の統一、チケットの直接販売など徹底したコスト削減で大手の2~8割も安い運賃を提供し、欧米やアジアでは安定したシェアを確保しています。羽田や関空など国際線発着枠の増加により、海外LCCの参入に加え全日空が出資するLCCの誕生で競争はますます激化。この中に「柔よく剛を制す」ヒントが溢れていそうです。
12年02月12日 | Category: General
Posted by: inova
 組立工場だったシャープを世界のシャープにした佐伯旭の言葉。良い時期は何年も続かない。今の人材、今の技術、今の資金を次の時代に繋げる工夫が大切である。
12年02月08日 | Category: General
Posted by: inova
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