3月21日、支援物資を送ってくれた方への出したお礼メールより転載

〇〇様

ありがとうございます。
わざわざ買ってまでは結構でしたのに・・・。
でも、活用の場はあると思います。

現在多くの物資は大きな避難所にはあります。しかし点在する小さな避難所や自宅避難を続ける子育てママ達に物資が届かない(移動手段がない)。という現状があります。

私が沿岸部を視察したところ、ガソリンスタンドがダメージを受けていてなかなか再開できないのでいくら大量にガソリンが沿岸部の被災地に届けられても子育てママの苦悩はまだまだ続くと思います。

携帯電話は臨時の基地局が作られてつながるようになってきていますが、電気が通じないと電話が使えません。電気と郵便・宅配便等が復旧すればお金はかかっても届けることができるようになるはずですが。
今も沿岸部で子育てママのSOSがあり、物資をなんとか各地の子育てママのリレーで届けようと苦慮しています。(私もガソリンが無いので・・)

衛生状態は日々悪くなっているので子どもの体調も心配です。病院もいっぱいなので、そうならないように今の時点でできる手を打つよう苦慮しております。

今後は水の確保とお風呂が厳しくなるはずです。移動手段が無い状態が続くので・・・。

お風呂は宅配便でなんとかというわけにはいかないですから。

自衛隊がお風呂を用意してくれて避難所の方が入ってスッキリしているという映像は流れていますが、おそらくオムツが取れてない子どもは入れないでしょう。(いたしてしまうと多くの方に迷惑なので。最後に入浴ならいいかもしれませんが、それも大変です。)

そういうところに気がついている人がどれだけいるのか・・・。

避難所を見ましたが、大人用の服とか靴は自由に取れるほどいっぱいあるのに子ども用のはわずかしかありませんでした(別に確保しているのかもしれませんが、自宅避難ママが来たら無いと思って帰ってしまう)。何しろ服も全て津波で流されましたし、物資も母数の多い大人中心ですし。
こういったことを広く皆様が知っていただければと思います。

西村和敏