宅建業法改正案について先日提言させていただきました。

追加案として、仲介手数料について。

現在、ほとんどの場合仲介手数料の上限が物件価格の3%プラス6万円となっています。
(あくまで「上限」なのですが)

物件価格が変動すると、仲介の不動産屋の仲介手数料が減る。

そのため、買い手側についた不動産屋は物件価格が減ると仲介手数料が減ります。

すると買い手側の希望する値下げ交渉について積極的に行わない可能性があります。

※専任媒介や両手の場合は早く決めたいので値下げ交渉に積極的になることもありますが。

そういう弊害をなくすためには、買い手の仲介手数料を次のように変えてはどうでしょうか?

レインズに広告表示された金額の2%+広告表示された金額から減額された金額の20%とする。

広告表示が3000万円の物件をそのまま成約させれば3000万円×2%=60万円ですが、
買い手の希望する値下げ交渉をして2500万円にすれば値下げ分の500万円×20%=100万円がプラスされます。

買い手の味方になって値下げ交渉がうまくいけば、買い手の消費者も不動産屋も儲かる仕組み。

今のままなら、3000万円×3%+6万円=96万円。価格が下がればこれから減っていくだけ。

しかし、上記のように値下げ努力をすれば160万円、それ以上にもなるかもしれません。

消費者も400万円も支払額が減ります。

これくらい不動産屋には働いてもらわないと3%の手数料が高すぎると反発の声が出てきて当然だと思いますが・・・。
ただの情報の横流しで何十万円も払うことに消費者がおとなしく従っている時代は長くは続かないと思うのですが。