先日、失敗がありました。

初めてお会いした相談者に、ある貯蓄性の保険への加入の相談を受けました。

その方は死亡保障は必要ない方でしたので、単純に貯蓄目的でした。

私は、すぐに計算して利回りの低い商品だということがわかって、
「これに加入するくらいなら定期預金にして、金利が上がったときやキャンペーンを利用した方がいいですよ。」

とアドバイスしました。

そのときはお客様も満足して帰られました。

ところが、後日そのお客様から電話がかかってきました。

「先日アドバイスいただい件で伺いたいのですが・・・。」

なんと、その方は利回りの悪い保険商品を契約してしまったのです。

契約に至った経緯は聞きませんでしたが、パンフレットの強調しているメリットや売り手の営業の方の説明を聞いている内に、

「これは良い商品だ。FPの西村さんは間違えたんだ。」

と思い込んでしまったそうです。

契約し、クーリングオフの期間も経過してしまったのですが、やっぱり気になって電話を私にしたのです。

その電話で丁寧に説明したところ、やっぱり得では無い商品だと理解していただきました。
相談者はとても後悔されていましたが、後の祭りでした。

長いお付き合いのあるお客さまはには信頼を得ていますので、私のアドバイスを素直に聞き入れていただけます。

しかし、付き合いの浅い方の場合は、このようなことも起こります。

売り手のパンフレットや営業マンは売るのに都合の良いように表現するのが得意です。
都合の悪いところは隠すか目立たなくして。

さらに、他のところに相談に行っているということがわかれば、そこの悪口、間違っていないのに間違ったアドバイスをしたかのような話をし、二度と他のところに行かないようにさせます。

そして、契約を結ばせて、お客様に損をさせます。

私も、初対面でしっかりセカンドオピニオンとして信頼を得られれば良かったのに、そこまでいたらなったためにせっかく相談に来ていただいた方に損をさせてしまったことは反省です。