短時間で決算書を読むためにはどうするか。


忙しいのに売上に直接結びつかない

簿記や会計の勉強なんてやってられない


本当にそうですよね。

簿記や会計の知識がなくても決算書は読めるんです。


ほんと?


本当です。

まず、簿記や会計が難しいという意識を捨ててください。


そんなこと言ったって

全く分からないから

難しいと思ってしまうよ


確かにそのように考えるもの

ごもっともですが

苦手意識があるとどうしても

うまく理解できなくなってしまいます。


まずは、気持から


私は数字に強く決算書なんて簡単さ!


いいですか、気持が楽になりましたか。


それではまいりましょう。


決算書と言えば

貸借対照表と損益計算書。

B/S、P/Lと言われているものです。

B/S、P/Lでどちらかというと

なじみが多いのはP/L(損益計算書)

こちらから見ていくことにしましょう。


P/Lの構造は

大きく経常損益と特別損益の2つに分かれます

経常損益はさらに営業損益と営業外損益の2つに分かれます

勘定科目は無視して大まかなところを抑えましょう。




こんな形です。


つぎに

5つの利益を見てみましょう。

売上総利益(粗利益)

商品やサービスが生み出す利益です。

営業利益

企業の本来の営業活動から生じた利益

経常利益

通常の事業活動から生じた利益

税引前当期利益

当期の経常活動から生じた利益

当期利益

税引後の利益


P/Lは利益が出ているかどうかを見ることができます。

ただP/Lはそのまま使っても経営に生かすことが難しくなるので

これを変動損益計算書に作り替えます。

変動損益計算書?

なんじゃそれ

と思われるかもしれませんが

損益計算書をちょこっといじるだけで

すぐにできますから安心してください。


売上原価、経費を変動費と固定費に分けます。

といっても難しくはないのです。

まず、売上原価の中から

材料費と外注費だけを取り出してください。

この材料費と外注費だけが変動費

それ以外の経費はすべて固定費に分けます。


そうすると

売上高
−)変動費
限界利益
−)固定費
経常利益

損益計算書の経常損益がこんなにすっきりしました。

わかりますか。


ポイントは

経費を変動費と固定費に分ける。

材料費と外注費だけ


これだけです。

この変動損益計算書を使うと

損益分岐点売上高を計算することができます。


損益分岐点売上高?

損益がトントン

つまりプラスマイナスがゼロになるところです。




たとえば、

パン屋さんがパンを月に10,000個売ったとします。

このときの売上高が1,000千円。

変動費が400千円、固定費が480千円だったとします。

売上単価は1,000千円÷10,000個=100円

1個当たりの変動費は

400千円÷10,000個=40円。

このパン屋さんは、

パンを1個売るごとに60円のもうけが出ることになります。

このパン屋さんの損益分岐点売上高はいくらか?

480千円÷60%=800千円となります。

800千円÷100円=8,000個

このパン屋さんは8,000個売ればトントンになります。


もし15,000個売れたら

100円×15,000個=1,500千円

1,500千円×60%−480千円=420千円

8,000個以上は売れれば売れるほど

利益が出ます。



最後までお読みいただきありがとうございました。

ご質問等お気軽にお寄せください。

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