利益を追求する企業であれば、その企業ごとの経営戦略を持ち、また、その経営戦略を実現させるために、その企業ごとの経営組織を築いていることと思われます。
この経営戦略と経営組織とは密接な関係を持っています。経営戦略は、企業の将来への方向性と資源展開の指針を定めるものです。そして、この経営戦略を実行していくのが経営組織です。このように考えると、経営組織とは、経営戦略を実行するための仕組みであるといえるでしょう。

経営戦略がどんなに優れていても、経営組織がうまく機能せずに戦略が実行されなければ、経営戦略は何の意味も持たなくなります。戦略は実行されて初めて意味を持つものであるからです。逆に、経営戦略を持たない企業は、その資源配分が思いつきで整合性がとれないため組織として機能を果たせず、激変する環境に適応し続けることは容易ではないでしょう。

今日のようにめまぐるしく変化する経営環境に対して企業が有効に対応することが求められている状況では、企業全体の戦略を1人又は少数の人間が立てることは難しく、組織の構成メンバー全員が戦略的な発想を持ち、戦略の形成及び実行のプロセスに積極的に参加しなければなりません。組織の全員が戦略的発想を持ち、組織を構成する全員で戦略を立て全員で戦略を実行していかなければならないのです。
 
企業が永続的な成長と存続を続けるためには経営戦略と経営組織は適切な相互補強関係を持たなければなりません。
重要なのは、経営組織か経営戦略かという議論ではなく、厳しい経営環境に適応する経営戦略を持った組織作りに注力することではないでしょうか。

文責:法人ソリューション1部

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