09年11月12日
民主党の経済政策について
現政権の政策についてコメントするのは、このブログの趣旨に反するのですが、あえて経済対策面からの、民主党への応援という意味で書かせて頂きます。
国の予算の使い方は、
(1)役人へ=公共投資
(2)個人へ=配給的なもの
(3)法人へ=法人減税等
に分類できます。
上記(1)の「役人へ=公共投資」へ予算を使うと、一定の需要喚起の効果がありますが、投資の採算の悪い投資が多いために、財政赤字がますます膨らむという負の面があります。誤解を恐れずに言えば、九州地域や首都圏近郊にこの5年以内に供用開始した空港の採算が取れるとは、とても思えません。
次に(2)の「個人へ=配給的なもの」へ予算を使うと、受け取った個人は、その資金を「貯蓄」または「住宅等の借入の返済」に回すため、「消費=需要」喚起の効果は限られます。
(3)の「法人へ=法人減税等」へ予算を使うと、法人は、その資金を「新規投資」または「借入の返済」に回します。法人の借入の返済は、個人の場合と効果が異なります。借入返済資金が捻出できれば、法人は存続が可能になり、それにより、「雇用も確保」されることになります。
上記を踏まえ、民主党のマニフェストを見ると、
1.税金の無駄使い廃止
上記(1)を廃止するものです。
2.子育て、教育
まさに、(2)そのものです。
3.年金、医療
これも(2)の政策です。
4.地域主権
農業の戸別所得補償制度は(2)であり、高速道路無料化は(2)、(3)の政策です。
5.雇用、経済
中小企業の法人税率11%へは(3)ですが、2011年から導入という方向のようです。その他、求職者支援制度月10万円も(2)の政策です。
つまり、(2)の「個人へ=配給的なもの」がその柱になっています。
現在、「(1)以外へ」という方向に予算が向かうことになったのは、民主党が政権を取った功労だと思います。ただ、経済的に見ると、今必要なのは、「雇用=個人の働く場」であり、「需要=個人消費または新規投資」です。
そのために必要なのは、(3)を行って、雇用を確保し、個人の所得を増やした上で、不足部分を(2)で補うという政策だと思います。今は、マニフェストを履行するために(2)の政策に配慮が必要かと思いますが、経済情勢も見極めながら(3)へ政策のカジを取ることによって、景気回復を図ることが可能になるのではないでしょうか。
なお、本ブログは、弊社の意見ではなく、筆者の個人的意見であることを申し添えます。
↑↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします。
↑↑弊社ホームページもぜひご覧下さい。
国の予算の使い方は、
(1)役人へ=公共投資
(2)個人へ=配給的なもの
(3)法人へ=法人減税等
に分類できます。
上記(1)の「役人へ=公共投資」へ予算を使うと、一定の需要喚起の効果がありますが、投資の採算の悪い投資が多いために、財政赤字がますます膨らむという負の面があります。誤解を恐れずに言えば、九州地域や首都圏近郊にこの5年以内に供用開始した空港の採算が取れるとは、とても思えません。
次に(2)の「個人へ=配給的なもの」へ予算を使うと、受け取った個人は、その資金を「貯蓄」または「住宅等の借入の返済」に回すため、「消費=需要」喚起の効果は限られます。
(3)の「法人へ=法人減税等」へ予算を使うと、法人は、その資金を「新規投資」または「借入の返済」に回します。法人の借入の返済は、個人の場合と効果が異なります。借入返済資金が捻出できれば、法人は存続が可能になり、それにより、「雇用も確保」されることになります。
上記を踏まえ、民主党のマニフェストを見ると、
1.税金の無駄使い廃止
上記(1)を廃止するものです。
2.子育て、教育
まさに、(2)そのものです。
3.年金、医療
これも(2)の政策です。
4.地域主権
農業の戸別所得補償制度は(2)であり、高速道路無料化は(2)、(3)の政策です。
5.雇用、経済
中小企業の法人税率11%へは(3)ですが、2011年から導入という方向のようです。その他、求職者支援制度月10万円も(2)の政策です。
つまり、(2)の「個人へ=配給的なもの」がその柱になっています。
現在、「(1)以外へ」という方向に予算が向かうことになったのは、民主党が政権を取った功労だと思います。ただ、経済的に見ると、今必要なのは、「雇用=個人の働く場」であり、「需要=個人消費または新規投資」です。
そのために必要なのは、(3)を行って、雇用を確保し、個人の所得を増やした上で、不足部分を(2)で補うという政策だと思います。今は、マニフェストを履行するために(2)の政策に配慮が必要かと思いますが、経済情勢も見極めながら(3)へ政策のカジを取ることによって、景気回復を図ることが可能になるのではないでしょうか。
なお、本ブログは、弊社の意見ではなく、筆者の個人的意見であることを申し添えます。
文責:事業承継部
↑↑ランキングに参加しています。クリックをお願いします。
↑↑弊社ホームページもぜひご覧下さい。