不動産社長ら10人逮捕=ビル立ち退きで弁護士法違反−スルガ社が依頼・警視庁
3月4日10時31分配信 時事通信

 東京都心にあるオフィスビルの立ち退き交渉をめぐる事件で、警視庁組織犯罪対策4課は4日、弁護士法違反容疑で、大阪市の不動産会社「光誉実業」社長朝治博容疑者(59)と、杉並区の不動産会社「共同都心住宅販売」(昨年12月に解散)元社長風間勇二容疑者(57)ら10人を逮捕した。ほかに数人の逮捕状を取って行方を追うとともに、光誉実業など数カ所を家宅捜索した。
 東証二部上場の建設会社「スルガコーポレーション」(横浜市)が交渉を依頼。同課は光誉実業が指定暴力団山口組系暴力団と関係があるとみて、資金の流れや背後関係の解明を進める。
 調べによると、朝治容疑者は風間容疑者らと共謀。2005年10月ごろ、千代田区麹町にあった紀尾井町TBRビルの入居者に対し、弁護士資格がないのに「ビルを取り壊すので立ち退いてほしい」と交渉した疑い。
 スルガ社は入居者が退去後、ビルを解体。都内の企業に土地を売却し、現在は駐車場になっている。朝治容疑者らは入居者に対し、スルガ社側から土地と建物を譲渡されたとする書類の写しを示し、所有権が移転されたと説明。正当な交渉権があると主張していたが、同課は虚偽とみている。 


弁護士法違反での逮捕です。暴力団の取り締まりの一貫としてでしょうが、今後に波紋が広がりそうです。

立退き交渉は弁護士にしかできないということ。

しかし、実際は弁護士が面倒な立退き交渉などしない(やったとしても事務員)。

それに立退き交渉は不動産会社の社員は普通にやっています。もっとも家賃滞納が原因の場合が多いですが。

立退き交渉が弁護士法違反で有罪であれば、不動産業界の方でもかなりの人が逮捕されてしまいます。

家賃督促はどうなのでしょう?これも賃貸借契約による法律行為ということになる論理が成立してしまうような気がしますが。

今後の行方が気になります。

ただ、不動産業界にはもっとひどい違法行為が横行していますので、そちらの方の取り締まりに力を入れていくといいのにとも思います。