08年09月21日
秋茄子に無駄なし
正月の初夢に『一富士、二鷹、三ナスビ』を見ると縁起が良いと言われるように、
なすは縁起がいいものとして、また、家庭料理に欠かせないものとして重宝されてきました。
富士は「無事」、鷹は「高く、掴み取る」ナスは「成す」に通じると云います。
また、「ナスと年寄りの意見には無駄がない」と云われるように、ナスには無駄花がなく、よく実るのですね。^^
「秋茄子は嫁に食わすな」と言いますが、秋ナスは格別においしいので、憎らしい嫁には食わせるなという姑の嫁いびりの意味でよく使われます。
しかし、秋ナスは体を冷やすので流産や冷え性に注意することや、この時期のナスは種子が少ないことから子どもができにくくなると縁起をかつぐ嫁思いの気持を込めたことわざという説もあります。
むしろ、こっちの説の方が善哉、善哉。^^
古来から中国では、ナスには「熱を冷ます」「血液の停滞をなくす」「痛みを止める」「尿の出をよくする」「腫れを治す」などの作用があることが
判明していました。
そこで、口内炎はもちろん、口角炎、乳房の痛み、腹痛、下痢、関節炎、肝炎、神経痛、おでき、咳によるのどの痛み、排尿の促進などにナスが広く応用されてきました。
ナスを始めとする夏野菜は、全般に体を冷やす作用をもっていますが、特にナスはその効果が抜群ですので、のぼせ症や暑さに弱い人、痛みや腫れのある人、尿が滞る人にはとても良い薬膳になります。
ただし、食べ過ぎるのは要注意で、体を冷やしすぎますので、冷え症・妊産婦の方は控えめに。^^;
また、ナスは大変、油と相性が良く、油や他の食材の煮汁などたっぷりと吸収するので、べとつかず油っぽさを感じさせません。
夏バテ気味で食欲不振の時には、さっぱりした冷たいナス料理などを食べると暑さしのぎに効を奏します。
ナスに含まれる「コリン」という成分が、血圧を下げたり、胃液の分泌を促したり、肝臓の働きをよくするなどの働きがあります。また、血管を強くするので毛細血管からの出血防止の効果もあります。
また、ナスにはプロテアーゼインヒビターが含まれていて、発ガン物質が体内で働かないようにする作用があることが証明されていますが、大きな特徴は、炎症を鎮めることです。
その効果は、口から腸まで消化器系全般に及び、口内炎に対しても有効です。
また、神経の興奮を抑えたり、神経痛や関節炎の痛みを鎮めたりするのにも、すぐれた効きめを発揮します。
ナスに含まれるビタミンEは、血液が凝集するのを抑え、血栓を防ぎ、高血圧にも有効です。
さらに、体内の脂肪が酸性化するのを抑制し、老化防止にも一役買っています。
そのほか、ナスに含まれているビタミンC、インドール化合物などは、糖尿病にも役立ちます。
ナスの鮮やかな紫色はナスニン、ヒヤシンなどのアントシアニジン系色素によるもので、ナスニンには血管をきれいにし、動脈硬化を予防、治療する働きが知られ、ガン抑制作用も見のがせません。
ところで、ご存知ですか?
ホントにナスに無駄なしで、ナスは実だけではなく、ヘタも健康に役立つのです。
空しく捨てるには、もったいない、もったいない。(笑)
歯痛、口内炎には、ナスのヘタの黒焼きをつけると効果的なのですよ。
秋には口内炎が多くなりますから、ナスのヘタを黒焼きして、保存しとくといいですね。^^。
また、舌、唇の腫れには、ナスのヘタを10日ほど干し、カラカラになったものを患部に塗ると痛みもとれます。
軽い火傷には、冷蔵庫で冷やしたナスで湿布をすると、炎症が早くおさまります。
冷蔵庫といえば、閑話休題。^^
ナスやバナナやピーマンが、「風邪をひく」ということ、ご存知ですか?
ナスは低温にふれると、まず、肌の色つやをなくし、さらに冷蔵庫などで2日も3日も貯蔵しておくと・・・
ピッチングという茶色の窪みが生じ、そこから腐って行きます。
こうなる前に、実はタネのまわりが褐変し、硬くなりはじめています。
これを、ナスの風邪ひき、または低温障害と言います。
ナスは冷蔵庫に入るのでなく、ラップで包装されたものを、日陰のダンボール箱に入れておくほうが、日持ちが良いものです。
婆さまの様に、シワシワになっても腐りはしません。(笑)
同じようなことが、バナナについても言えます。
冷蔵庫にバナナを入れておくと、2日もたたない内に、皮が黒褐色になり、中が溶け始じめます。
バナナも日陰のダンボールで保管したいものですね。
ちなみに、普通の冷蔵庫の野菜ボックスは、温度が6℃から10℃で、湿度が50%程度の状態にあります。バナナは12℃〜14.5℃の温度で風邪を引きますので、野菜ボックスに入れると、間違いなく風邪を引いてしまいます。
ナスやピーマンはバナナよりは寒さに強いのですが、8℃を切ると風邪を引き、先に述べたピッチングや種子の褐変が生じます。
そこで、野菜ボックスの湿度を90〜95%に高めると、ナスもピーマンも実は風邪を引き難くなり、貯蔵可能期間が長くなります。
濡れた新聞紙をかるく絞って、ラップして保存するのも効果的かも?^^
なすは縁起がいいものとして、また、家庭料理に欠かせないものとして重宝されてきました。
富士は「無事」、鷹は「高く、掴み取る」ナスは「成す」に通じると云います。
また、「ナスと年寄りの意見には無駄がない」と云われるように、ナスには無駄花がなく、よく実るのですね。^^
「秋茄子は嫁に食わすな」と言いますが、秋ナスは格別においしいので、憎らしい嫁には食わせるなという姑の嫁いびりの意味でよく使われます。
しかし、秋ナスは体を冷やすので流産や冷え性に注意することや、この時期のナスは種子が少ないことから子どもができにくくなると縁起をかつぐ嫁思いの気持を込めたことわざという説もあります。
むしろ、こっちの説の方が善哉、善哉。^^
古来から中国では、ナスには「熱を冷ます」「血液の停滞をなくす」「痛みを止める」「尿の出をよくする」「腫れを治す」などの作用があることが
判明していました。
そこで、口内炎はもちろん、口角炎、乳房の痛み、腹痛、下痢、関節炎、肝炎、神経痛、おでき、咳によるのどの痛み、排尿の促進などにナスが広く応用されてきました。
ナスを始めとする夏野菜は、全般に体を冷やす作用をもっていますが、特にナスはその効果が抜群ですので、のぼせ症や暑さに弱い人、痛みや腫れのある人、尿が滞る人にはとても良い薬膳になります。
ただし、食べ過ぎるのは要注意で、体を冷やしすぎますので、冷え症・妊産婦の方は控えめに。^^;
また、ナスは大変、油と相性が良く、油や他の食材の煮汁などたっぷりと吸収するので、べとつかず油っぽさを感じさせません。
夏バテ気味で食欲不振の時には、さっぱりした冷たいナス料理などを食べると暑さしのぎに効を奏します。
ナスに含まれる「コリン」という成分が、血圧を下げたり、胃液の分泌を促したり、肝臓の働きをよくするなどの働きがあります。また、血管を強くするので毛細血管からの出血防止の効果もあります。
また、ナスにはプロテアーゼインヒビターが含まれていて、発ガン物質が体内で働かないようにする作用があることが証明されていますが、大きな特徴は、炎症を鎮めることです。
その効果は、口から腸まで消化器系全般に及び、口内炎に対しても有効です。
また、神経の興奮を抑えたり、神経痛や関節炎の痛みを鎮めたりするのにも、すぐれた効きめを発揮します。
ナスに含まれるビタミンEは、血液が凝集するのを抑え、血栓を防ぎ、高血圧にも有効です。
さらに、体内の脂肪が酸性化するのを抑制し、老化防止にも一役買っています。
そのほか、ナスに含まれているビタミンC、インドール化合物などは、糖尿病にも役立ちます。
ナスの鮮やかな紫色はナスニン、ヒヤシンなどのアントシアニジン系色素によるもので、ナスニンには血管をきれいにし、動脈硬化を予防、治療する働きが知られ、ガン抑制作用も見のがせません。
ところで、ご存知ですか?
ホントにナスに無駄なしで、ナスは実だけではなく、ヘタも健康に役立つのです。
空しく捨てるには、もったいない、もったいない。(笑)
歯痛、口内炎には、ナスのヘタの黒焼きをつけると効果的なのですよ。
秋には口内炎が多くなりますから、ナスのヘタを黒焼きして、保存しとくといいですね。^^。
また、舌、唇の腫れには、ナスのヘタを10日ほど干し、カラカラになったものを患部に塗ると痛みもとれます。
軽い火傷には、冷蔵庫で冷やしたナスで湿布をすると、炎症が早くおさまります。
冷蔵庫といえば、閑話休題。^^
ナスやバナナやピーマンが、「風邪をひく」ということ、ご存知ですか?
ナスは低温にふれると、まず、肌の色つやをなくし、さらに冷蔵庫などで2日も3日も貯蔵しておくと・・・
ピッチングという茶色の窪みが生じ、そこから腐って行きます。
こうなる前に、実はタネのまわりが褐変し、硬くなりはじめています。
これを、ナスの風邪ひき、または低温障害と言います。
ナスは冷蔵庫に入るのでなく、ラップで包装されたものを、日陰のダンボール箱に入れておくほうが、日持ちが良いものです。
婆さまの様に、シワシワになっても腐りはしません。(笑)
同じようなことが、バナナについても言えます。
冷蔵庫にバナナを入れておくと、2日もたたない内に、皮が黒褐色になり、中が溶け始じめます。
バナナも日陰のダンボールで保管したいものですね。
ちなみに、普通の冷蔵庫の野菜ボックスは、温度が6℃から10℃で、湿度が50%程度の状態にあります。バナナは12℃〜14.5℃の温度で風邪を引きますので、野菜ボックスに入れると、間違いなく風邪を引いてしまいます。
ナスやピーマンはバナナよりは寒さに強いのですが、8℃を切ると風邪を引き、先に述べたピッチングや種子の褐変が生じます。
そこで、野菜ボックスの湿度を90〜95%に高めると、ナスもピーマンも実は風邪を引き難くなり、貯蔵可能期間が長くなります。
濡れた新聞紙をかるく絞って、ラップして保存するのも効果的かも?^^
08年09月21日15:49:17 |
Category: General
Posted by: kinokagaku