「ものもらい」は、まぶたのふちや内側に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して起こるもので、
医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と呼びます。

まつ毛の根元にある脂腺が可能して、炎症を起こしたモノです。

やがては膿み、破れて治るモノですが、自然治癒を待つには、それまでの間が痛がゆく、
うっとうしい困りモノですね。

対処を誤まると、細菌が増殖を繰りかえしてタタリ為し、
痛みの強い化膿性炎症などを引き起こしかねません。

春からは目を病みやすい時期ですが、最近、黄砂も多いので、
かゆくて素手でゴシゴシやると、炎症がヒドクなりますよ。^^;

プールや海水浴のシーズンなどは、麦粒腫は、特に注意したい目の疾患のひとつです。

「ものもらい」は共通語ですが、主に東日本語ですね。
関西では、「めばちこ」や「めいぼ」などと呼んでいます。
「めこじき」「めぼいと」などと呼ぶ地方もありますね。

さて、古来の呪による、即効治療。(爆)

「三軒の家から米をもらって食べるとなおる」(福島県東白河郡)
「よその家へ乞食に行くと、めこじき(ものもらい)が治る」(岐阜県土岐市)

そんなもんで治らんってば!(ーー;)

「ものもらい」や「めこじき」・「めぼいと」(いずれも、目乞食。)等の語源は、
「これを治すために人からものをもらう」という無薬の治療行為と結びついて生まれたようですね。

ものもらいはできてないけど・・・ものは要らんが、愛ある安らぎが欲しい。(独り言。。。)

実は、「ものもらい」には、これ以上はないというほどは早く治せる治療法が、タバコ灸です!

患側(悪い方)の二間(じかん)という特効点を用います。

手の親指を上にして、人差し指を曲げ、指先から2つ目の関節にできる折ジワの先端が、二間です。

この二間に、タバコ(線香をまとめても良い)の火を近づけ、熱っ!と感じたら、サッと離してください。

こうして、タバコ灸を、10回から15回、繰り返すだけです。

この治療をすると、妖怪「ものもらい」は、そのまま消えてしまうか、
逸早く膿んでつぶれ、治ってしまいますからね。^^v