07年12月27日
冬に悪化しやすい慢性腰痛に
秋冬は乾燥と寒涼の季節ですね。
体も季節の影響を受けまうので、皮膚も縮む傾向にあり、お肌もカサついて、シワも目立つようになります。^^;
筋や筋肉も同様で、この季節は動きが硬くなってきます。
そこに寒涼の外気の影響を受けると、痛みの訴えが多くなってくるのですよ。
体に保湿と保温して、乾燥と寒涼から身体を守りましょうね。^^
腰痛は、一度起きると再発したり、慢性化することが多々多々あり、予防的な治療が大切です。
しかし、既に、腰痛のある成人は3人に1人という時代に入っています。^^;
鍼灸や整体など、各種治療院へ来られる方の症状の御三家。
それが、腰痛・肩こり・膝関節痛です。w
病院で検査を受けても、西洋医学的にははっきりした原因が解からず、
自分でも思い当たるふしがなく、タタリじゃ!(笑)と思ってしまう痛みが、日常的には多いものです。
特に、腰痛の場合、
1. 中年以降に発症した
2. 腰以外に痛みがない
3. 安静時には痛みが軽いか感じない
4. 歩いたり階段を昇り降りすると痛みが強くなる
5. 気候変化で痛んだり加重する
6. 経過が長くなかなか治らない
7. 炎症性の症状はほとんどなく、温めると痛みが和らぐ
などの方は残念ながら、老化や今までの習慣による痛みで、
鎮痛剤や消炎剤効果がないばかりか、却って害になることもあります。
病院へ行っても、腰痛や神経痛に対しては、痛み止めを射つくらいで、治らぬことの多いこと。−−
鎮痛を繰り返してる間に、ふと痛みが引いてくれれば、もう大丈夫と思うけど、
実際のところは根本的に治っていないので、いつかまた必ず再発し、さらに症状は悪くなるもの。−−;
それこそが、タタリじゃ。(爆!)
手遅れで既に骨が変形し、「椎間板ヘルニア」と診断されたとしても、
「切ったら治る。」と請け合う医師は、多分世界に一人もいないのでは?^^;
漢方では、腰は「腎の府」といわれ、腰は腎と密接に関係していると捉えています。
加齢による腰痛はもちろん、ギックリ腰や若い人の腰痛にも必ず腎が関係していて、
腎の働きに異常(腎虚:腎の気の相対的な不足)があれば、必ず腰に症状が現れ、
慢性的に重だるく、うずくような痛みを感じるようになります。
漢方では腰痛の原因を、エネルギーや栄養などの流れを妨げるものがあるか、
加齢や過労によりエネルギーや栄養が不足したために、
腰にその活動の源であるエネルギーや栄養素が届かないからであると捉えていますが、
実際にはこの混合型で起こっていることが多いものです。
また、痛みの性質も、人それぞれですね。
(1)重だるく痛む
(2)冷えて痛む
(3)張ったように痛む
(4)引きつるように痛む
(5)綿綿とずっと痛む
(6)熱感があり痛む
(7)刺すように痛む
慢性の場合は(1)〜(5)の痛み方が多いようです。
最近、漢方治療を取り入れている病院や医院が増えたのは、大変喜ばしいのですが、
今までやって来た西洋医学のやり方で、病名で漢方薬を当てはめてるところは、
大いなる間違いと不勉強過ぎます。
「重く痛む」のは 、胃腸機能低下(脾の運化)や腎の機能低下(腎虚)で生じた
過剰な水分が体に停滞しているためで、雨の前に症状がでることが多いものです。
漢方の処方では、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、蒼朮(そうじゅつ)などで
胃腸機能を高め、余分の水を出して、改善します。
「冷えて重く痛む」のは、過剰な水分の停滞に寒さによる冷えが加わった状態に多いものです。
さすったり温めると楽になり、これも、雨の前に悪化しやすいのです。
処方では、 肉桂(にくけい)、麻黄(まおう)、乾姜(かんきょう)、附子(ぶし)などで体を温め、
茯苓、白朮、蒼朮などで胃腸の働きを高め、余分の水を出して改善します。
「ひきつるように痛む」場合は、 腎の働きとともに肝機能に問題があり、
寒冷の刺激が引き金となって腰痛が起こることがあります。
この場合、腰痛とともに男性は内股の付け根が、女性では会陰がひきつるように痛みます。
冷えに対する反応も極端で、冷えたものに少しでも座っただけで発症します。
処方では、桂枝(けいし)、生姜(しょうきょう)、細辛(さいしん)、呉茱萸(ごしゅゆ)、
当帰(とうき)などで気を補い温めて、患部にエネルギー・栄養物を送り改善します。
「夜間に痛みが強くなる」場合は、
肝の働きが落ちて血液の成分が不足しているときに、冷えや湿気が加わると、
エネルギーや血液のめぐりが悪くなり、やがて血液が滞るようになり、この時期に発症します。
処方では、当帰、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)、川キュウ(せんきゅう)などの血を補うことを主に、
血の滞りを改善する生薬や、冷え、過剰な水を除く生薬を配合し改善を図ります。
「重だるい慢性腰痛」は 年配の人に多く、腎そのものが衰えている場合に多い訴えです。
若い人でも、精神的・肉体的な過労、性生活や食生活の不摂生などが続くと、
腎が一時的に衰えて、重だるい腰痛が起こることがよくありますよ。^^;
処方は、地黄、山薬(さんやく)、枸杞子(くこし)、山茱萸(さんしゅゆ)などをベースにして、
冷える人は肉桂や附子を加えて、温めて陽気を補います。
肉桂や桂枝はシナモン、姜とはショウガ、山薬はヤマイモのこと、
細辛はトウガラシ、地黄はゴマの葉を代用したりして、薬膳を楽しむのもいいですね。^^
(私は、時々漢方生薬を料理に使うことはあるけど、附子=トリカブトなんかの毒草は使わないから、
講座や水曜会の方々、ご安心めされよ。爆!)
さて、お待たせしました。
手っ取り早く、痛みを即効治療する、経絡治療法をご紹介することにしましょう。^^v
腰痛ならば、急性であろうが慢性であろうが、この方法が即効的です。
1.患側(痛む側)の外関「ガイカン」
(手首を反らせ、甲に最も近い横ジワの中央から、指3本分だけひじ寄りの点)に
金シール(10円玉)を貼る。
健側(痛まない側)の臨泣「リンキュウ」
(足の第4指と第5指の間を手の指ですりあげ、指の止まるところ)に
銀シール(1円玉)を貼る。
2.健側の後ケイ「ゴケイ」手を握ると小指の側面にできる太い折りジワの先端)に銀シール(1円玉)を貼る。
患側の申脈「シンミャク」(足の外くるぶしの下縁中央から1cm下のくぼみ)に金シール(10円玉)を貼る。
3.左右の大腸愈「ユ」(字がもぉ^^;腸骨(骨盤といえば分かりやすい?)の左右上縁を結んだ線の高さが、腰椎4,5番の間のくぼみになるんだけど、その中央から外側に指2本幅の点)に、タバコ灸を10回ずつ繰り返す。
4.左右の腎ユ(大腸ユの直上で、腰椎2つ上のくぼみ。第2,3腰椎の間。)に、タバコ灸を10回ずつ繰り返す。
銀シールを貼って、タバコ灸をすると、さらに効きますよ。
ただし、火傷にご用心。熱が集中しますからね。^^;
5.腰を動かしてみて、痛みのある点があれば、銀シール(1円玉、もしくは米ツブ)を貼っておく。
また身動きして、違うところが痛めば、その関連痛も、同様に次々と貼っていく。
効果はてきめんですので、痛むときには、ぜひお試し下さい。^^v
体も季節の影響を受けまうので、皮膚も縮む傾向にあり、お肌もカサついて、シワも目立つようになります。^^;
筋や筋肉も同様で、この季節は動きが硬くなってきます。
そこに寒涼の外気の影響を受けると、痛みの訴えが多くなってくるのですよ。
体に保湿と保温して、乾燥と寒涼から身体を守りましょうね。^^
腰痛は、一度起きると再発したり、慢性化することが多々多々あり、予防的な治療が大切です。
しかし、既に、腰痛のある成人は3人に1人という時代に入っています。^^;
鍼灸や整体など、各種治療院へ来られる方の症状の御三家。
それが、腰痛・肩こり・膝関節痛です。w
病院で検査を受けても、西洋医学的にははっきりした原因が解からず、
自分でも思い当たるふしがなく、タタリじゃ!(笑)と思ってしまう痛みが、日常的には多いものです。
特に、腰痛の場合、
1. 中年以降に発症した
2. 腰以外に痛みがない
3. 安静時には痛みが軽いか感じない
4. 歩いたり階段を昇り降りすると痛みが強くなる
5. 気候変化で痛んだり加重する
6. 経過が長くなかなか治らない
7. 炎症性の症状はほとんどなく、温めると痛みが和らぐ
などの方は残念ながら、老化や今までの習慣による痛みで、
鎮痛剤や消炎剤効果がないばかりか、却って害になることもあります。
病院へ行っても、腰痛や神経痛に対しては、痛み止めを射つくらいで、治らぬことの多いこと。−−
鎮痛を繰り返してる間に、ふと痛みが引いてくれれば、もう大丈夫と思うけど、
実際のところは根本的に治っていないので、いつかまた必ず再発し、さらに症状は悪くなるもの。−−;
それこそが、タタリじゃ。(爆!)
手遅れで既に骨が変形し、「椎間板ヘルニア」と診断されたとしても、
「切ったら治る。」と請け合う医師は、多分世界に一人もいないのでは?^^;
漢方では、腰は「腎の府」といわれ、腰は腎と密接に関係していると捉えています。
加齢による腰痛はもちろん、ギックリ腰や若い人の腰痛にも必ず腎が関係していて、
腎の働きに異常(腎虚:腎の気の相対的な不足)があれば、必ず腰に症状が現れ、
慢性的に重だるく、うずくような痛みを感じるようになります。
漢方では腰痛の原因を、エネルギーや栄養などの流れを妨げるものがあるか、
加齢や過労によりエネルギーや栄養が不足したために、
腰にその活動の源であるエネルギーや栄養素が届かないからであると捉えていますが、
実際にはこの混合型で起こっていることが多いものです。
また、痛みの性質も、人それぞれですね。
(1)重だるく痛む
(2)冷えて痛む
(3)張ったように痛む
(4)引きつるように痛む
(5)綿綿とずっと痛む
(6)熱感があり痛む
(7)刺すように痛む
慢性の場合は(1)〜(5)の痛み方が多いようです。
最近、漢方治療を取り入れている病院や医院が増えたのは、大変喜ばしいのですが、
今までやって来た西洋医学のやり方で、病名で漢方薬を当てはめてるところは、
大いなる間違いと不勉強過ぎます。
「重く痛む」のは 、胃腸機能低下(脾の運化)や腎の機能低下(腎虚)で生じた
過剰な水分が体に停滞しているためで、雨の前に症状がでることが多いものです。
漢方の処方では、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、蒼朮(そうじゅつ)などで
胃腸機能を高め、余分の水を出して、改善します。
「冷えて重く痛む」のは、過剰な水分の停滞に寒さによる冷えが加わった状態に多いものです。
さすったり温めると楽になり、これも、雨の前に悪化しやすいのです。
処方では、 肉桂(にくけい)、麻黄(まおう)、乾姜(かんきょう)、附子(ぶし)などで体を温め、
茯苓、白朮、蒼朮などで胃腸の働きを高め、余分の水を出して改善します。
「ひきつるように痛む」場合は、 腎の働きとともに肝機能に問題があり、
寒冷の刺激が引き金となって腰痛が起こることがあります。
この場合、腰痛とともに男性は内股の付け根が、女性では会陰がひきつるように痛みます。
冷えに対する反応も極端で、冷えたものに少しでも座っただけで発症します。
処方では、桂枝(けいし)、生姜(しょうきょう)、細辛(さいしん)、呉茱萸(ごしゅゆ)、
当帰(とうき)などで気を補い温めて、患部にエネルギー・栄養物を送り改善します。
「夜間に痛みが強くなる」場合は、
肝の働きが落ちて血液の成分が不足しているときに、冷えや湿気が加わると、
エネルギーや血液のめぐりが悪くなり、やがて血液が滞るようになり、この時期に発症します。
処方では、当帰、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)、川キュウ(せんきゅう)などの血を補うことを主に、
血の滞りを改善する生薬や、冷え、過剰な水を除く生薬を配合し改善を図ります。
「重だるい慢性腰痛」は 年配の人に多く、腎そのものが衰えている場合に多い訴えです。
若い人でも、精神的・肉体的な過労、性生活や食生活の不摂生などが続くと、
腎が一時的に衰えて、重だるい腰痛が起こることがよくありますよ。^^;
処方は、地黄、山薬(さんやく)、枸杞子(くこし)、山茱萸(さんしゅゆ)などをベースにして、
冷える人は肉桂や附子を加えて、温めて陽気を補います。
肉桂や桂枝はシナモン、姜とはショウガ、山薬はヤマイモのこと、
細辛はトウガラシ、地黄はゴマの葉を代用したりして、薬膳を楽しむのもいいですね。^^
(私は、時々漢方生薬を料理に使うことはあるけど、附子=トリカブトなんかの毒草は使わないから、
講座や水曜会の方々、ご安心めされよ。爆!)
さて、お待たせしました。
手っ取り早く、痛みを即効治療する、経絡治療法をご紹介することにしましょう。^^v
腰痛ならば、急性であろうが慢性であろうが、この方法が即効的です。
1.患側(痛む側)の外関「ガイカン」
(手首を反らせ、甲に最も近い横ジワの中央から、指3本分だけひじ寄りの点)に
金シール(10円玉)を貼る。
健側(痛まない側)の臨泣「リンキュウ」
(足の第4指と第5指の間を手の指ですりあげ、指の止まるところ)に
銀シール(1円玉)を貼る。
2.健側の後ケイ「ゴケイ」手を握ると小指の側面にできる太い折りジワの先端)に銀シール(1円玉)を貼る。
患側の申脈「シンミャク」(足の外くるぶしの下縁中央から1cm下のくぼみ)に金シール(10円玉)を貼る。
3.左右の大腸愈「ユ」(字がもぉ^^;腸骨(骨盤といえば分かりやすい?)の左右上縁を結んだ線の高さが、腰椎4,5番の間のくぼみになるんだけど、その中央から外側に指2本幅の点)に、タバコ灸を10回ずつ繰り返す。
4.左右の腎ユ(大腸ユの直上で、腰椎2つ上のくぼみ。第2,3腰椎の間。)に、タバコ灸を10回ずつ繰り返す。
銀シールを貼って、タバコ灸をすると、さらに効きますよ。
ただし、火傷にご用心。熱が集中しますからね。^^;
5.腰を動かしてみて、痛みのある点があれば、銀シール(1円玉、もしくは米ツブ)を貼っておく。
また身動きして、違うところが痛めば、その関連痛も、同様に次々と貼っていく。
効果はてきめんですので、痛むときには、ぜひお試し下さい。^^v