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前回のログで、ヒヤリハットは日常の問題発見のために役に立つと書きました。

今日はこの問題発見のことについて解説してみたいと思います。


最初に、ヒヤリハットが発生する直接の原因ですが、

殆どは偶発的な人間の誤り(自分では気が付かないもの)によるものです。

この「自分では気が付かない」というところがポイントです。

自分の行動の習慣や、自分のモノの考え方・プロセスに「クセ」があって、

その「クセ」がヒヤリハットの引き金になっていると考えられます。


では純粋に個人の問題なのかというと決してそうではありません。

ここから先が重要な問題です。

個人の行動や考え方に大きな影響を与えるものは何でしょうか?

それは個人が属する職場や集団の行動規範や意思決定のプロセスです。

組織の日常的な仕事の進めかた、

物事の判断の仕方などの職場環境
です。

個人の好き嫌いや性格もあるでしょうが、

組織の「クセ」がより大きな影響を与えているのではないでしょうか。


だからヒヤリハットが生じる根本の原因は「職場環境のクセ」なんです。

仕事の価値観、人間の評価、ものごとの決めかた、コミュニケーションなど、

職場にあるさまざまなクセが個人に影響し、結果としてヒヤリハットになる。

このように考えるとヒヤリハットを放置することは職場のクセを放置すること。

大きなクセが重なると大きなトラブルが発生する要因が重なりますね。

こうして大きな事件が発生することになります。

一昔前のJR福知山線の脱線事故。

最近では○○フーズの汚染米流通。○○食品のメラミン入り食材の流通。


いずれも重要な事柄を軽視する組織のクセが大元となって発生した事件だと言えます。

だからヒヤリハットを通じて職場のクセ=問題を事前に発見できるならば、

大きなトラブルに発展する前に、早期に問題を発見し手を打つことができます。


統計的な管理ではなくこのような問題発見の手法として役に立ちます。

次回はヒヤリハットを活用した問題発見そのものに目を向けてみます。

クリエイトバリュー
08年09月27日 | Category: General
Posted by: createval
すっかり、秋らしくなって来ました。
実りの秋、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋・・
とそれぞれの秋があります。
昨日、西武ライオンズが優勝を決めました。
勝率は5割5分6厘という事です。
私の著書「ちょっとの差」の8篇に
「人生はちょっとの差の積み重ね
 8勝7敗は名関脇に
 5勝4敗は優勝争いに
 プロの勝負はそんなもの
 ひとつの勝ち越しが人生を変える 正喜」
と書いています。
5勝4敗は、丁度、今回の西武ライオンズの勝率なのです。
プロ野球は、1カード3連戦で組まれていて、
3カードで1つ勝ち越すと5勝4敗なのです。
逆に1つ負け越すと4割4分4厘で最下位争いなのです。
パ・リーグは、きっちり、この通りの結果になっています。
セ・リーグは、横浜が3割3分程度なので、
阪神と巨人が5割9分台の争いをしています。
これでも、3カードで6勝3敗・・6割6分7厘には届かず、
時々、2つ勝ち越すというペースなのです。
こんな話を現場改善で話しています。
そんな話をまとめたのが「ちょっとの差」です。
デジタル出版なので、300円とお安くなっています。
http://www.digbook.jp/product_info.php/products_id/10022
★デジタルBook「ちょっとの差」は、http://www.digbook.jp/product_info.php/products_id/10022でお求めになれます。
立ち読みコーナーもあります。
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08年09月27日 | Category: General
Posted by: nasablog