12年08月01日
“反対意見”に耳が傾けば、あなたも大物だ!
●反対者も偉い、経営者はなお偉い
世界のジョーク集に、こういうのがある。
「率直なご意見を・・という言葉ほど虚飾(ウソ)はない。なぜならその人は、率直な意見ではなく、ぞくぞくする誉め言葉を期待しているからだ」
新居の案内状に、「お近くにおいでの際は、お立ち寄りを・・」という文言が多いが、あれも本気で言う人はいない。本気にして寄ったら、相手がびっくりするだけだろう。
しかし、非凡な経営者になると、率直な苦い意見に対しても耳を傾けるものだ。
たとえば本田宗一郎さんが、空冷式のS1300の開発実績を盾に、「これからも空冷エンジンだ!」と言ったとき、「水冷でなきゃ、これからのマスセールス競争には勝てません」と言って、反対意見をぶつけてきたのは、当時40歳になる前の、久米是志(ただし)さんだった。
どちらも意見を曲げない。久米さんはプッツンと切れ、会社を無断欠勤したこともある。
無断欠勤ののち、出勤した久米さんに本田さんはイヤな顔ひとつせず、「また、がんばってくれや」と言って、迎えたという。(久米氏談)
そして1983年になるや、ホンダの新社長には、頑強に本田さんに反対した久米是志さんが就いたのである。本田さんは、ちゃんと久米さんの力量を認めていたのである。
久米さんの反対意見を、じつは本田さんは胸の内で、繰り返し何十回となく千思万考の思いで、深慮したのではなかろうか。
松下幸之助さんも、反対意見を胸に収め、会社のタメになるか?という観点から検討し、きちんと評価した人である。生涯の師として大切にした人に、加藤大観という人がいたが、この加藤さんも、松下さんの意見とは逆のことを言ったことがあるそうです。
「加藤さんと私の意見は、逆のこともありました。しかし、私の考える方向に進むにしても加藤さんの意見を取り込むことによって、私の計画がなお一層強化されたものです」
ところが世間には、本田さんや松下さんとは逆の経営者が多い。
「この人は、おれの意見に反対だ」と思うと、プイとそっぽを向く人が少なくない。
ヨイショ人間に意見を求める愚かさだけは避けたいものである。
世界のジョーク集に、こういうのがある。
「率直なご意見を・・という言葉ほど虚飾(ウソ)はない。なぜならその人は、率直な意見ではなく、ぞくぞくする誉め言葉を期待しているからだ」
新居の案内状に、「お近くにおいでの際は、お立ち寄りを・・」という文言が多いが、あれも本気で言う人はいない。本気にして寄ったら、相手がびっくりするだけだろう。
しかし、非凡な経営者になると、率直な苦い意見に対しても耳を傾けるものだ。
たとえば本田宗一郎さんが、空冷式のS1300の開発実績を盾に、「これからも空冷エンジンだ!」と言ったとき、「水冷でなきゃ、これからのマスセールス競争には勝てません」と言って、反対意見をぶつけてきたのは、当時40歳になる前の、久米是志(ただし)さんだった。
どちらも意見を曲げない。久米さんはプッツンと切れ、会社を無断欠勤したこともある。
無断欠勤ののち、出勤した久米さんに本田さんはイヤな顔ひとつせず、「また、がんばってくれや」と言って、迎えたという。(久米氏談)
そして1983年になるや、ホンダの新社長には、頑強に本田さんに反対した久米是志さんが就いたのである。本田さんは、ちゃんと久米さんの力量を認めていたのである。
久米さんの反対意見を、じつは本田さんは胸の内で、繰り返し何十回となく千思万考の思いで、深慮したのではなかろうか。
松下幸之助さんも、反対意見を胸に収め、会社のタメになるか?という観点から検討し、きちんと評価した人である。生涯の師として大切にした人に、加藤大観という人がいたが、この加藤さんも、松下さんの意見とは逆のことを言ったことがあるそうです。
「加藤さんと私の意見は、逆のこともありました。しかし、私の考える方向に進むにしても加藤さんの意見を取り込むことによって、私の計画がなお一層強化されたものです」
ところが世間には、本田さんや松下さんとは逆の経営者が多い。
「この人は、おれの意見に反対だ」と思うと、プイとそっぽを向く人が少なくない。
ヨイショ人間に意見を求める愚かさだけは避けたいものである。