08年09月21日

秋茄子に無駄なし

正月の初夢に『一富士、二鷹、三ナスビ』を見ると縁起が良いと言われるように、
なすは縁起がいいものとして、また、家庭料理に欠かせないものとして重宝されてきました。

富士は「無事」、鷹は「高く、掴み取る」ナスは「成す」に通じると云います。
また、「ナスと年寄りの意見には無駄がない」と云われるように、ナスには無駄花がなく、よく実るのですね。^^

「秋茄子は嫁に食わすな」と言いますが、秋ナスは格別においしいので、憎らしい嫁には食わせるなという姑の嫁いびりの意味でよく使われます。
しかし、秋ナスは体を冷やすので流産や冷え性に注意することや、この時期のナスは種子が少ないことから子どもができにくくなると縁起をかつぐ嫁思いの気持を込めたことわざという説もあります。
むしろ、こっちの説の方が善哉、善哉。^^

古来から中国では、ナスには「熱を冷ます」「血液の停滞をなくす」「痛みを止める」「尿の出をよくする」「腫れを治す」などの作用があることが
判明していました。
そこで、口内炎はもちろん、口角炎、乳房の痛み、腹痛、下痢、関節炎、肝炎、神経痛、おでき、咳によるのどの痛み、排尿の促進などにナスが広く応用されてきました。

ナスを始めとする夏野菜は、全般に体を冷やす作用をもっていますが、特にナスはその効果が抜群ですので、のぼせ症や暑さに弱い人、痛みや腫れのある人、尿が滞る人にはとても良い薬膳になります。

ただし、食べ過ぎるのは要注意で、体を冷やしすぎますので、冷え症・妊産婦の方は控えめに。^^;

また、ナスは大変、油と相性が良く、油や他の食材の煮汁などたっぷりと吸収するので、べとつかず油っぽさを感じさせません。
夏バテ気味で食欲不振の時には、さっぱりした冷たいナス料理などを食べると暑さしのぎに効を奏します。

ナスに含まれる「コリン」という成分が、血圧を下げたり、胃液の分泌を促したり、肝臓の働きをよくするなどの働きがあります。また、血管を強くするので毛細血管からの出血防止の効果もあります。

また、ナスにはプロテアーゼインヒビターが含まれていて、発ガン物質が体内で働かないようにする作用があることが証明されていますが、大きな特徴は、炎症を鎮めることです。
その効果は、口から腸まで消化器系全般に及び、口内炎に対しても有効です。
また、神経の興奮を抑えたり、神経痛や関節炎の痛みを鎮めたりするのにも、すぐれた効きめを発揮します。 

ナスに含まれるビタミンEは、血液が凝集するのを抑え、血栓を防ぎ、高血圧にも有効です。
さらに、体内の脂肪が酸性化するのを抑制し、老化防止にも一役買っています。
 
そのほか、ナスに含まれているビタミンC、インドール化合物などは、糖尿病にも役立ちます。

ナスの鮮やかな紫色はナスニン、ヒヤシンなどのアントシアニジン系色素によるもので、ナスニンには血管をきれいにし、動脈硬化を予防、治療する働きが知られ、ガン抑制作用も見のがせません。

ところで、ご存知ですか?
ホントにナスに無駄なしで、ナスは実だけではなく、ヘタも健康に役立つのです。
空しく捨てるには、もったいない、もったいない。(笑)

歯痛、口内炎には、ナスのヘタの黒焼きをつけると効果的なのですよ。
秋には口内炎が多くなりますから、ナスのヘタを黒焼きして、保存しとくといいですね。^^。

また、舌、唇の腫れには、ナスのヘタを10日ほど干し、カラカラになったものを患部に塗ると痛みもとれます。

軽い火傷には、冷蔵庫で冷やしたナスで湿布をすると、炎症が早くおさまります。

冷蔵庫といえば、閑話休題。^^
ナスやバナナやピーマンが、「風邪をひく」ということ、ご存知ですか?

ナスは低温にふれると、まず、肌の色つやをなくし、さらに冷蔵庫などで2日も3日も貯蔵しておくと・・・
ピッチングという茶色の窪みが生じ、そこから腐って行きます。
こうなる前に、実はタネのまわりが褐変し、硬くなりはじめています。
これを、ナスの風邪ひき、または低温障害と言います。

ナスは冷蔵庫に入るのでなく、ラップで包装されたものを、日陰のダンボール箱に入れておくほうが、日持ちが良いものです。
婆さまの様に、シワシワになっても腐りはしません。(笑)

同じようなことが、バナナについても言えます。
冷蔵庫にバナナを入れておくと、2日もたたない内に、皮が黒褐色になり、中が溶け始じめます。
バナナも日陰のダンボールで保管したいものですね。

ちなみに、普通の冷蔵庫の野菜ボックスは、温度が6℃から10℃で、湿度が50%程度の状態にあります。バナナは12℃〜14.5℃の温度で風邪を引きますので、野菜ボックスに入れると、間違いなく風邪を引いてしまいます。

ナスやピーマンはバナナよりは寒さに強いのですが、8℃を切ると風邪を引き、先に述べたピッチングや種子の褐変が生じます。
そこで、野菜ボックスの湿度を90〜95%に高めると、ナスもピーマンも実は風邪を引き難くなり、貯蔵可能期間が長くなります。
濡れた新聞紙をかるく絞って、ラップして保存するのも効果的かも?^^


08年09月21日 | Category: General
Posted by: kinokagaku
常備野菜として誰でも知ってるタマネギですが、実は、生活習慣病やストレスに
悩む現代人にとって、最適の「薬」ともなる食材です。

古く歴史を訪ねると、古代エジプトではピラミッドの建造に従事していた労働者の
貴重なスタミナ源だったという記録が残っています。
20世紀に入り、化学が進歩してからは、化学薬剤が医療の主役になりましたが、
それまでの間、インドやヨーロッパでは、タマネギはおよそ知られている病気の
大半に有効とされてきました。
漢方でも用いられ、胸のつかえをとり、咳や痰(たん)をしずめ、尿の出をよくする効能があります。

最近では、タマネギには従来考えられていた以上に多彩な健康に役立つ作用があり、
しかもその効能は一般の民間薬のレベルをはるかに超えるものであることが分かりました。
次のような主要な効能が、疫学的調査や各種の試験で確認されています。

○ガン(特に胃癌、食道癌、大腸癌など消化器系ガンの予防)
アメリカ国立ガン研究所のデザイナーフーズ計画でも抗ガン食品としてとりあげていますが、
欧米や中国などの研究機関が行った多くの疫学調査により、消化器系ガンに対して
顕著な予防効果のあることが報告されています

○心臓病・脳卒中(高脂血症・血栓・高血圧・動脈硬化の予防・改善)
心臓病や脳卒中の危険因子である高脂血症(高コレステロール、高中性脂肪や高血圧に対する
顕著な予防・改善効果があります。
中でも、高脂血症に関しては、約80パーセントの有効性が報告されています

○糖尿病(高血糖・合併症の予防・改善)
タマネギの血糖降下作用に関しては、多くの報告がなされていますが、最近の日本での臨床試験によれば約80パーセントの患者に、血糖値の降下、ヘモグロビンA1cの低下が認められました。

○気管支ぜんそくの発作抑制
タマネギに抗ぜんそく作用があることを証明したのは、ドイツのルドウィシュ・マキシミリアンズ大学です。動物実験でタマネギ抽出物が気管支ぜんそくの誘発物質の気管支収縮作用を抑制することが確認され、さらにヒトでも気管支ぜんそく誘発物質の生成を抑制することが分かりました。また、実際にヒトにハウスダストやハムスターの毛の抽出物を吸入させる臨床実験でもタマネギのぜんそく発作の抑制効果が確認されています。

○骨粗鬆症(骨吸収抑制、骨量の改善)
1999年にスイスのベルン大学のミュールバウェル氏らは動物実験により、骨粗鬆症には肉、卵、スキムミルクなどの動物性食品よりも野菜とくにタマネギが有効であったと報告していますが、日本でも、斉藤嘉美農学博士の研究により、骨粗鬆症の患者にタマネギ(濃縮乾燥粒)を投与したところ、骨量 、骨吸収に顕著な改善効果がみられたことが報告されています。

○解毒・肝機能の強化 ・視力強化 ・抗炎症 ・殺菌 ・抗ウイルス
タマネギを常食すると薬物中毒や慢性肝炎、白内障、 疲れ目、かすみ目などが改善されるのはグルタチオンによるものが明らかにされています。 タマネギ抽出物に炎症を抑える作用のあることも報告されていますが、気管支ぜんそくの抑制効果もこの抗炎症作用によるものと考えられます。タマネギ抽出物には殺菌作用、抗ウィルス作用もあります。その作用はニンニク成分ほど強くないので、多食しても腸内の有用菌に大きな影響を与えることはありません。14世紀の中頃、ヨーロッパでペストが大流行したとき、タマネギを商っている家では患者が出なかったという話がありますが、これもタマネギの殺菌作用によるものと思われますね。

○老化防止・皮膚病・便秘の改善・慢性疲労や筋肉疲労の回復・精神不安定や不眠症に対する神経鎮静作用
老化の原因の1つとしてたんぱく質や脂質の糖化があげられていますが、タマネギには血糖をコントロールすることにより糖化を防ぐ作用があります。また、糖化の結果 生じる老化物質(エイジ)の生成を防ぐ作用もあると考えられています。老化のもう1つの原因として活性酸素による細胞内たんぱくやDNA障害があげられていますが、タマネギには活性酸素を消去する顕著な作用もあります。特有の辛みと切ったときに目にしみる刺激成分はねぎ類に共通する硫化アリルというものですが、玉ねぎの硫化アリルには、血液の凝固を抑制し、血液をサラサラにする働きがあるので、血栓や動脈硬化の予防になるわけですが、硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を高め、新陳代謝を盛んにする成分です。発汗、解熱、緩下(かんげ)といった作用もありますので、疲れているときや風邪のときによいとされるのは、そのためです。また、慢性疲労や筋肉疲労など疲れにもよく効き、毎日玉ねぎを食べると、簡単にはバテない体力が身につきます。イギリス、インドなどの調査では、玉ねぎは善玉のHDLコレステロールを増やし、心臓の機能を強化するという報告も出されています。タマネギの栄養的な特徴としては糖質にオリゴ糖が多いこと、たんぱく質はすべての必須アミノ酸を含み、 特に硫黄を含むアミノ酸が多いことなどがあげられます。オリゴ糖は腸内の善玉 菌(ビフィズス菌など)の 働きを助け、硫黄含むアミノ酸は動脈硬化の予防に役立つとされています。また、玉ねぎに含まれるイオウ化合物には神経鎮静作用があり、ストレス解消や不安神経症、不眠症などにも効果があることが分かっています。

身近でいつでも在るのに、これだけすごいタマネギさん。
さふいふ人に、僕もなりたい。(自爆)

さて、これだけすごい薬効を発揮するのに、どういう調理が最もタマネギさんを活躍させるのでしょう?

実は、その効果は生で使ったときにもっとも発揮され、しかも切ってから1時間ほどおいたほうが効力が高まります。火にかけると酵素が壊されますが、水にさらしても硫化アリルは流れ出てしまうのですよ。^^;苦味や辛みは、酢やレモンなどを上手に使って、やわらげるといいですね。^^薄くスライスしたタマネギをポリ袋に入れて口を縛り、冷蔵庫で寝かしておいてもいいですよ。^^v

ところで、雨や湿気がが比較的多い季節に多発する一種の温熱病に湿による温病があります。初期、発熱しますがそれほどでもなく、頭痛、悪寒や疼痛があり、身は重く、風邪と思ってしまいます。心下部(みぞおちの部分)がつかえ、食欲がなく、口は渇かず、顔色は淡黄、舌苔を診ると白いものです。発症は緩慢なのですが、病勢はしつこくまとわりつき、長引き、風邪薬を飲んでも治りません。。誤って解熱剤や栄養ドリンクを飲むと、余計にひどくなり長引くことになります。^^;

こうしたときに、漢方薬としてタマネギを用いると、効を奏します。

普段は捨ててるタマネギの茶皮。これが、最も威力を発揮するのですよ。^^だいたい全ての果実や野菜は、皮のほうに栄養価や特効成分が多く含まれてるものですね。

玉ねぎの薄皮の効果は「平肝作用」「去湿作用」「清熱解毒作用」の3つあります。「平肝作用」は気をめぐらせる働きがあります。カッとなることを上気といって、のぼせて血圧が上がり、脳卒中の原因にもなりますが、このほてりや高血圧を下げる作用が、ウエルチンというタマネギの皮の成分に含まれています。そのため、薄皮のほうが効果的なのです。「去湿作用」は体内の水のめぐりをよくして、痰を取る働きがあり、むくみや、重だるい症状の緩和が期待できます。むくみのある人や、身体が重だるく感じる人は、ぜひともお勧めしたいものです。「清熱解毒作用」は体内の熱を冷ます働きで、顔が赤くなったり、のどが渇いたり、体が熱く感じる場合に効果があります。

では、その優れもの、タマネギの薄皮茶を作ってみましょう。玉ねぎを5〜6個用意して下さい。先ず、茶色の薄皮部を取り、水洗いします。鍋に1.5〜1.8リットルの水入れて、薄皮を入れましょう。強火で煎じ、沸騰したら中火で5分ほど煮ます。火を止め、冷まして、茶こしで薄皮をこし、密閉容器で冷蔵庫に保存します。

温病に罹ったら、少しずつ3日ほどで飲みきると良いのですが、電子レンジで人肌に温めると更によろしい。浮腫みや身体の重だるさ、疲労回復など湿の体質改善に用いるなら、お茶代わりに少しずつ飲めば良いです。

梅雨から夏の残暑まで、不快指数高いこの時期、冷蔵庫には常備したいものですね。生活習慣病の予防と改善、美容とダイエットにも、むちゃくちゃ効果的ですよ。しかも、あなた、タダ同然。(笑)

胃にダメージがあって、苦くまずく感じるときには、私は後口にハトムギ・麦茶を飲んでます。^^v

08年07月19日 | Category: General
Posted by: kinokagaku
古来、中国では、保健長寿のため「金津玉液」、「神液」の嚥下を大事に考えていました。
この神の液は、実は、私たち誰でも持ってる液体です。

いきいき生きる生活の「活」は、元来体の力のもとを意味しますが、
「活」を分解すると、「舌の水」ですね。
そう。「金津玉液」、「神液」とは、とりもなおさず「唾液」のことなのです。

唾液は、唾液腺から口の中に分泌される分泌液で、水・電解質・粘液と多くの種類の酵素から成り立っています。

普段は気にしていない唾液の成分には、人が健康を維持し快適な生活を送るために必要な様々な機能があります。

主な唾液の機能には、抗菌作用、粘膜保護作用、ph緩衝作用、歯の再石灰化、消化作用、自浄作用などでいずれもなくてはならない存在です。

唾液の分泌は日常生活に影響を受けやすく、とくに食習慣やストレス、薬剤などにより変化を受けやすいことがわかっています。

正常では一日に1〜1.5リットル程度分泌されますが、唾液の分泌量極端に減少すると、口の中の状態が悪化し、虫歯、歯周病、口臭、ドライマウス、舌痛症など日常生活につらい症状が現れます。

分泌された中性の唾液は、食道内を洗浄、中和し、胃から逆流し食道内に残留した胃酸が食道粘膜を障害するのを防いでいます。
したがって、唾液分泌が障害されていると、胸焼けや逆流性食道炎も発症しやすくなります。

唾液腺は、自律神経に支配されています。
リラックスした状態で食事をすると、副交感神経が働いて、サラッとした唾液が出ます。
そのためにスムーズに食事ができます。

ところが反対に、イライラしたり、ドキドキしたり、感情に起伏があると、交感神経が働き、ネバネバとした唾液が出て、分泌量は減ります。
そのため、緊張や心配・不安が大きくなると、文字通り、食事がのどを通らなくなるのです。

また、唾液の中には、細菌に作用する物質が含まれています。

?リゾチーム
細菌の細胞膜を破壊して殺菌したり、抗炎症作用もあります。
涙液、乳汁などにも存在します。

?ペルオキシターゼ
細菌の代謝産物と、唾液にあるロダン塩に触媒として働きます。
そのときできた産生物が、細菌の代謝活動を阻害します。

?ラクトフェリン
鉄イオンを吸着して、細菌が利用できなくなるので、発育が抑制されます。

?免疫グロブリン(IgA)
細菌が細胞にとりつくための機能をなくしてしまいます。
もともとは血液中にも含まれている物質です。

さらに、唾液には細菌からの感染を防ぎ、止血して傷の治りを早くする優れた作用もあるのです。

唾液の中には、血管の壁や血小板に存在する血液凝固因子である、トロンボプラスチンによく似た物質が含まれており、この働きで、止血作用があります。

またEGF(上皮細胞成長因子)が唾液中にあることで、傷口が早くふさがることもわかっています。

動物は、傷ついたり痛いところがあれば、ペロペロ舐めて治しますが、人でも同じなのですよ。^^

ちょっとした切り傷や擦り傷などを負った時、獣の回復力を発揮しましょう。
舐めて放置しておくと、不思議に痛みが和らいで、そのまま治ってしまうもの。
山野や河川で行をするとき、私もケモノになってるかも?(笑)

それのみならず、唾液には、実はガン細胞も殺す大変な効果が分かっています。

以前、日本ガン学会で発表された実験で、こんな結果が発表されました。

ガンの原因の90%は発ガン性物質で、残りの5%ずつが遺伝性のものとウィルス性のものが原因とされています。
発ガン性物質の多くは、食べ物など口から入るものです。
そこで、30種類の発ガン性物質を、実験で唾液と混ぜてみました。
すると、なんと最も発ガン性の強いとされるアフラトキシンの毒性までもが、30秒間、唾液と混ぜたままにしておくだけで消えたのです。

唾液の15種類の酵素の中のペルオキシダーゼという酵素が、発ガン物質の毒性を消す効果があることが既につきとめられているのですね。

したがって、食べ物をよく噛めば、唾液の分泌はさかんになり、口から体内に入る細菌も発ガン性物質の毒までもが、入り口でシャットアウトできるわけです。

そこで、提案。
一口、ものを食べたら、30回噛むこと。
こうすることで、唾液が多く出ますので、ガンも予防ができるもの。^^

また、一口30回噛むことを心がけると、生活習慣病も予防・改善できますよ。

一口30回噛むことによって、ゆっくり食べることになり、満腹感が生じます。
食べ物を摂ると血糖値が上がり、脳下垂体の食欲中枢に「もう食うな」というブレーキがかかります。
早食いの人は、このブレーキが働く前に、必要以上の分量を食べてしまい、それらがせっせと貯蓄されて、肥満になってしまうのですよ。^^;

昔から、「ツルは千年、カメは万年生きる」と言いますが、こんなことわざもありますね。

「ツルツル飲むより、よくカメカメ」(笑)

08年06月11日 | Category: General
Posted by: kinokagaku
08年05月13日

五月病について

入学や入社からひと月ほど経った5月頃になると、
なぜか、元気がなくなり、出社拒否や抑うつ状態に陥り、精神が不安定になる人が出てきます。

こうした症状を“五月病”と呼んでいるのですが、
五月病は、心理学辞典や精神医学辞典には項目として掲載されていないように、
正式な医学用語ではなく、決まった定義や概念は確立されていません。

症状としては、朝起きられない、寝ても寝ても疲れが取れない、何もしなくても疲れる、頭が重い、
めまいや動悸がする、
食欲がなくなるなどの身体症状に加え、イライラする、気分が落ち込む、感動や楽しみがなくなる、夜眠れない、気力が低下する、
自己嫌悪になる、考えがまとまらず思いつかない、何をするのもおっくうになる、不安でならない、
などなどさまざまな心の不調にさいなまれます。

このような症状は新入生や新人特有のものとは限らず、転勤や転居など環境の変化を契機にして、誰にでも起こります。

五月病は正式な病名ではなく、一般的にはよく起こる自律神経失調症のひとつなのです。

大学受験という大きいストレスを体験して入学を果たした学生の中で、入試の緊張と目的意識が終わり、
新しい生活への順応していかなくてはならない5月の連休明け頃から、抑うつ症状が出たり、
無気力になる学生が増える事から、五月病と呼ばれるようになりました。

また、大学を卒業して社会人となって新しい生活を始めた時に、職場において5月の連休明けから同じ様な症状がでる事が多くなり、
五月病は大学生のみならず一般社会人に対しても用いられるようになったのです。

最近では低年齢化がみられ、小学生から高校生にも五月病といえる症状がみられるようになってきています。

実際、こうした症状は、5月の連休明けだけでなく、
長期休暇(春休み・ゴールデンウィーク・夏休み・お盆休み・冬休み・正月休みなど)休み明けにも多くみられます。

現代社会では、年間を通して抑うつ、無気力の症状を訴える事が多くなってきており、単なる季節病ではなくなってきています。

こうした症状から、どうしても学校や職場に行くのが嫌になり、本格的な登校拒否・登社拒否になって引きこもり、鬱病になる人も多いのです。

五月病になりやすいタイプの人には、次のようなタイプが多く見受けられます。

1.真面目に物事を考える優等生・良い子タイプ
2.几帳面で完璧主義に仕事をこなそうとする頑張り屋さんタイプ
3.内向的で神経が細かい気にしぃタイプ
4.勤勉で周囲に気を使いすぎるお人よしタイプ
5.過保護に育てられて、自分の思うとおりにしたい世間知らずタイプ

なぜ五月病になるのかといえば、一言で言うと、以前の緊張が緩み、現状に失望したことですよ。

新しい環境に対する不適応症候群が、五月病です。

目標を達成し、あるいは曲がりなりにもクリヤーして来たが、次の具体的目標やビジョンが見当たらず、
現在の状況や環境から喜びや楽しみを創り出す術を持てずに、心身の不適応をきたして、しんどくなってしまうのです。

陰陽五行の定理から、効く漢方薬も、効果的なカウンセリングもあるのですが・・・

♪幸せは歩いて来ない。だぁから歩いて行くんだね。♪(笑)

独りでこもったり、悩んでいたら、ダメですよぉー。

縁に応じ、分を尽くして、あなたのために尽くしてくれる人、必ず居ますからね。

心と可能性を開いて、行動してみてくださいね。^^v
08年05月13日 | Category: General
Posted by: kinokagaku
萌えいずる春の野は、生命の息吹を感じますね。
野山の幸である野草や山菜は、さまざまな成人病に有効な成分や抗菌作用などの優れた効能があります。

冬枯れの地上から、太陽を目指して生え出ずる緑の芽や葉は、鮮烈な生命力に溢れています。
枯れ葉、枯れ草、枯れ枝などの腐葉土を養分に育つので、抗菌作用や病気を防ぐ効能も備わっているようです。

野菜や果物などにもそうした効能はありますが、昨今の多くの作物はビタミン・ミネラルも野草の比ではなく、冷蔵庫に放置すると(ぉぃ、ぉぃ。放置はいかんぜよ)萎びて即身成仏せずに、溶けて腐るモノまで出てくる始末(笑)

それより怖いのは、化学肥料や農薬の危惧と問題ですね。^^;
近年は海外からの輸入品が増えていて、輸出時に大量の添加物や農薬の散布があり、とても安全とは思えませぬ。ーー

基準以内だからといって、本当に身体に影響がないでしょうか?
毎日、何十年と蓄積されると、必ずきっと何らかの悪影響は出てくると思う。ーー
事実、日本でガンなどの成人病になる人は、年々増えていますよね?

その点、野草や山菜は、基本的には無農薬、防腐剤など無添加で、
低カロリーなのに栄養価はたいへん高く いろいろな効能があります。
 
しかも、春の恵である野草や山菜は野趣あって美味で、特有の香りと食味が、心に和らぎをもたらし、自然の癒しの効果もあるのでは?^^
この時期、この旬を、ぜひ味わって、「自分とは自然の一部分であることよなあ」とか、「人は他の生命を摂り入れてあり難く生きているものよのう」とか、「春の萌える命よ、弾む力よ、我が身に宿れ」とか思いつつ、楽しんでください。(笑)

野草図鑑を片手に、野や山をサバイバル、ちゃう、散策するのも一興ですよ。
この草、こんな名前だったんだ?とか、タンポポは根っこまで美味いんだ!とかいろんな気づきがあることでしょう。^^

毒草は、舐めたら苦かったり、舌がしびれるので、すぐ分かります。
たいていの毒草は、干して漢方薬になりますけどね。^^
敢えてマズイのは食べなくていいかと?(笑)

野山を探るべく、古書を探ると、これこれ、1600年代に書かれた「清良記」。
伊予宇和島の土豪土居精良の一代を描いた軍記物ですが、その第7巻。別名、「新民鑑月集」は領主の勧農策が記されており、日本最古の農書といわれています。
この中に年間の食用植物が記されていますが、栽培野菜の他、月毎に多くの山菜が食用植物として記されており、日常の食物として利用されていたことが分かります。

ここにその部分を抜粋しておきますので、どうぞ、ご参考に。^^v

■ 食用山菜一覧表(「清良記」)

正月
萱(かや)草、蕪菜、大根、なずな、芹、はこべ、ふきのとう、たびら子、仏の座、苣(ちさ)、野大根、つは、蒜、千根(ちもと)、芥子の葉、三葉芹、蓮根、葛の根、蕨の根、防風、いびら、嫁がはぎ、ゆり、ほど、野老(ところ)、たんぽぽ、子持菜、高菜まめ葉

二月
芹、なずな、土筆、おばこ、韮、わらびな、防風、苣、嫁がはぎ、雉の尾、榎の葉、藤の葉、はきぎ、たびら子、仏の座、田にし、すぎな、子持葉、たんぽぽ、よもぎな、蒜、野びる、かづらな、芥子の葉、椎茸、蓮根、仙大黄、いびら、河苣、ぜんまい、ほど、野老、山芋、百合、葛の根、蕨の根、うど、三月大根、芋の子、葛の葉

三月
蒜、野びる、苣、韮、嫁がはぎ、うど、はらび菜、みょうが、芹、紫竹の子、うはぎな、よもぎな、杉菜、芥子の葉、漆の葉、つは、あさみ、はじの葉、むくげの葉、榎の葉、枌(にれ)の葉、藤の葉、くこ、うこぎ、仙大黄、のみの実、いたどり、おばこ、河苣、さんきらい、いちご、雉の尾、たんぽぽ



四月
つは、韮、苣、芹、茶、菽の葉、ひともじ、くこ、うこぎ、竹の子、あざみ、野そばの葉、ひゆ、あかざ、あんず、梅実、木槿の葉、榎の葉、枌の葉、仙大黄葉、いちご、くちなし、おばこ、蕗、みょうが、しその葉、いもづる、はなだの葉、さんきらい、のみの実、嫁がはぎ、よもぎな

五月
夕顔、ひともじ、芋の葉、蕗、菽の葉、苣、夏菜、晩梅実、ひゆ、ずへりひゆ、野そばの葉、あかざ、ふろうの葉、百合、芹、
節くづれ、おばこ、いちご、韮、枇杷の実、忍びくさ、かまつか、いもづる

六月
芋、豆葉、夕顔、韮、苣、百合、山桃、すもも、いもづる、ひともじ、みょうが
七月 芋、夕顔、みょうがの子、しょうが、蕨の根、苣、韮、むかご、小きび、ひゆ、百合の実

八月
しょうが、菽、くるみ、夕顔、みょうがの子、韮、松茸、椎茸、しめじ類、かやの実、夏菜、栗実、柿実、銀杏、梨実、むかご、山芋実、小秬、高秬、粟、稗、苣vvv

九月
粟、稗、栗実、柿実、梨子、椎子、樫子、山芋、ほど、野老、じれん芋、百合、あざみ、あかざの実、掃草子、あけび、ぶどう、ひし、くわい、たで穂、とち実、かやの実、なつめ、櫟子、柚、ひともじ、防ぶら、はきき

十月
山芋、野老、ほど、苣、ひし、くわい、あざみ、くはつろ子、晩梨、かやの実、ねぎ、樫子、椎子、櫟子、とちの実

十一月
山芋、ほど、百合、蕨の根、葛の根、ひともじ、苣、樫の実、椎子、櫟子、はこべ、芹、なずな、野老

十二月
山芋、ほど、百合、蕨の根、葛の根、ひともじ、苣、樫の実、椎子、櫟子、はこべ、芹、なずな、野老


さて、皆さん。山野を遊行して、これらの自然の恵みを手に入れたら、次は料理です。

野草や山菜は、油・醤油・くるみ・ゴマ・味噌といったものと相性がいいです。

初めての方々には、先ず、天ぷらをお勧めします。
天ぷらはほとんどの山菜ができますし、味や香りを和らげてくれますからね。
多少のアクや苦味も毒さえも天ぷらならば大丈夫っ。^^v

バターソテーやゴマ油炒めもお勧めの一品ですっ。^^

野趣を味わうなら、サッと湯がいて、和え物です。
ゴマやくるみ味噌と和えたり、おひたしにして醤油、マヨネーズなどで食べると特有の風味も味わえて美味ですよ。
各種ドレッシングをかけて、サラダにもなり、パスタにもよく合います。

山菜は古くから詩歌に詠まれ、行事食に取り込まれ、時には非常時の食物として、日本人にはなじみの深い食べ物でした。
温故知新で、休日などはご家族でもお楽しみください。^^

さて、私も今日の狩りに出かけるか?

飯(いい)乞ふと我が来しかども春の野に菫摘みつゝ時を経にけり(良寛)
いやいや、まだまだ気候と心のゆとりが。。
時おり、天候が崩れることもあり・・・^^;
君がため春の野に出でて若菜摘む我が衣手ころもでに雪は降りつつ(光孝天皇:仁和にんなのみかど)
七草サラダより、熱々の天ぷらにしよう。^^v

08年04月15日 | Category: General
Posted by: kinokagaku
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秋茄子に無駄なしタマネギで生活習慣病を改善。その最大の活用法。ガンや生活習慣病の予防に「神の液」を五月病について春は野草や山菜を食そう。現代酔態考(酔い始めに現れる心理とは)三月のご挨拶2008年の傾向正月太りにご用心。冬に悪化しやすい慢性腰痛に
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