10年07月02日
梅雨時、身体の「湿」にもご用心
梅雨時から、日本の気候は湿気がむんむん。。不快指数が高くなりますね。^^;
暑苦しい空気の中では、カエルならともかく、ヒトは不快感が増します。
そういう日の続く中、身体が重く感じ、倦怠感を伴ったり、むくみや、胸のむかつきを覚えたりすることはないですか?
実は、その症状は、身体の中の「水湿の邪」によって、起こっていることなのです。
中医学の定義では、私達の体は、気・血・水によって運営されています。
この身体を潤している水分、体液のことを「津液(しんえき)」と呼びます。
「津液」 が不足すると、口や唇が渇き、皮膚がカサカサしてきます。
さらに、この 「津液不足」が進行すると「陰虚(いんきょ)」と呼ばれる状態となり、手足のほてりやのぼせなどの症状が発生します。
体を冷やす力を持つ「陰」の力がが足りないために、熱を抑えることが出来なくなったので、ほてりやのぼせが起きるわけです。
足がほてって眠れないといって、クーラー利かして寝たら、寝汗がかけずに、湿邪はますます溜まったり、冷えによって内臓や関節を痛めることも。^^;
逆に、津液が停滞し過剰になると、体が重くなり、むくみなどの症状も出てきます。
これが「水湿(すいしつ)」と呼ばれる状態で、体に余分な体液があふれてしまったことにより起こるのが、この症状です。
「水湿」、略して「湿」とは、簡単に言えば、体の水分が溜まっている状態です。
この「水湿の邪」によってもたらされる症状は、その性質から、雨の日など湿気の多い日に悪化する傾向があります。
また、胃腸に影響を及ぼすことも多く、食欲や胃もたれなども引き起こしやすくなります。
それで、「水湿」になると、体が重い、顔や手足がむくむ、尿が少ない、悪心などの症状が出るのです。
あ。悪心は「おしん」と呼んで、胸のむかつき、吐き気がする症状のことです。
「あくしん」と読んでしまうと、悪い心で、人に害意を持つことになっちゃいます。^^;
「水湿」の持つ性質は大きく二つに分類され、それぞれ「寒湿(かんしつ)」・「湿熱(しつねつ)」と呼ばれます。特に「湿熱(しつねつ)」は、臨床上多くみられるもので、口が苦く粘る、尿が濃く黄色くなる、便が臭くベトベトした軟便が多くなる、
関節が重く痛むなどの症状を伴います。
舌診で舌を観ると、黄色くぼってりとした苔が舌に付着しています。
鏡で、舌を見てみましょう。
もし、舌に白い苔がやや厚く付着してるなら、それは「湿」であり、未病の段階。
黄色くなってたら、内臓に障害が出てるので、早期に「水湿の邪」を除く必要があります。
「水湿」が体の中で長く停滞すると、それが凝縮されて「痰飲(たんいん)」と呼ばれる状態になります。
「水湿」のさらに悪化した状態で、より邪が重くて動きにくく、取り除くことも困難になってしまいます。
症状としては、痰が多い(飲んだらいかんぜよ。^^;)胸苦しい、精神不安、嘔吐、腫れや痛み・しこり、果ては意識障害をも引き起こすのです。
「水湿」の症状や兆しがある人は、特にこの季節、生活を改めて水湿体質から脱却しましょうね。
中医学では、水の代謝は、五臓が互いに協調し合って維持されるとしますが、何らかの要因によりこれら臓器に異常が起こると、水液が停滞して「邪」に変化するのです。
つまり、「水湿」とは 2 次的な病因なのです。
よって根本的な解決には、水湿を生み出しやすい体質の改善に努めるべきでしょう。
ただし、まずは水湿を取り除く事が大原則です。
中医学には「補」う前に、まずは「瀉」すことにより邪の除去を優先させるという考え方があります。
余分な「水湿」を取り去ってからでないと、せっかくの体に良い成分が体に入っていかないですから。
また、「水湿」体質は余分な水分が溜まった状態ですが、体に必要な水分は積極的に摂らなければいけません。
代謝を良くすれば、古い水が溜まってしまうこともないのです。
代謝を良くするには、運動で、体全体の巡りを良くすることが不可欠です。
そして、適度に汗をかけば、体中の余分な湿が出ていくことになります。
ただし、運動が苦手な方や、クーラー漬けの生活の方、運動する気や時間のない方にとっては、その継続はなかなか難しく、だからこそ「水湿」体質になってしまったとも言えますね。^^;
そんな方には、長めのお風呂で、たっぷりと汗をかくことをお勧めします。
しかし、汗をかいたから水分の補給が大事といっても、水分の摂取方法には、気を配ってくださいね。
冷たい水をガブガブ飲むと、これが「水湿」を生み出す原因となります。
特に日本の習慣では、レストランやラーメン店などでも、氷を入れた水やジュースを飲む傾向がありますが、好ましいことではありません。
暖かいほうじ茶や紅茶、麦茶やはと麦茶を飲むことをお勧めします。
水出しのお茶や沸かさぬ良い水を、がぶ飲みではなく、日中にこマメに飲むのが、最も良い水分補給法です。風呂上りのビールやチューハイ、うまいんだけどなぁ。。あまり良くありません。^^;
アルコールで却って水分不足になりますので、ちゃんと水は補給しましょうね。^^v
また、なまもの(お刺身や果物)や脂の多い食事は、胃腸に負担をかけてしまうため、代謝しきれずに「水湿」として溜まってしまいます。
「湿」傾向のある方は、くれぐれも、食べ過ぎに注意しましょう。コバヤシ君。。。
夏には欠かせぬものですが、アイスクリームも「水湿」を生み出しやすい代表的な食べ物です。
チョコレート・パフェなんて、「水湿」には、最強最凶最悪のモノですよ。(ワラ)
冷たい甘いものは、分量や頻度を控えめにして、良い水分補給をお忘れなく。^^
除湿の必要な季節、体内の除湿も、考えてみてくださいね。^^v
暑苦しい空気の中では、カエルならともかく、ヒトは不快感が増します。
そういう日の続く中、身体が重く感じ、倦怠感を伴ったり、むくみや、胸のむかつきを覚えたりすることはないですか?
実は、その症状は、身体の中の「水湿の邪」によって、起こっていることなのです。
中医学の定義では、私達の体は、気・血・水によって運営されています。
この身体を潤している水分、体液のことを「津液(しんえき)」と呼びます。
「津液」 が不足すると、口や唇が渇き、皮膚がカサカサしてきます。
さらに、この 「津液不足」が進行すると「陰虚(いんきょ)」と呼ばれる状態となり、手足のほてりやのぼせなどの症状が発生します。
体を冷やす力を持つ「陰」の力がが足りないために、熱を抑えることが出来なくなったので、ほてりやのぼせが起きるわけです。
足がほてって眠れないといって、クーラー利かして寝たら、寝汗がかけずに、湿邪はますます溜まったり、冷えによって内臓や関節を痛めることも。^^;
逆に、津液が停滞し過剰になると、体が重くなり、むくみなどの症状も出てきます。
これが「水湿(すいしつ)」と呼ばれる状態で、体に余分な体液があふれてしまったことにより起こるのが、この症状です。
「水湿」、略して「湿」とは、簡単に言えば、体の水分が溜まっている状態です。
この「水湿の邪」によってもたらされる症状は、その性質から、雨の日など湿気の多い日に悪化する傾向があります。
また、胃腸に影響を及ぼすことも多く、食欲や胃もたれなども引き起こしやすくなります。
それで、「水湿」になると、体が重い、顔や手足がむくむ、尿が少ない、悪心などの症状が出るのです。
あ。悪心は「おしん」と呼んで、胸のむかつき、吐き気がする症状のことです。
「あくしん」と読んでしまうと、悪い心で、人に害意を持つことになっちゃいます。^^;
「水湿」の持つ性質は大きく二つに分類され、それぞれ「寒湿(かんしつ)」・「湿熱(しつねつ)」と呼ばれます。特に「湿熱(しつねつ)」は、臨床上多くみられるもので、口が苦く粘る、尿が濃く黄色くなる、便が臭くベトベトした軟便が多くなる、
関節が重く痛むなどの症状を伴います。
舌診で舌を観ると、黄色くぼってりとした苔が舌に付着しています。
鏡で、舌を見てみましょう。
もし、舌に白い苔がやや厚く付着してるなら、それは「湿」であり、未病の段階。
黄色くなってたら、内臓に障害が出てるので、早期に「水湿の邪」を除く必要があります。
「水湿」が体の中で長く停滞すると、それが凝縮されて「痰飲(たんいん)」と呼ばれる状態になります。
「水湿」のさらに悪化した状態で、より邪が重くて動きにくく、取り除くことも困難になってしまいます。
症状としては、痰が多い(飲んだらいかんぜよ。^^;)胸苦しい、精神不安、嘔吐、腫れや痛み・しこり、果ては意識障害をも引き起こすのです。
「水湿」の症状や兆しがある人は、特にこの季節、生活を改めて水湿体質から脱却しましょうね。
中医学では、水の代謝は、五臓が互いに協調し合って維持されるとしますが、何らかの要因によりこれら臓器に異常が起こると、水液が停滞して「邪」に変化するのです。
つまり、「水湿」とは 2 次的な病因なのです。
よって根本的な解決には、水湿を生み出しやすい体質の改善に努めるべきでしょう。
ただし、まずは水湿を取り除く事が大原則です。
中医学には「補」う前に、まずは「瀉」すことにより邪の除去を優先させるという考え方があります。
余分な「水湿」を取り去ってからでないと、せっかくの体に良い成分が体に入っていかないですから。
また、「水湿」体質は余分な水分が溜まった状態ですが、体に必要な水分は積極的に摂らなければいけません。
代謝を良くすれば、古い水が溜まってしまうこともないのです。
代謝を良くするには、運動で、体全体の巡りを良くすることが不可欠です。
そして、適度に汗をかけば、体中の余分な湿が出ていくことになります。
ただし、運動が苦手な方や、クーラー漬けの生活の方、運動する気や時間のない方にとっては、その継続はなかなか難しく、だからこそ「水湿」体質になってしまったとも言えますね。^^;
そんな方には、長めのお風呂で、たっぷりと汗をかくことをお勧めします。
しかし、汗をかいたから水分の補給が大事といっても、水分の摂取方法には、気を配ってくださいね。
冷たい水をガブガブ飲むと、これが「水湿」を生み出す原因となります。
特に日本の習慣では、レストランやラーメン店などでも、氷を入れた水やジュースを飲む傾向がありますが、好ましいことではありません。
暖かいほうじ茶や紅茶、麦茶やはと麦茶を飲むことをお勧めします。
水出しのお茶や沸かさぬ良い水を、がぶ飲みではなく、日中にこマメに飲むのが、最も良い水分補給法です。風呂上りのビールやチューハイ、うまいんだけどなぁ。。あまり良くありません。^^;
アルコールで却って水分不足になりますので、ちゃんと水は補給しましょうね。^^v
また、なまもの(お刺身や果物)や脂の多い食事は、胃腸に負担をかけてしまうため、代謝しきれずに「水湿」として溜まってしまいます。
「湿」傾向のある方は、くれぐれも、食べ過ぎに注意しましょう。コバヤシ君。。。
夏には欠かせぬものですが、アイスクリームも「水湿」を生み出しやすい代表的な食べ物です。
チョコレート・パフェなんて、「水湿」には、最強最凶最悪のモノですよ。(ワラ)
冷たい甘いものは、分量や頻度を控えめにして、良い水分補給をお忘れなく。^^
除湿の必要な季節、体内の除湿も、考えてみてくださいね。^^v