税理士会会務で長野・松本間のJR篠ノ井線を利用していますが、姨捨駅に近づくと「・・側に日本三大車窓が眺められます」とアナウンスされます。田に水が張られる頃、その一枚一枚に月が映るさまは美しく、田毎と月と呼ばれています。誘われるままに、電車の窓から写真一枚撮りました。


(更級の姨捨の月)

 この地の眺めは、千年前平安時代の中頃、菅原孝標の娘が夫信濃の国司との生活を綴った「更級日記」にも、松尾芭蕉にも棚田に浮かぶ月光は「田毎の月」と知られ、古来から名月の里・俳句の里と親しまれています。個人的には長野を遠望できるこの地に来ると「地元に帰ってきた」との思いをしています。


(実り豊かな善光寺平)

 ここから見える善光寺平は、日本の大河千曲川がゆったりと流れ、米麦が育ち実り豊かな地であります。豊潤な地は、百済伝来の仏様を祀る善光寺にお迎えし1400年の歴史を経ており、貴族社会に終わりを告げた木曾義仲軍が旗揚げし、この地で兵糧を整えて京都に進軍し始めた、また、その実りを求めた武田信玄・上杉謙信の川中島合戦の地ともなりました。


(来年はご開帳)

 1400年間、七年に一度「善光寺前立本尊ご開帳」が行われております。来年がそのご開帳の年であります。「遠くとも一度は詣れ善光寺 救け給うぞ弥陀の誓願」といわれ、千葉成田山・香川金比羅様とともに一生に一度は詣る霊場と云われています。是非、これを機会に「善光寺」と「田毎の月」を訪れますことをお願いいたします。




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