先日のご相談です。

突然ご主人を亡くされました。

今後の生活のために保険金の請求を保険会社におこない保険金が振り込まれました。

悲しみから立ち直る時間もたたないうちに、保険屋から電話が。

『このたびは残念なことでした。つきましては今後の生活についてお話をさせていただきたいのですが。』

と。

会ってみれば、支払われた保険金の運用商品のセールスでした。今後のためには少しでも増えるようにした方がいいとの話。

まだ四十九日も経っていないのに・・・。

最近は銀行が保険や金融商品を販売して手数料を得ることをはじめました。

銀行は、顧客の口座に大金(不動産を売ったり、保険金が入ったり)が入るとすぐに支店長が挨拶に来ます。
(この預金情報を元に営業するのは個人情報保護法違反にならないのか疑問ですが。)

かつては、保険金の支払いは保険会社しか知りえなかったのですが、その情報を知ることができる銀行が保険商品などの販売を始めたために、銀行に先を越されまいと急いで営業にくるようです。(昔からそうだったかもしれませんが)

悲しみに暮れる遺族に対してカネカネカネの話をそんな早急にするなんて・・・。

遺族年金や今後の収入や支出のことを計算したところ別にこの方はすぐに保険金を運用する必要はありませんでしたので、色々と営業を断るための有効なセリフなどをお教えしてアドバイスしましたが、そもそも本当にお客さまのためを思っていたら四十九日にも終わらないうちに営業をするのか。
人の死、遺族の悲しみよりも営業成績が大事なのかと思うようなことです。

保険屋(保険を販売しないと生計を立てられないもの)で保険に加入するとこのようなこともあるかもしれないということを知っておきましょう。